経済学科

経済学科とは

経済学は、人々の行動原理とその相互作用を探る学問である。お金と結び付けられて考えられがちだが、決してそうではない。人が時間やお金という限られた資源をどのように使うのかを、ある施策を行うと、人、企業、社会はどのように動くのか、といったことを理論と実践とで解き明かそうとするものである。 個人、企業、家族といったものを対象とするミクロ経済学であるのに対し、国民所得、失業率、インフレーションといったものを対象とするのがマクロ経済学である。これに計量経済という統計の分野を加えた三つが経済学という学問を構成する大きな3つの要素である。 経済学は方法論が整備された学問で、「経済理論」という共通の言語があり、ディシプリンが確立されている学問分野で、研究者同士のコミュニケーションが取りやすいのも特徴だ。 古典的経済理論の見直しも常に行われている。需要と供給が均衡するところで価格が決まる、というのはよく知られた経済理論だが、実際にはそれだけでは説明がつかない結果が出ることも起こってきた。そのため、ゲーム理論や行動経済学という分野が経済学の中で大きな役割を果たすようになってきている。 経済学には必須といわれる数学的知識だが、それは、言語で理論した大枠の知識を、数値化する必要があり、その方が便利であるからに他ならない。