本学学生がビジネスプランコンテストで準大賞、次世代起業家育成賞等を受賞!

 こんにちは!経営学部 経営学科2年 森永 凜奈です。私は学生広報スタッフの活動のほかに、起業サークルFIRPEN(ファーペン)にも所属しており、サークルメンバーと日々様々な活動に取り組んでいます。今回は、佐世保市で行われたビジネスプランコンテストについてレポートしたいと思います!

 令和6年1月20日(土)西九州させぼ広域都市圏ビジネスプランコンテスト(愛称「START UP 99」)の最終審査会が開催されました。長崎県立大学からは2組が予選を通過して、ファイナルの10組に選ばれました。

本学経営学部 国際経営学科2年 井之上 陽香さんを始めとした大久保 文博ゼミ(東南アジアビジネス研究室)の6期生は、本学として歴代最高位の受賞となる準大賞、そして同学科の3年で、昨年まで起業サークルFIRPENの総代表を務めた古川 友稀さんが次世代起業家賞、株式会社エミネントスラックス賞、パーソルワークスデザイン株式会社賞、GEUDA(一社)&WEBLIFE賞にそれぞれ輝きました!!


大盛況となったSTART UP 99 ファイナルの受賞者と予選通過者


 このビジネスプランコンテストは佐世保から「世界を目指す」「地域に根付く」何かを始めようと考えている、(プラスワン)のアイデアをもつ人たちを応援するコンテストとして、令和2年から毎年開催しており、県内外の社会人、学生の多数の応募があります。このコンテストを通して多くの創業が生まれ、新たな視点での全国展開や海外展開を期待しています。

 井之上さんは「佐世保を中心とした長崎和牛の海外展開」、古川さんは「「障がい者アートによる新たな価値-SigPArt-」〜地域に根差したソーシャルビジネスを〜」と題したビジネスプランをそれぞれ発表しました。

 井之上さんを始めとした国際経営学科大久保ゼミ6期生チームは、現在国内市場で和牛の消費量が低下しているため地元の飼育農家さんが影響を受けているという地域課題に着目しました。そこで近年日本食の需要が高まっているタイ、ベトナムに、地域商社として佐世保育ちの長崎和牛を輸出することで、販路拡大による利益拡大(外貨獲得)につながるビジネスプランを発表しました。輸送業務を佐世保市内の企業と連携することで、地元企業を活用する点も特徴です。今後、輸送業務の安心・安全の可視化に関する詳細パンフレット等も作成予定とのことです。

 古川さんのプランは、障がいを持つ方々の個性的なアート作品を、CSR(Corporate Social Responsibility。企業が社会的存在として果たすべき責任)やSDGs達成のために取り組む企業にサブスクリプション形式(月単位または年単位で定期的に料金を支払い利用するコンテンツやサービスの提供方式)で提供することにより、障がいを持つ方の貧困問題だけでなく、社会的な課題解決を目的とするビジネスプランを発表しました。

 古川さんはプロジェクトにおいて「代理店」としての役割を担い、障がい者アーティストと企業との橋渡しをすることで価値を創出し、障がい者の創造的な才能を社会に発信し、企業との協力を通じて両者の発展的関係の形成、及びその取り組みを通じた持続可能な社会の創生を目指す旨の発表をしました。古川さんは今回のビジネスプランを元に起業し、自身のアイデアで社会課題解決に取り組まれているそうです。


準大賞を受賞した井之上さんと大久保ゼミのメンバー



次世代起業家賞等を受賞した古川さん


 両名とも今回のビジネスプランの概要やその優位性について、事前に入念な準備を重ねた資料に基づき審査員に力強くプレゼンしました。審査員を含め、来場されている方々がプレゼンに熱心に聞き入る姿が印象的でした。

 Start Up99におけるビジネスプランは全体として非常に高い水準のものが多く、興味を引き付ける内容がたくさんありました。その中で井之上さんと古川さんのプレゼンテーションも多くの審査員の関心を集めていました。その発表では、大学での学びに基づく知識やビジネスプランの構築を通じて得た経験が存分に活かされており、大学生とは思えないほどの洗練されたプレゼンテーションに驚かされました。

 今回初めてビジネスプランコンテストを見て、私よりも若い高校生や同じ大学生などが素晴らしい発表をしており、私自身もコンテストに参加したいという意欲が強くなりました。また今回の記事を作成することも、自分自身の思いや考えを整理するきっかけとなり、本当に良い経験になりました!!



今回の受賞を機に、更なるビジネスプランの展開を含め今後の動向にも目が離せません!

(取材および執筆)
経営学部 経営学科 2年 森永 凜奈
経営学部 経営学科 1年 上間 宏志郎
経営学部 国際経営学科 1年 山中 涼介