Student’s Voice
機械工学について深く学べる環境
幼少期からロボットや電車など機械に興味があり、高専の機械工学科に入学しました。高専で学ぶ中で、運動を予測することができる力学の面白さに触れ、より深く学びたいと思い本学の機械工学分野に進学しました。機械工学分野では機械工学実験や各種力学といった、機械の基礎知識を学べる授業をはじめ、C言語で簡単なゲームを作成するプログラミング演習や生産方法の効率化について学ぶスマートファクトリー等、幅広い受業を受講できます。特に学部3年次の機械工学設計演習では、地面に引かれた線を感知し自動でその線に沿って移動するライントレーサーについて、設計から製作、プログラムまでを1から自分たちで行うことができます。
研究室では、指導教員や先輩・同期と意見を交わしながら、日々自分の研究を深めています。また研究の合間には雑談や就職活動についての相談することもあり、和気藹々とした環境の中で充実した研究生活を送っています。
機械工学分野 修士1年
小山工業高等専門学校 出身
日常を支える技術を学び、未来を創る
電気電子情報工学分野は、エネルギー、デバイス、情報の3つを柱としています。これらは、私たちの日常生活を支える重要な技術であり、いずれも欠かせない存在です。私は高専時代に情報技術を学ぶ中で、「世の中をより良い場所にする一助を担いたい」という思いが芽生え、この分野を選びました。幅広い知識と技術を身につけ、自分の可能性を広げることで、社会に貢献したいと考えています。現在は、LEDの光とカメラを用いた無線通信の研究に取り組んでいます。この技術は、電波を使わない通信手段として注目されており、応用が期待されています。私はシミュレーションや実機での実験を繰り返しながら通信精度の向上を目指しています。課題に直面した際には、研究室の先生や先輩、同期と意見を交換し、新たな視点を得ることで解決策を模索しています。こうした挑戦と協力を通じて、自分の成長を実感する日々が、次の研究への大きな励みとなっています。
電気電子情報工学分野 修士1年
長野工業高等専門学校 出身
多分野を横断する学びを活かして社会を豊かに
私は高校時代に商業と情報技術を学ぶ中で、データサイエンスや経営学、ヒューマン情報学など幅広い分野を横断的に学べる環境と、約4か月の実務訓練を通じて実践的な技術を身につけられる点に魅力を感じ、現在の課程に進学しました。現在は安全データマネジメント研究室に所属し、自動車に関連する不具合情報をデータマイニングによって分析し、有益な知見を得る研究に取り組んでいます。学部4年次には、自動車会社で実務訓練を行い、現場での実践的なスキルを深め、大きな学びを得ました。
近年、IoT等の発展により膨大なデータが蓄積される一方で、それを分析し活用できる人材が不足していると感じています。私はこの課題に対し、分析スキルを持つ一人として、社会に新たな価値を創出することで貢献したいと考えています。
情報・経営システム工学分野 修士1年
新潟県立柏崎総合高等学校 出身
脳機能の謎を紐解くために
高専から進学先を選ぶ際、本学の「学生が書いた研究室ガイドブック」で興味のある研究室を見つけたことが決め手となり、物質生物工学分野へ3年次編入をしました。所属する研究室では、脳機能の発達や精神神経疾患の発症メカニズムの解明を目的としてモデル動物・細胞を用いた研究が行われています。元々脳の仕組みに興味があったことと、高専で実験動物を扱っていた経験を活かしたいと思い研究室を決めました。現在は社会性行動と脳内の分子機構の関わりを調べるため、自閉スペクトラム症(ASD)に関与するリスク遺伝子に着目し、マウスの行動実験、マウス脳のタンパク質局在解析、細胞による相互作用解析などを行っています。多角的な視点で評価できるよう実験計画を立てたり、得られた結果と文献の情報から様々な関連性を見出したりと、やりがいを持って取り組んでいます。また、動物実験を行うことの意義を十分に理解し、責任のある行動を心がけています。
物質生物工学分野 修士2年
沖縄工業高等専門学校 出身
