大学の特長、沿革・歴史

1963(昭和38)年5月
青森市議会に大学誘致特別委員会を設置

1987(昭和62)年12月
青森市長、青森市高等教育機関整備に関する懇談会に対し、「高等教育機関の整備方向」について諮問

1988(昭和63)年5月
同上懇談会は、4年制の公立大学の早期実現について報告

1988(昭和63)年6月
青森市議会定例会において、青森市長が『市が主体となった公立大学の設置』を表明

1989(平成元)年7月
青森市長、青森市大学設置構想審議会に対し「青森市に設置する公立大学のあり方について」諮問

1990(平成2)年2月
同上審議会が、大学設置の基本的事項について答申

1990(平成2)年5月
青森公立大学設置促進期成会の発足、署名・募金活動の開始

1990(平成2)年12月
青森公立大学(仮称)創設専門委員会の設置

1991(平成3)年8月
青森公立大学(仮称)開設準備委員会の設置

1991(平成3)年10月
青森地域広域事務組合の共同処理事務に「公立大学の設置及び運営に関する事務」追加

1991(平成3)年10月
建設工事の着工

1992(平成4)年2月
自治省との協議成立

1992(平成4)年4月
『青森公立大学設置認可申請書』(4月30日付け)を文部省へ提出

1992(平成4)年7月
(財)青森学術文化振興財団の設立

1992(平成4)年8月
ウィラメット大学アトキンソン経営大学院との交流計画に係る趣意書調印

1992(平成4)年10月
ロシア極東地域の3大学を訪問、教育・研究について協議

1992(平成4)年12月
青森公立大学設置認可(12月21日)

1993(平成5)年1月
推薦入学試験実施(募集人員135名)

1993(平成5)年3月
一般選抜及び社会人特別選抜試験実施(募集人員165名)

1993(平成5)年3月
青森公立大学設置促進期成会が募金20億円達成

1993(平成5)年3月
青森公立大学開学記念式典

1993(平成5)年4月
青森公立大学経営経済学部開学

1996(平成8)年12月
青森公立大学大学院経営経済学研究科設置認可

1997(平成9)年3月
青森公立大学経営経済学部第1回卒業生学位授与式

1997(平成9)年4月
青森公立大学大学院経営経済学研究科開学

1998(平成10)年3月
青森公立大学大学院棟落成記念式典

1998(平成10)年4月
地域研究センター開設

1999(平成11)年3月
青森公立大学大学院経営経済学研究科第1回修了生学位授与式

2003(平成15)年5月
開学10周年記念式典

2005(平成17)年12月
大学のサテライト施設として、青森公立大学まちなかラボを青森駅前再開発ビル(アウガ)6階に開設

2006(平成18)年4月
1学部1学科から、経営経済学部のもと経営学科、経済学科、地域みらい学科の1学部3学科に改編

2006(平成18)年11月
大学院経営経済学研究科修士課程を区分制博士課程(前期課程2年・後期課程3年)へ課程変更、文部科学省の認可

2007(平成19)年4月
大学院経営経済学研究科を区分制博士課程(前期課程2年・後期課程3年)へ課程変更

2009(平成21)年4月
公立大学法人へ移行

教育理念

T 教育に責任をもち、社会に対して教育の質を保証する。
U 学部教育ではなく、学士教育に徹する。
V 地域に開かれた大学として、地域社会の発展に貢献する。

この教育理念を柱として、本学の教育目的を設定しています。

※本学は1993(平成5)年の開学以来、学士教育として掲げているが、『「学士課程教育の構築に向けて」2008(平成20)年12月24日中央教育審議会(答申)』における学士課程教育と同じ。

教育目的

「経営経済の専門性をもった教養人の育成」
経営経済に関する専門的な知識のみではなく、グローバルな視野とコモン・センスの涵養も重要です。広く人間社会に関わる豊かな市民的教養と特殊領域での専門知識を兼備した人間こそが、21世紀に求められる人材です。

