天竜材を活用した製品デザイン提案に取り組みました

本学では、学外機関からの依頼を受けて制作、調査、デザイン案作成等を行う受託事業を行っています。今回、天竜材活用産学連携プロジェクトとして、株式会社鈴三材木店様から依頼を頂き、デザイン学部の亀井暁子教授・西山雄大特任助手と学生11名が天竜材を活用した製品デザインを提案しました。

本プロジェクトでは、天竜材の特性について知り、その特性を生かした活用の可能性について考えるため、まずは全員で資料収集や先行事例調査、製材所見学を行い、アイデアを出しあいました。
それらアイデアをもとに、2つのチームにわかれて検討を進めました。工務店の方々にも各チームに入っていただき、学生にご助言いただきながら、デザイン案の検討を進めました。


最終的に二つの計画が生まれました。生活の風景の中に常に溶け込みながら形を変えることもでき、少しずつパーツを足しながら家具やパーティションなどに活用可能な「タセル」、生活の中で使い慣れたパーツを屋外や職場など様々な場所に持ち出し、マイスペースをどこへでも展開できる「ソコワ」です。
施工性や耐久性、製造コスト、実際の購買層やニーズを考慮しながら企画を具体化しまとめ上げました。


「タセル」使用イメージ


使用イメージの撮影会での設営の様子


「ソワコ」オフィスでの使用イメージ


住宅での使用イメージと詳細拡大

亀井暁子教授のコメント
学外の専門家の方々との協働を通じて、学生たちが空間について考える際の視野も広がったのではないかと感じています。また、修士2年から学部2年まで、学年を横断したチーム編成によって、学生相互に学びが得られた点も良かったと思います。
最終的にまとまった二つの提案に共通するのは、天竜材の質感に生活の中で触れ、その価値を日常生活に取り入れるとともに、生活空間に作用し利用される方の体験に、空間的・時間的広がりをもたらすものであるという点です。建築を学ぶ学生ならではの、生活に様々なスケール感を取りこむことのできる提案になったのではないかと思います。

受託事業概要
「令和5年度天竜材活用産学連携プロジェクト」業務委託

【委託者】株式会社鈴三材木店
【指導教員】亀井暁子教授(大学院デザイン研究科、デザイン学科)・西山雄大特任助手
【参加学生】デザイン研究科2年生1名、1年生2名、デザイン学部3年生3名、2年生4名、 研究生1名