大学院紹介

地域創生研究科は修士課程3専攻9コース、博士後期課程1専攻3分野で構成されています。本研究科においては、地域経済と高度ネットワーク社会の実情を把握し政策立案ができリーダーシップを担える人材、急速に進展をみせている情報科学の知識・技術を修得し高度知識社会の情報基盤を支える人材、看護と栄養に関する連携的な研究をベースに地域住民のQOL向上に貢献できる専門的人材の養成を目指すものとします。

地域社会マネジメント専攻(修士課程)

社会・経済の変化に適応できる人材を目指す。

「地域社会マネジメント専攻」はグローバル化への適応と共に地域課題の解決、そして資源・エネルギー環境の変化や労働市場の変化等々に対応する必要性から創設され、4つのコースを設置しています。
「ビジネス・マネジメントコース」では、環境適応=マネジメントの研究を、「経済・地域政策コース」では、「市場」という適応すべき環境とその市場と協力して社会を維持させていく「行政」の研究、「メディア社会コース」では、マネジメントおよび行政において決定的に重要な「情報、コミュニケーション、メディア」の研究教育、そして「国境離島文化振興コース」では長崎県の特徴的環境である「離島」に関する研究を行います。

学びのポイント

01.より高度な経済分析能力が習得できる。
02.地域課題の原因や対処方法について専門的に理解することができる。
03.メディア社会コースには、中国人の教員が在籍し、中国語と日本語で学ぶことができる。
04.国境離島の文化や経済振興に関する科目が充実している。

設置コース

・ビジネス・マネジメントコース
・経済・地域政策コース
・メディア社会コース
・国境離島文化振興コース


情報工学専攻(修士課程)

高度情報化社会における問題を自ら発見し解決する能力を身に付ける。

「情報工学専攻」は、情報処理技術者及び情報工学研究者として必要な、高度な専門的知識や能力を修得するため、情報セキュリティコース、及び人間情報科学コースの2コースを設置しています。
「情報セキュリティコース」では、暗号理論、データセキュリティ、セキュアな情報システムの運用、ネットワークの状況把握や攻撃検知、またリスクマネジメントといった講義科目を揃えます。「人間情報科学コース」では、情報処理システムとしての人間理解、実世界のデジタルモデリング、デジタル情報処理、デジタルおよび物理レンダリングまでをカバーする講義科目を揃えます。この2コース各々から講義科目を選択し履修することも可能です。

学びのポイント

01.情報工学に関する多彩な領域を研究することができます。
02.国内初の情報セキュリティ学科での学びをさらに深める高度なカリキュラムがあります。
03.人間情報科学コースには各種メディアを駆使し、情報をデザインするカリキュラムがあります。
04.課題設定・調査・分析・考察・解決法の提案等の能力を涵養する研究指導をおこないます。

設置コース

・情報セキュリティコース
・人間情報科学コース


人間健康科学専攻(修士課程)

保健・医療・福祉の領域における課題解決のための研究者および高度専門職業人を育成する。

「人間健康科学専攻」は、保健・医療・福祉に関する領域における課題解決のための高度な専門的知識や技術を創造する研究者および高度専門職業人を育成することを目的に3つのコースを設置しています。
看護学実践コース、公衆衛生看護学コース、栄養科学コースそれぞれに、各専門分野における知識、経験、研究実績が豊富な専任教員を配置しており、各コースの連携によって、昨今の保健および医療現場で見られる複雑多岐にわたる諸問題に柔軟かつ適切に対応でき、質の高い高度な知識や技術を持った専門的職業人、研究者、指導者を育成し、社会に貢献することを目指しています。

学びのポイント

01.社会学系の科目を取り入れており、経済や政策の情勢を学ぶことで知識の幅を広げることができる。
02.多くのOB・OGが病院、行政機関、高等教育機関、研究機関で教育研究者として勤務している。
03.公衆衛生看護学コースでは、講義・演習・実習を通して実践力を獲得し、様々な機関で充実した臨地実習を体験することができる。
04.公衆衛生看護学コースでは、保健師国家試験の受験資格だけでなく、養護教諭二種免許状、第一種衛生管理者免許の資格が取得できる。※保健師免許取得後、申請が必要

設置コース

・看護学実践コース
・公衆衛生看護学コース
・栄養科学コース


地域創生専攻(博士後期課程)

教育目標

地域創生専攻では、修士課程で培った専門知識と技術をさらに発展させながら自らの専門領域の高度な研究能力を身に付け、さらに他領域との連携を図る視点を養うことにより地域貢献に資するための多面的な知識の修得を目指します。本専攻は三つの分野から構成されます。地域社会マネジメント分野、地域情報工学分野、人間栄養健康科学分野の三つの専門領域が横断的な協働体制をとることにより、地域・情報・健康に関する幅広く深化した知識を有する人材の養成を目標とします。同時に、世界的視野のもとで高い水準の先端的な学術研究を自立して行える能力を身に付け ることで、高い倫理性と豊かな国際性を併せ持った高度な学識と研究能力を有する人材の養成を目標とします。