社会基盤を支える技術者になるために
橋やトンネルといった土木構造物の多くは経年劣化が進んでおり、適切な補修などの維持管理の重要性が高まっています。劣化により補修が必要な橋では、工事が行われ通行できなくなることがあります。これによる渋滞に巻き込まれた際、快適に通行できることが当たり前ではないことを実感しました。この経験を通じて、あたりまえの生活を支える大変さと重要性の高さを強く感じ、環境社会基盤工学を専攻しています。その中でも、構造物の建設材料として広く利用されているコンクリートについて学ぶ研究室に所属し、塩害を対策するために行われる劣化予測をさらに高精度で行えるように研究に取り組んでいます。実験や解析など幅広いことに取り組むため、先生方にご指導いただきながら、知らなかった知識や技術を学んでいます。さらに、学生同士でも実験や課題に協力して取り組むことで、切磋琢磨し、社会に出ても活躍できる技術者を目指して日々精進しています。
環境社会基盤工学分野 修士2年
豊田工業高等専門学校 出身
自分で学び・成長できる場所
私が本専攻に進学した理由としては、私自身が東北出身な事もあり高専時代から放射線・原子力発電に興味がありました。そのため、原子力について詳しく学びたいと考えたからです。それに加えて、学部時代に行っていた研究と近い内容の研究ができる研究室があり、これまでに学んできた事を活かす事ができると感じた事も進学を決めた大きな要因です。
私は極限センターの高出力レーザー開発・応用工学研究室に所属しており、そこでキュービックアンビル型高圧発生装置を用いて超伝導体を作製する研究を行っています。
現在は、新規超伝導体の作製を目指して日々の研究活動に取り組んでいます。この研究活動を通じて、無機材料やセラミックス・超伝導体等に関する知識を深めることができました。
また、実験結果について先輩や教員との話し合い・討論を重ねる事で新たな視点やアイデアを得ることができ、自分の成長につながっていると感じています。
量子・原子力統合工学分野 修士1年
一関工業高等専門学校 出身
俯瞰的に見て適切な対策を施していくことが安全への近道
これまで、家電など民生機器の製品開発に携わってきました。製品開発現場での業務に追われ、規格や第三者認証基準をクリアすることを目的として日々を過ごしてきた中、ここで一度立ち止まり、俯瞰的な視点を持ちたいと思い、本学に入学しました。システム安全分野では、安全規格の大枠や、騒音・電気など技術的なものから、組織や経営といったマネジメント論まで、多くの切り口で安全へアプローチし、その体系について理解を深めることができる構成となっています。従来、製品安全に特化してきた私にとって、ライフサイクルを通して大きな俯瞰で見るシステム安全という考えを学べたことは、その後の業務への取り組みに大きく影響を与えるものとなりました。
さらに、年齢や活躍フィールドが全く異なる同級生たちとの出会いは、様々な刺激を与えてくれ、仕事を終えて週末に勉強するというハードな体験を、素敵な時間に変えてくれています。
システム安全工学分野 修士1年
新潟大学 出身
ゴールを見据えた研究
大学院では、学術的な研究を超えて実証実験や社会実装までを見据え、幅広い経験を積みたいという思いで本専攻に入学しました。本専攻では、海外の大学への留学や、国内でのプロジェクト型インターンシップなどが実施されており、こうした大学外での経験を通して新たな視点を得たり、技術開発の課題を発見することができます。得た知見を大学に持ち帰って自分の研究に生かし、内容をさらに磨く機会が得られています。現在、私は自身の研究活動と並行して、高専やケニアの大学との共同技術開発プロジェクトや国際会議の企画にも携わっています。これらの活動を通じ、視野が広がり、研究の立ち位置や向かうべき方向についても深く考えるようになりました。本専攻では、イノベーション創出に欠かせない総合知の習得、プロジェクト管理能力、国際的な視点を磨くための多様な機会が豊富に提供されています。技術科学イノベーション専攻 1年
長岡工業高等専門学校 出身