神奈川大学と本学教員との共著論文がアメリカ光学会Optics Continuum誌の注目論文に選出されました

神奈川大学情報学部の王天澄特別助教(本学大学院情報科学研究科2021年度博士後期課程修了)と本学臼田毅教授の共著論文が、Optics Continuum誌にエディター注目論文(Editor's Pick)として選出・掲載されました。同誌はアメリカ光学会(Optica,旧OSA)から発行されている論文誌で、エディター注目論文は、優れた科学的クオリティを持ちかつ当該分野を代表する研究と認められた論文として選定されるものです。

論文の概要

本論文は量子もつれを用いた量子計測技術の一つである量子イルミネーションに関する研究成果をまとめたもので、量子もつれとして擬似ベル状態を想定した場合について現実的なデバイスを用いた検出方法を提案しています。さらに、減衰環境において、同手法による性能が2モードスクィズド状態を用いた場合を凌駕することを明らかにしました。

論文情報

雑誌名:Optics Continuum (2024年3月21日掲載)
論文タイトル:Detection scheme using a beam splitter and on-off detectors for non-Gaussian state-based quantum illumination with attenuation
著者:Tiancheng Wang and Tsuyoshi Sasaki Usuda(王天澄,臼田毅)
DOI番号:10.1364/OPTCON.514321
※本論文はオープンアクセスのため、論文誌のサイトから無料でダウンロードできます。

https://opg.optica.org/optcon/fulltext.cfm?uri=optcon-3-4-543&id=548207