分野について

・地域社会マネジメント分野
・地域情報工学分野
・人間栄養健康科学分野

栄養科学専攻(博士後期課程)

生命科学と栄養科学の本質に迫る基礎栄養科学領域、実践科学として栄養学の社会的貢献を視点とした実践栄養科学領域。この二つの領域についての教育・研究し、資質の高い人材の育成を目指します。

人間健康科学研究科栄養科学専攻(博士後期課程)では、「食や運動と健康」に関わる最新の知識や実践的技術を持ち、さらに健康の保持・増進や質の高い食生活、栄養状態の改善などを科学的に理解・追求し、専門領域の学術レベルの向上を資することにより、次に掲げる知識や能力を有する人材を育成します。@専門的な知識や技術を修得して、基礎栄養科学分野や実践栄養科学分野等において、国際的なレベルで高度な専門研究を推進できる研究者。A健康の保持・増進の視点に立ち、次世代の専門職業人を育てる教育研究指導者としての能力。B保健・医療・福祉分野で活躍できる高度専門職業人としての知識や実践能力および指導者としての能力。

近年の生理学、生化学、分子生物学、細胞工学、遺伝子工学などの生命科学の著しい発展により、人が食物を摂取して体内に取り入れた栄養素が生命現象を営むうえでいかに機能しているか、また、その機能を発現するに至るまでのプロセスについての研究が急速に進みつつある。一方、わが国は世界に類をみない速さで高齢化が進んでおり、それに対応した栄養学的な取り組みの重要性が増しています。断片化した高度な専門的知見を統合理解し、新しい課題に向けての栄養学的基礎知識を形成することにより、加齢や疾病による生体機能の変化を栄養学的見地から理解し、健康保持や生活習慣病の予防に役立てること、人を対象とした人間栄養学の実践的研究を通して、実生活における栄養学的、健康科学的な問題点を明らかにして、それらに対応するための有用な方策を探り、その成果を社会に還元することを目標に、脂質代謝、骨代謝調節、運動時の生理機能変化、ビタミン代謝などを中心とした生体代謝調節機構、疾病と食品機能との関連、食の安全性、生体の機能統合(ホメオスタシス)とその加齢変化などを教授し、分子レベル、細胞レベル、個体レベルで栄養素と生体機能の関係を修得可能な教育を行います。

また、この分野の研究に必要な基礎技術を修得した上で、その応用力を養い、研究開発能力と創造性を持つ技術者及び研究者を育成する。さらに、動物実験や細胞実験などを通して得られる栄養素の生理的代謝及び代謝異常、栄養素と加齢との関連、微量栄養素の生体機能における役割等の知見を修得させ、研究に必要な技術を習熟させる。さらに、これらの知見をもとに、人集団を対象とした応用技術を修得させ、人の実生活における栄養素の摂取状態と健康、社会環境や食環境と健康との関わり、社会構造や食生活などについての疫学的研究、健康教育・栄養教育の実施計画を立てる。こうした教育・研究を通して高度の専門的学力と研究能力を持ち、チーム医療の現場における指導者的立場としての臨床栄養専門家、ならびに健康政策への応用可能な研究・調査や健康・保健・医療行政などを推進できる有為・有能な公衆栄養専門家を育成します。
―なお、本大学は地域に根ざした公立大学であることに鑑み、これらの分野の中でも特に地域のニーズに即した研究テーマにも重点を置いて、学生の指導や人材育成を行いたいと考えています。

人間健康科学研究科の特色

栄養科学専攻

2つの領域を学ぶ
生命科学と栄養科学の本質に迫る基礎栄養科学領域。実践科学としての栄養学の社会的貢献を視点とした実践栄養科学領域。栄養科学専攻では、以上の2つの領域についての教育・研究を行っています。具体的にテーマをあげると、遺伝子工学や細胞工学を利用した食事の制御メカニズム、食品が健康に及ぼす影響や生活習慣病予防の実験科学など幅広い内容となっています。

発見ある活動をプラス

看護・栄養のみならず、生命科学や健康科学領域の最前線で活躍する学者・研究者を定期的に招へい。学内の教員は、研究活動や最先端領域の情報を報告し、大学院生の研究活動に役立てています。また、外部資金の導入などもあり、本学と様々な事業との連携はますます盛んになっています。産学官連携事業や地域貢献事業に参画する機会も多くあります。
※詳細は下記URLをご覧ください。
https://sun.ac.jp/department/graduate/