大学の概要

名寄市立大学の理念

名寄市立大学は、ケアの未来をひらき、小さくてもきらりと光る大学を目指す。


名寄市立大学の目的

  1. 名寄市立大学は、高度な知識と技術および高い倫理性を有し、保健・医療・福祉の連携と協働を支えうる専門職を育成する。

  2. 名寄市立大学は、地域が抱える種々の課題について研究し、それらを解決することによって新しい未来をひらく。

名寄市立大学の教育の目標

  1. 多様でかけがえのない存在である「ひと」への理解を深めるとともに、自らの人間性と能力を高める力を育む。

  2. 専門領域の知識や技術を高めるとともに、自らが課題を発見し、課題解決に主体的に取り組む力を育む。

  3. 関連する諸領域を幅広く理解し、支援サービスの連携・協働においてパートナーシップを発揮できる力を育む。

  4. 幅広い理解力・判断力を養う教養や社会問題への関心を持ち続ける心を育む。

  5. 地域社会はもとより、人類が抱える諸問題と異文化にも関心を持ち、広く世界の中で自己の存在を位置づけ行動する意欲を育む。


教育の組織・内容・方法

上記で示した理念、目的と目標を実現するために、本学では次のような教育の組織・内容・方法に重点を置き、大学教育を具体化しています。
  1. 教養教育と連携教育を基礎に、栄養・看護・社会福祉などの専門領域の特殊性にも配慮した体系的なカリキュラムに基づいた授業。

  2. 学生個々人の学習意欲を涵養する少人数教育。

  3. 実践力を養成するための質の高い臨地実習および現場実習。

  4. 地域社会の教育的活用と地域貢献。

  5. 教職員のFDおよびSDによる教育の質の向上と研究の推進。

多目的ホール


さまざまな目的で使用されるホールです。
サークル活動や、大規模ガイダンスなどでも利用されます。


1号館


平成18年に新設された校舎です。
中講義室、コンピュータ・マルチメディア室や給食経営管理実習室のほか、事務局や各教員の研究室の多くが1号館にあります。


2号館


2号館では、中・小講義室の他、栄養教育実習室、臨床栄養実習室、ソーシャルワーク室などの実習教室や、基礎系分野用の実験・研究室が設置されています。
また、体調が悪くなったときなどに利用される、健康サポートセンター、国際交流センター、売店などがあります。


3号館南


3号館南には、大中講義室の他、キャリア支援センターが設置されているほか、社会保育学科や教養教育部の多くの教員の研究室があります。
また、主に社会保育学科の実技・演習が行われる模擬保育室、児童文化演習室や図画工作室のほか、地域看護学の演習が行われる地域ケア室も3号館南校舎内にあります。


3号館北


各講義室の他、看護系実習室が設置されている校舎です。
看護学科の教員研究室の多くもこの校舎に設けられています。


図書館


平成29年に新設された建物です。
図書館には、図書館、ラーニングコモンズ、講堂、コンピュータ室のほか、コミュニティケア教育研究センターがあります。


5号館


平成30年に新設された建物です。
5号館には、1階に食堂、コンビニ、2階に表現演習室、音楽室、3階に小児母性実習室、看護学科の研究室があります。


学生会館


学生会館には、自治会館が設置され、軽音楽室や和室などでサークル活動が行われています。


体育館


体育実技や、各種サークルで利用される体育館。
入学式や卒業式、大学祭などでも活躍します。
 名寄市立大学は、栄養学、看護学、社会福祉学、社会保育学を基盤として、高度な知識と技術そして高い倫理性をもった保健・医療・福祉の連携と協働ができるケア専門職を育成することを目的とした大学です。各学科の垣根を超えた連携教育を通して、少子高齢社会に求められている“ケア”の未来をひらく、すなわち、地域が抱える種々の課題について研究し、それらを解決することによって未来を力強くひらいていく人材を育成しています。そして北海道の北部に位置し人口減少や高齢化が進む地域において、人々の健康と生活の質の向上に貢献する知の拠点として、小さい規模ながら北極星のようにきらりと光る大学を目指しています。

 本学は1960年に名寄女子短期大学として開学して以来、約60年の歴史があり、時代の要請に応えて2006年には栄養学科、看護学科、社会福祉学科の3学科を擁する4年制大学として新たに開学しました。2016年には短期大学部の児童学科を社会保育学科とし、ケア総合大学として現在に至っています。

 本学保健福祉学部は、2017年7月に策定された「名寄市立大学の将来構想(ビジョン2026)」の中間期にあたりますので、これまで進めてきた教育課程の見直しと体系化、実践力を強化する教育方法の改善を進めてまいります。また、本学の特色でもある「コミュニティケア教育研究センター」を活かして保健・医療・福祉・保育・教育の観点から産学官の連携のもと地域に貢献する大学としてさらに充実していきます。そして将来構想計画にある大学院などの研究を推進するための基盤整備も着実に前に進めていきたいと考えています。

 新型コロナウイルスによる感染が世界規模で問題となる2020年4月に本学に着任いたしました。本学は健康弱者を護る専門職業人の育成を目指していますので、この危機にも柔軟に対応し、一緒にこの危機を乗り越えつつ未来を切りひらいていきましょう。

名寄市立大学 学長 野村 陽子
 名寄市立大学は、1960年4月に開学した名寄女子短期大学を母体に、2006年4月、栄養学科、看護学科及び社会福祉学科で構成する保健福祉学部(短期大学部児童学科を併設)の4年制大学として開学しました。

 その後、2016年度に短期大学部児童学科の学生募集を停止して、保健福祉学部の再編強化を行い、新たに社会保育学科を設置し1学部4学科体制として現在に至っています。

1960
名寄女子短期大学 開学(家政科設置)

1981
家政科に栄養・家政専攻課程設置

1984
家政科に児童専攻課程設置

1990
市立名寄短期大学に名称変更、男女共学化、生活科学科に名称変更

1994
看護学科設置

2006
生活科学科(栄養専攻・生活科学専攻)、看護学科の学生募集停止
市立名寄短期大学 生活科学科児童専攻を児童学科に名称変更
名寄市立大学 開学(保健福祉学部栄養学科、看護学科、社会福祉学科設置)

2008
市立名寄短期大学を名寄市立大学短期大学部に名称変更

2016
名寄市立大学短期大学部児童学科の学生募集停止
名寄市立大学 保健福祉学部に社会保育学科を設置

2017
名寄市立大学短期大学部を廃止