教育の基本方針

本学は、無限の可能性とみずみずしい感受性をもつ若者たちに開かれた学問探究の場であり、受験勉強に疲れ果てた者の休息の場ではありません。知的探求心に燃える若者が、専門的理論と技能、市民的教養を、豊かな学問的雰囲気の中で蓄積し錬磨し、自ら考える楽しみを発見するキャンパスである本学には、単なる知識詰め込み型の講義はありません。

本学は、次の方針を掲げることにより「学士教育」に対する社会的責任を果たします。

T 多くのことを教えすぎないこと。
U 教えるべきことは徹底して教えること。
V 常に『何故か』の問いを発し、自らの頭で考える知的訓練を課し、創造力を育てること。

教育目標

本学の教育目標は、グローバル化と情報化、多極化と複雑化が進展する現代社会にあって、経営経済の専門知識と豊かな教養を修めることによって解決すべき諸課題を的確に把握し、解決策を考案し、その実現のために協働できる、意欲的で活動的な人材を育成することにあります。

本学では「教育に責任を持つ」を合言葉としています。

 この言葉には、これまでの日本の大学に対する痛烈な批判と断固たる決意が込められています。本学では、学ぶことの楽しさ、喜びを入学してくる学生一人ひとりに味わってもらうことこそが、本学に課せられた責任だと考えています。
 この責任を果たすために、カリキュラムだけではなく教育の方法にも様々な工夫を凝らしています。その象徴はGPA制度です。
 GPA制度は、学生と教員とが一緒に乗り越えなければならないものです。学生にとってはきついかもしれませんが、乗り越えれば確かな自信へとつながるでしょう。
 また、教員もこれを乗り越えるために少なからず努力をしています。例えば、シラバスにより、教員は自分の講義に責任を持つことを宣言します。
 そして、自分の講義が理解されているかどうか、講義を進めていく過程で、理解度テストなどを繰り返し行い、その結果を学生に還元し、確認します。
 さらに、学生の意見を取り入れて、講義の方法などについて改善していくよう努めます。
 これは教員にとっても大きな負担です。
 しかし、本学の教員はこのような努力をして、学生に対して真剣に接することは当然であると考えています。
 なぜなら、本学は<教育に責任を持つ>大学だからです。

教育課程の特色

◆1年次生から専門科目の基礎を徹底して教えます。

◆教えるべき内容を絞り込み、知的成熟度に応じて段階的に科目編成をしています。

◆学生が将来を見据え、目的意識をもって効率よく学べるよう、履修モデルを用意しています。


教育システムの特色

セメスター制の採用

 半年毎に単位認定を完結させるセメスター制度の採用により、少数科目を各学期で集中的に学習でき、高い教育成果を得ることができます。

少人数クラス編成

 外国語、コンピュータ関連科目、コミュニケーション・スタディーズなどの授業は、講義の性格に合わせて少人数教育を貫いています。
 英語の授業は、30人単位のクラス編成で行っています。さらに、スピーキングでは15人の少人数クラスに分かれ、密度の濃い授業を行っています。

GPA制度

 GPA制度とは、「教育に責任を持つ」という教育方針を貫くための成績評価に関する制度で、学ぶ量ではなく質(学力の到達水準)を問うものです。卒業するためには、単に単位を取得するだけでなく、一定の学力水準に達することが求められるとともに、4セメスター(2年)連続で一定水準に達しない場合は、退学を勧告するなど、学生の履修責任を明確にしています。

成績優秀者表彰制度

 各学期において優秀な成績をおさめた学生に対して、表彰を行うシステムです。優秀賞を受賞した学生は次学期に開催する「学生表彰懇談会」に招かれます。

学習導入演習と専門導入演習

 「学習導入演習」とは、大学で勉強するために不可欠な国語力をさらに伸ばすための授業です。これによって書物の読み方やレポートの書き方に関してのスキルアップを目指します。
 また、経営経済学を学ぶことへの動機付けとなる「専門導入演習」は、経営・経済に対する関心をより高めるためのものです。
 いずれも1年次の履修となります。
 少人数のゼミ形式で行うのが特徴で、経営学科と経済学科で行われます。なお、地域みらい学科では、1年次から専門の演習が始まります。

