システムデザイン学部の学生が、制作した動画2作品でトリプル受賞を果たしました!

 システムデザイン学部インダストリアルアート学科の学生・海老澤元さんが制作した動画作品が、以下の3つの賞を受賞しました!


・大学コンソーシアム八王子:八王子学生CMコンテスト 八王子市長賞(2024年2月5日)
…学部や専攻を問わず、コンテストに興味のある学生(大学院・大学・短大・高専・専門学校)を対象として、学生ならではの視点で八王子市の魅力を 30 秒の動画CM にした作品を募集するものです。学生の皆さんに八王子が持つ多様な魅力を知っていただくとともに、地域に愛着を持つきっかけとなることを目的としています。(大学コンソーシアム八王子HPより抜粋)

・株式会社IndyZone:第2回チャレンジUSDコンテスト2023 審査員奨励賞(2024年3月5日)
…CG関連の企業が主催のコンピュータグラフィックス技術に注目したUSD(ユニバーサル・シーン・デスクリプション)を使ったショートムービーコンテストです。

・総務省:関東デジタルコンテンツ・アワード2023 関東総合通信局長賞(2024年3月12日)
…関東総合通信局管内の学生によるデジタルコンテンツの制作への参画と作品発表の場の提供を通じ、社会課題への理解や地域魅力の再認識を促すとともに、地域からの情報発信の強化や展開へ寄与することを目的にデジタル映像作品を募集したものです。(総務省HPより抜粋)


■受賞内容
・『ニャンて素敵な街、八王子。
https://www.youtube.com/watch?v=8ChuyRR9J7A&t=1s
→八王子学生CMコンテスト 八王子市長賞、関東デジタルコンテンツ・アワード2023 関東総合通信局長賞

・『Meou Sky
https://www.youtube.com/watch?v=pRtHnZsnGQg&t=2s
→第2回チャレンジUSDコンテスト2023 審査員奨励賞


 いずれの動画も八王子の日常風景をファンタジーの世界観とVFX技術で表現しました。
 高尾山観光リフトからの景色は広大で、まるで空を飛んでいるような気分にさせます。この特別な感覚をリフト未体験者にも伝えるために、音楽には自然の息吹を感じるベートーヴェン交響曲第6番「田園」を選びました。撮影からCGモデリング、実写合成、動画編集まで、全て一人で手がけ、素材も一から制作しました。声優はインダストリアルアート学科の後輩にお願いしました。使用したソフトは幅広く、CGやアニメ業界で一般的なツールばかりです。CGは独学で始め、インターンやアルバイトを通じて技術を磨きました。

 作業工程は以下のとおりです。
・MayaやBlenderでのモデリング、リグ付け(立体の形づくりをして中にアニメ用の骨を入れる)
・Mayaでアニメーションさせる
・MayaでUV展開(立体の表面に模様を貼り付けるためにまず切り開いて平面にする作業)
・SubstancePainterでテクスチャを作成する(モデルに模様をつける作業)
・モデルをHoudiniへ移行し毛並みの物理シミュレーション
・Houdini Solarisでシーンを作成しRedshiftにてレンダリング(ライトなどの空間全体の環境を整え、映像にして書き出す作業)
・AfterEffectsによるコンポジット(実写映像に違和感なくCGをなじませる作業)
・PremiereProで音声や字幕挿入などの編集をして完成
一連の工程を実際のVFX制作と同じように行いました。

 また、この制作ではPixar社が開発したUSDファイル形式を使用しました。これは映像業界でますます普及が見込まれる最新のシステムです。また、AppleVisionProでの圧縮されたUSDZの使用も話題となりました。今回のIndyZoneさんのUSDコンテストで、このような最新技術の導入に対する評価をいただけたことは光栄です。



■授賞式の様子

・八王子学生CMコンテスト





・第2回チャレンジUSDコンテスト2023





・関東デジタルコンテンツ・アワード2023






■受賞にあたってのコメント

 様々な機関の方から数々の栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思っております。また、多くの方々からのお祝いのメッセージに胸が熱くなりました。撮影にご協力いただいた八王子市民の方々や八王子の企業の皆さまには心より感謝申し上げます。主人公である飼い猫の「ぐるちゃん」のおかげで、3つも受賞できました。彼には特別なおやつを買ってあげようと思います。
 制作期間中は数々の思い出がありました。去年の秋、八王子市内を撮影しながら散策していると、小さな子供たちがはしゃぎながら猫と散歩している微笑ましい瞬間に出会いました。思い切って声をかけてみると、親御さんは快く撮影を受け入れてくださり、心温まるひとときを動画に収めることができました。
 また、作業中は常にパソコンに張り付き、毎日研究室に通い続けました。作中のふわふわな猫の毛並みをうまく表現できず、研究室で2週間ほど頭を抱えていた時期もありました。毛並みは風や重力による物理シミュレーションに基づいて動いており、そのデータだけで合計150GBにもおよびます。さらにCG制作に不可解な問題はつきもので、次から次に吐かれるエラーを身を削る思いで修正しながら進めました。
 先日の『ゴジラ -1.0』のアカデミー視覚効果賞受賞で、今日本のVFX業界が注目されています。無料のCG制作ツールBlenderも今では多くの学生が使用し話題になっています。このように、CGが広く社会に知れわたることは私にとって大変うれしい出来事です。私はCGの話をすることが大好きで、どんな時でもCGのことばかり考えています。友達と遊んでいる時もです。今回の受賞で多くのクリエイターの方々と交流することができ、貴重なお話もたくさん聞くことができました。
 リアルなビジュアルのCGやVFX、ゲーム等に興味のある方はぜひお声掛けください。CGの話をいっぱいしましょう。現在、私は大学でゲーム開発も行っており、3DCGを用いたゲーム作品を制作中です。これから大学に入る方も、学内外の方も、共に制作する仲間を募集しています。何かをきっかけに始めてみて、インダストリアルアート学科にもCGを使う人がどんどん増えてくれると嬉しいです。


※詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.tmu.ac.jp/hot_topics/pr/36550.html