Student’s Voice
最先端の技術を学び自己成長へ
幼少期からものづくりに興味があり、高専の機械工学科に入学しました。高専で得た知識を活かしながら、実務訓練などで実践的な力を身につけるために本学の機械創造工学課程への進学を決めました。現在は最先端の技術に触れたい思いから、レーザを用いた金属3D微細造形に取り組んでいます。IoT社会の実現には、1 mm以下の非常に小さな基板に電気回路や歯車等を持つマイクロデバイスが重要な要素になります。私たちの研究はこのマイクロデバイスをより簡単に、環境に配慮した方法で製造することに貢献できると期待されています。より細い線を描画するために、インクの改良やレーザ条件の探索を行っています。毎週の進捗報告を通して、日々研究を進めています。また、研究成果は学会発表するなど、自身の成長を実感する機会も多いです。思い通りの結果にならず、思い悩む日もありますが、新たな発見を得られた際の充実感は何にも代えがたいものです。
機械工学分野 修士1年
岐阜工業高等専門学校 出身
バリアを越える音の未来 ー骨伝導技術の挑戦ー
電気はエネルギーやデバイス、情報など様々な分野で幅広く応用され、私たちの生活に欠かせない存在となっています。私は、高専時代から電気電子工学を学ぶ中でその分野の広さを感じ、将来のためより深く学びたいという思いから電気電子情報工学分野を専攻しました。現在は、歯を使った骨伝導技術に焦点を当て、音の到来方向を認識するための研究を行っています。この技術は難聴者向けの補聴器や視覚障がい者向け案内デバイスへ応用が期待されます。研究では論文調査や被験者実験、デバイス製作、実験用のプログラム作成を行っており、時には行き詰まることもありますが、研究室の先生や先輩、同期と意見を交わしながら研究に取り組んでいます。日々コツコツと成果を積み重ねる中で、自分の成長を感じられる瞬間が何よりも励みになっています。
電気電子情報工学分野 修士1年
鹿児島工業高等専門学校 出身
文理融合型の幅広い素養を身につけられる場所
高度に情報化した社会でエンジニアとして活躍するには、情報技術だけでなく、それが活用されている現場や、情報技術を活用するユーザーについて知識を有していることが不可欠です。そこで、情報技術だけでなく、人間の生理・心理、スポーツ科学や経営学について幅広く学ぶことができる情報・経営システム工学専攻に進学しました。情報・経営システム工学課程・専攻の最大の魅力は、文理の境界を越えた幅広い分野を扱っている点にあると思います。研究室では、身体動作分析・脳計測・視線計測を組み合わせて、私自身が部活動でも取り組んでいる少林寺拳法の演武動作認知についての研究を行っています。外部から進学したこともあり、新しいスキルを身につけなくてはならない等、大変なことも多いのですが、先生の熱心なご指導のおかげで、日々、自身の成長を感じています。また、他の研究室との交流等を通じて、多様な視点から学びを得ています。情報・経営システム工学分野 修士1年
国士舘大学 出身
新しい植物分子育種技術の開発を目指して
私たちは、植物を食糧や木材、バイオマスとして利用し、生活しています。私は高専時代に生物化学を専攻し、植物の研究を行っていました。そのため、生物の知識をより深め、植物を利用して人々の生活を豊かにしたいと思い、生物機能工学課程への進学を決めました。私の所属する研究室では、エピジェネティクス研究の成果を利用した新しい植物分子育種技術の開発を目指しています。エピジェネティクスとは、DNAの塩基配列(遺伝暗号)を変化させず、例えばDNAの化学修飾(メチル化)を変化させることで遺伝子の機能を変化させる仕組みのことです。現在、私は、DNAメチル化が消失したトマトの作出を目指し、研究を進めています。指導教員の先生には研究のみならず進路や生活についても相談させていただき、研究室メンバーとも研究の話や雑談をし、楽しい研究室生活を送りながら日々の研究に励んでいます。生物機能工学課程 4年
旭川工業高等専門学校 出身
身近な被災者に寄り添える技術者になりたい
私たちが生活する日本は、災害大国とも呼ばれる国であり、地震をはじめとする自然災害が多い国です。私は中学生の時に、東北地方太平洋沖地震の被災により、新潟に避難していた先生から当時の経験をお聞きしました。そのお話を聞いて、自然災害の恐ろしさを実感すると同時に、将来は災害対策に携わり、人々の助けになりたいと強く感じ、環境社会基盤を専攻しました。大学では過去の波浪観測データや数値シミュレーションを用いた波浪解析モデルにより、港内被災低減を目的とした新潟東港内へ入射する波浪条件の検討を行っています。研究では、先生からアドバイスをいただきつつ、新たな知識を身につけ成長できるよう日々精進しています。
環境社会基盤工学分野 修士1年
長岡工業高等専門学校 出身