山下良平准教授が農村計画学会学術賞を受賞しました

環境科学科の山下良平准教授(地域計画学)が、2023年度農村計画学会学術賞を受賞しました。

受賞題目は「担い手の変遷が示唆する地域資源管理の課題と将来展望に関する研究」です。石川県、とりわけ能登半島地域を研究対象として継続して続けてきた流域全体(沿岸、漁村、農村、里山)での自然資源・文化資源の維持管理に関する一連の論文が評価されました。その中では、2011年に国内初の世界農業遺産に認定され、伝統的な農的生活や資源の価値が注目される一方で、いかにして文化、産業、地域コミュニティを後世に継承するかという難しい問題を、細かな現地調査によって考察しています。

令和6年能登半島地震の復旧復興の真っ只中にある能登半島では、農林漁業や地域コミュニティの“創造的復興”、つまり前向きな再構築が課題となっており、今回の受賞対象となった一連の研究成果は、今後の展望を議論するうえで大きな礎になると期待されます。


後継者の確保が課題である能登の祭(七尾市)に複数大学から参加しながら解決方法を検討



農業資源であり観光資源でもある棚田(輪島市)の保全と活用に関するフィールドワーク