学部・学科情報

概要

深い医学知識と技術を通した人類への貢献

医学部は、昭和18年に設置された名古屋市立女子高等医学専門学校を起源としており、その後2回の変遷を経て、昭和25年に現在の名古屋市立大学医学部となったものです。医学部の教育は、6年間にわたっており、教養教育と専門教育を一貫して行っています。専門教育では、基礎医学、臨床基礎医学、社会医学、臨床医学の全科目が必修となっており、学生は幅広い医学全般を学ぶことができます。
また、医学部附属病院において、すべての診療科で臨床実習を受けます。卒業生は、創立以来すでに4,500名以上に達しており、医療、研究、医療行政の各分野の第一線で活躍しています。


学科概要/カリキュラムの特色

医学科

名古屋市立大学医部では、学習成果基盤型教育(outcome-based education; OBE)を目指しています。従来の医学教育は、教育目標を基盤とし学習のプロセスを重視してきましたが、OBEでは教育の成果である能力(outcome competency)を基盤とし、学習によって得られるプロダクトを重視します。本学医学部のOBEでは、outcome competencyとして次のI〜IVの領域を定め、各学年で4領域を巡回しつつ徐々に能力を目標水準に近づける構造のカリキュラム(6年一貫スパイラル方式)を実施しています。

本学医学部教育が求める学習成果

本学医学部学生が卒業時点において身つけるべき能力を4領域に分けて示します。当学部のカリキュラムは、これらの4領域を各学年で学習し、4領域の能力が到達目標に向かってバランスよく向上することを目指しています。

Outcome Competency (卒業時に修得しているべき能力)

・領域I 科学者としての医師
・領域II 臨床家としての医師
・領域III 社会における医師
・領域IV プロフェッショナルとしての医師

医学部 専門教育

社会性・倫理性・創造性を兼ね備えた医師・医学研究者を育成しています。
医学は人の健康を守ることを通じ、人類と社会の福祉に貢献する分野であり、高度な科学・技術・倫理が求められます。医学部では、人の構造や機能の異常に基づく各種疾病、およびそれらと社会環境、生活習慣との関連に関する知識、適切な予防・治療・ケアを行うための技能、社会の中でそれらを適切に活用するための倫理を習得します。また、医学・医療の様々な課題を解決し、医学の発展に貢献しうる科学者としての能力を養います。

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薬学部の概要・構成

薬学部の歴史は、明治17年(1884)に設立された名古屋薬学校にさかのぼり、昭和59年(1984)創立100周年をむかえました。設立以来、常にこの地域における薬学研究の中心的な存在として発展してきました。従来薬学部は薬学科と製薬学科の2学科により構成されていましたが、平成18年度からは薬学教育制度の改正に伴い、6年制課程の薬学科(60名)と4年制課程の生命薬科学科(40名)からなる2学科制を導入しました。両学科とも、講義、実習、卒業研究を通じて体系的かつ実践的に専門能力を身に付けることができるようになっています。また、これまで薬学部卒業生の多くは大学院に進学し、さらに高度な創薬生命科学または医療機能薬学を身につけた上で、医薬品の開発研究者や高度医療に貢献する薬剤師として活躍しています。

薬学科(6年制課程;定員65名)

学科では、医薬品と薬物療法に関わる医療科学を総合的に学び、薬剤師国家試験の受験資格を得ることができます。薬剤師をはじめ、医療に関わる種々の分野に貢献できる人材を育成することを目指した6年間の教育課程です。

生命薬科学科(4年制課程;定員50名)

生命薬科学科では、創薬生命科学の基礎から先端にいたる幅広い知識を学びます。それを基盤にした医薬品の開発研究者をはじめ、生命科学と医療の発展に貢献できる人材を育成することを目指した4年間の教育課程です。

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経済学部概要

経済学部は、1964年4月に名古屋市立大学の第3番目の学部として創設されました。当時の学生定員は150名、専任教員は7名のスタートでした。その後1968年には定員が200名に増え、1991年からは、経済学科と経営学科の2学科制となりました。

2007年度から公共政策学科、マネジメントシステム学科、会計ファイナンス学科の3学科体制がスタートし、同時に入学定員も200名から230名へと増員されています。これによってさらに充実した教育体制となることが期待されます。
なおそれぞれの学科への進学は、入学時ではなく2年生への進級時に、本人の希望などを考慮の上決定されています。さらに2年の秋には、きめ細かい希望調査の後所属ゼミナールの決定を行っています。3・4年でのゼミナールでの少人数教育によって、教育の質の向上を目指しています。


経済学部の特徴

基礎演習

1、2年次の必修科目に基礎演習があります。1クラス20人程度に抑えて、少人数制で演習形式での教育を実現しています。高校教育→大学教育の架け橋の意味をもちます。

少人数教育

3・4年次でのゼミナールでの学生数は、教員1人あたり平均すると10名程度で、きめ細かい指導がなされています。

高い就職決定率

就職希望者の就職決定率は約99%(2015年度)という高率です。卒業生は8千名近くになり、東海地域を中心に各界で活躍しています。

キャンパス

経済学部がある滝子(山の畑)キャンパスは、学生1人当たりのキャンパス面積で全国で上位に位置しています。

情報処理教育

1年次から全員が電子メールアドレスが利用可能です。また(学内専用ですが)ホームページスペースを持っていてWebでの情報の発信が可能です。

学科

・公共政策学科
・マネジメントシステム学科
・会計ファイナンス学科

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概要

人文社会学部では、多様な教育内容、課題指向型の学際的・複合的な教育プログラムを通して、持続可能な地域社会と地球社会を形成する人材が人文社会学部から巣立っていくことを目指しています。

