Gut Microbesに研究成果が公表されました
―母乳中の過酸化水素産生酵素が仔の発達に果たす役割―
東京農工大学大学院農学研究院動物生命科学部門・永岡謙太郎教授、本学微生物学・免疫学講座・伊藤昌彦助教らの研究グループは、マウスを用いた実験により、母乳中のアミノ酸代謝酵素から産生される過酸化水素が乳仔の腸内細菌叢の形成に関与するだけでなく、腸内細菌叢由来の代謝物を介して脳の髄鞘発達に影響を与えていることを示しました。本研究結果は、哺乳類に特徴的な母乳が仔の腸内細菌叢形成や脳発達を制御する仕組みの理解につながり、将来的には脳発達を促進する腸内細菌叢の形成が可能になると期待されます。
本研究成果は、Gut Microbes(5月30日付)に掲載されました。
論文情報
論文タイトル:Hydrogen peroxide in breast milk is crucial for gut microbiota formation and myelin development in neonatal mice
DOI:
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/19490976.2024.2359729
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