理学部化学科 野村琴広教授が2023年度「高分子学会賞(科学部門)」を受賞しました

受賞題名は以下のとおりです。

「遷移金属錯体触媒によるオレフィンメタセシス重合を基盤とした新規ポリマーの創製」

"Synthesis of New Polymers by Olefin Metathesis Polymerization Using Transition Metal Complex Catalysts"


公益社団法人 高分子学会ホームページ「高分子学会賞受賞者」

なお、授賞式及び受賞講演は6月に開催の第73回年次大会で行われます。


受賞理由

小さい分子(モノマー)の繰り返しからなるポリマーの性質・機能は、末端の影響を受けることが知られていますが、長さや末端がきちんと揃ったポリマーの精密合成と特性解析に関する研究例は限定されます。
この研究では、オレフィン上の炭素-炭素2重結合上の置換基の組み換え反応であるオレフィンメタセシス反応によるポリマー合成法を用いて、ポリマーの末端を定量的に官能基化(化学変換)することを特徴とした機能集積型の新しい材料開発に展開しました。
また、この高分子合成反応において、今迄の触媒では実現できない反応を可能にする独自の高性能バナジウムやニオブ錯体触媒を設計・合成し、この特徴を活かした新規ポリマー・材料の開発にも成功しています。
研究成果は国際評価の高い学術雑誌に多数掲載され、国内外で多数の基調・招待講演を行うなど、国際的にも独創性・先導性に秀でた研究成果と広く認められており、従って、今回の学会賞に値すると評価されました。

関連の成果、前半部分の一部はすでにプレスリリースしています。
本学総合ホームページにも掲載しておりますのでぜひご覧ください。

【研究発表】植物由来でリサイクルや強度・伸びに優れたポリエステル開発 〜高性能触媒でポリマー合成、サステイナブル材料研究加速へ〜

【研究成果発表】高機能な導電性ポリマーの精密合成法を開発〜有機エレクトロニクスの発展に貢献する光機能材料の開発に期待〜


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高分子学会は、現在、会員数10,000を超える学術団体として、高分子科学の基礎的分野はもとより、機能性ならびに高性能材料などの応用分野、例えば電気、電子、情報、バイオ、医療、輸送、建築、宇宙など幅広い研究分野の会員によって支えられています。
本会は、高分子科学と技術およびこれらに関連する諸分野の情報を交換・吸収する、さまざまな場を提供しています。会員はこれらの場を通じ、学術的向上や研究の新展開のみならず会員相互の人間的な触れ合いや国際的な交流を深めることができます。(公益社団法人 高分子学会ホームページより抜粋)


※詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.tmu.ac.jp/hot_topics/pr/36474.html