工学部材料化学科の伊田翔平講師が第62回リバネス研究費 東洋紡高分子科学賞を受賞しました

工学部材料化学科の伊田翔平講師が第62回リバネス研究費 東洋紡高分子科学賞を受賞しました。

この賞は、株式会社リバネスによる研究助成制度を利用して、東洋紡株式会社が「高分子材料の基礎的、汎用的な研究」を支援しようとするものです。3月26日に東洋紡総合研究所(大津市)にて授与式が行われ、伊田講師を含む2名の研究者に賞状および表彰盾が授与されました。

研究内容



研究課題名

両親媒性交互共重合体が混合溶媒中で示す特異的溶解性の包括的理解

概要

「溶ける・溶けない」といった現象に代表されるように、高分子が溶液中で見せる振る舞いを理解することは、高分子科学における最も基礎的かつ重要な研究領域です。特に、複数の成分(モノマー)から成る高分子が見せる振る舞いを理解することは、タンパク質が多種のアミノ酸から成る高分子であることを踏まえると、高分子材料科学だけでなく、生命現象の理解にも繋がる発展性を秘めた分野と言えます。本研究では、このような高分子の溶液中での挙動の本質的理解に繋げるため、水との親和性が大きく異なる2つのモノマーが交互に配列した両親媒性高分子共重合体を精密に合成するとともに、これらが水を含む混合溶媒中で示す特異な溶解性の機構解明を目的としています。

東洋紡株式会社からのニュースリリース