カリキュラム編成の特色

3つの柱

 専門性を持った教養人の育成をめざす本学のカリキュラムは、アカデミック・コモンベーシックス(ACB)、専門科目、教養科目の3つの柱で編成されています。

アカデミック・コモン・ベーシックス

●基礎
●外国語
●コミュニケーション・スタディーズ
●情報

専門科目

●演習
●卒業研究
●基礎科目
●基幹科目
●展開科目

教養科目

●第1群(人間と価値)
●第2群(文化と社会)
●第3群(環境と科学)
●第4群(特殊講義・演習)

本学が目指すのは、「優れた専門性」と「市民的教養」を兼ね備えた人材の育成です。

「アカデミック・コモン・ベーシックス」、「教養科目」、「キャリア教育科目」は、本学ならではの共通科目です。

アカデミック・コモン・ベーシックス(ACB)

社会の国際化、情報化に対応した3つの教育プログラムで、実社会において、どんな職業に就いても役立つカリキュラムです。
●外国語科目
●コミュニケーション科目
●情報科目

教養科目

豊かな人間性を育むための3つの教養科目群、普遍的な知的素養を身につけるとともに、複合的な知識の習得を目指します。
●第1群 人間と価値
●第2群 文化と社会
●第3群 環境と科学
●第4群 特殊講義・演習

キャリア教育科目

キャリア意識を育むための科目です。
実務家の講義や職業体験などにより、将来を見据えた実践的な知見を養います。

※詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.nebuta.ac.jp/university-information/aokodai-education/cultural-person
 本学では、「レギュラー留学」及び「短期語学研修」を実施し、国際社会をリードする教養人の育成を目指しています。
 留学に係る費用の一部を助成するとともに、一定の要件と手続によって、GPAに換算されない本学での修得単位として認められます。
 参加するためには、GPAや単位修得、英語能力に関して、一定の水準を満たしていなければなりません。
 応募資格や参加者が負担する費用など詳しい内容については、参加希望学生に対して説明会を開催しています。(例年4月と9月の2回実施)

レギュラー留学

【研修先:ボストン大学CELOP(米国マサチューセッツ州ボストン市)】
CELOPとはCenter for English Language and Orientation Programsの略で、1975年にボストン大学で設立され、英語プログラム認定委員会により正式に認定されている英語学校のことです。
 約3ヶ月間(9月中旬〜12月上旬)集中的に英語を学習し、語学能力の向上を図るとともに、国際社会に対する理解を深め、今日の国際ビジネスに適応できる能力を養うことを目的としています。
 授業は留学先の既存のプログラムに参加するため、多国籍クラスの中で受講することになります。英語の能力に応じ、ビジネス分野だけではなく、多様な、興味ある講義を選択できるコースとなっています。

短期語学研修

【研修先:ワイカト大学University of Waikato College(ニュージーランド国ハミルトン市)】
 2014年度より始まったニュージーランド短期語学研修は、夏季休業期間中の約3週間(8月上旬〜8月下旬)、ホームステイをしながら集中的に英語を学習し、語学能力の向上を図るとともに、異文化理解を促進し、精神的に独立した人材の育成を目指すことを目的としています。
 授業は広大なキャンパスの中で、電子黒板などの最新設備を用いて、総合的な英語を学びます。復習や個人学習を行うための環境も整っており、ホームステイとあいまって、英語を学ぶ環境が整っています。

学生派遣

【研修先:スターリング大学(英国スコットランドスターリング市)】
 2015年度から新たに、学部2年生・3年生それぞれの成績トップまたはそれに準じる者を対象に、大学で経費を全額負担して派遣する、「イギリス・スターリング大学学生派遣」を行っています。
 これは、成績優秀者に国際感覚を身に付けてもらうために、夏季休業中の4週間で集中的に英語を学習し、語学能力の向上を図るとともに、ヨーロッパの古都で中世から現代に至る歴史認識および理解を促進させ、寮生活を通じて精神的にも勉学面においても自立した姿勢で臨める人材の育成を目指すことを目的としています。
 研修先は、イギリス・スコットランドにあるスターリング大学であり、総合的な英語を学習する他、スコットランドの歴史・文化的な場所へのフィールドツアーも行われます。