求める学生像

  • 人間・社会・文化に関わる諸問題に関心をもち、その緩和または解決に向けて、学際的な知識と柔軟な発想力をもって積極的に取り組む人。
  • 日常、当たり前に思っている習慣や規範、考え方を客観的に捉え直し、国内外における現代的課題に対して、根本的にかつ多角的にアプローチできる人。
  • 学ぶ意欲があり、さまざまな人との出会いや新たな経験に主体的である人。

学科

・心理教育学科
・現代社会学科
・国際文化学科

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理念

芸術工学部は、デザイン・芸術の感性と工学の理論を身につけ、人間中心の考え方ができる総合デザイナーの育成を目指しています。

総合デザイナーとは、例えば工学の理論に基づき形態と機能のバランスを保ったデザインができる人材、先端技術を使いこなし新規な発想の表現ができるデザイナー、ユニバーサルデザイン・構造・環境配置・人の美的感性などを総合化した計画ができる建築家、デザイナーとエンジニア両方の視点から新事業や製品の企画・開発の統括ができる人材等です。

学科

・情報環境デザイン学科
・産業イノベーションデザイン学科
・建築都市デザイン学科

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概要

看護学部は、名古屋市市立大学の第6番目の学部として平成11年に開設されました。しかし看護師教育としては、昭和6年までさかのぼることができるほど歴史と伝統のある学部でもあります。

看護学部では、ICUや救急看護などのクリティカル看護から、糖尿病のような個人が自分の生活を見直し改善できるための看護など、子どもから、高齢者までの様々な年代の人々の健康問題について学習し、発達段階(子どもは子どもの、高齢者は高齢者の)、生まれてからこれまでの生活、その人が大切にしている価値観や信条等を踏まえながら、その人が希望する生活の仕方・生き方ができるように具体的な援助方法を学びます。また、地域に暮らす子供、高齢者、障害者等の生活がより健康的で豊かになるための方法、それらを実現・発展させるための施策立案なども学びます。

様々な専門分野・領域で活躍するために、基盤づくりとして必要な科目がカリキュラムとして準備されています。また、そのカリキュラムを具現化するために、特定機能病院に指定されている名古屋市立大学病院での臨床実習を始め、愛知県内や市内の保健所、保育所、介護老人保健施設、小規模作業所、訪問看護ステーション等の施設で特色のある実習を行っています。

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総合生命理学部とは

「基礎科学を総合的に学び 次世代につなげる」

ニュートンやライプニッツが発見した力学や微分積分は、ロケットにより人工衛星を宇宙空間に運び、正確な気象予報をもたらしました。ノイマンやチューリングの研究は、半世紀の時を経て今日のコンピュータサイエンスを実現しました。

これまで、宇宙・自然の真理を探究する理学は、医学・薬学・工学・農学などの実用・応用的な学問が発展する基盤として、今日の人類社会の発展に大きく寄与してきました。理学とは、あらゆる問題にアプローチし、解決に導くメソッドを学ぶ学問ともいえます。

名古屋市立大学に2018年4月に設置された「総合生命理学部・総合生命理学科」では、生命科学、物理学、化学といった自然科学、さらに数学、情報科学を含む理学の基礎を総合的に学び、次世代の科学を担う人材育成をめざしています。

学科

・生命情報コース
・自然情報コース

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理念

データサイエンスは、統計学やAIなどの情報技術を横断的に活用し、社会の様々な分野に存在する多様で膨大なデータから有益かつ新たな知見を引き出すことを通じて、各分野における課題にアプローチする、いわゆる分野横断型の学問です。

名古屋市立大学では、データサイエンスの教育研究拠点を目指し、令和5年4月に8番目の学部としてデータサイエンス学部を開設しました。その知識と技術にもとづいて社会と地域における諸課題の解決に取り組み、社会の発展に貢献できる実践的な能力を有する人材を養成することを目的としています。

アドミッション・ポリシー

データサイエンス学部では統計学や数学、情報工学に関わる基本知識を総合的に習得し、それらを活用して各自が関心を寄せる分野のデータから社会において有用な新しい知見を見出すことに関心を寄せる人材を求めています。
  • 統計学や数学、情報工学を活用してデータから新しい知見を見出すことに関心があり、好奇心を持って自ら学ぼうとする意志のある人

  • 社会における様々な現象や事象に興味・関心を持ち、そこに現れる疑問や課題の解決に向けたデータの活用に関する理論や技術、実践事例を学びたいと考える人

  • 統計学や数学、情報工学を学ぶために必要となる数理分野の基礎学力を修得している人

  • データサイエンスの専門科目やPBLの履修において、実務情報や学術的入門書からの情報収集に対応できる基礎的な英語力を修得している人

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