土木デザイン設計競技イベント「景観開花。」において 本学学生グループが優秀賞を受賞しました

 岐阜大学の都市・景観研究室の学生グループが、12月1日(日)に仙台市で開催された土木デザイン設計競技イベント「景観開花。」において、第2位となる優秀賞を受賞しました。このイベントは、土木デザインに関心のある若者がその力を試せる場を提供するとともに、多くの人々へ向けて土木デザインの可能性を示すための設計競技イベントです。
 今年度の「景観開花。」は、「Oregional Transport Hub 〜選ばれる街に求められる交通結節点をデザインせよ〜」という設計テーマのもと開催されました。全国から32グループがエントリーし、ポスター作品による一次審査を通過した5グループが公開最終審査会でプレゼンテーションを行いました。本学学生グループは、大垣市の駅前広場を対象にしたデザイン提案作品「垣をほどく」を発表し、歴史的背景や地域特性を活かした新たな都市空間の提案を行い、高い評価を得ました。
 本作品「垣をほどく」は、歴史的に水運が地域文化を支えてきた大垣市に焦点を当て、交通結節点である大垣駅南口駅前を対象地としました。作品のコンセプトを「水運や水辺の風景を創造することで、垣をほどく」とし、複雑に絡まる交通導線とその境界(垣)を整理する(解く)ことで新たな空間を創造し、水都大垣ならではの水運による移動体験を提供するなど、地域資源を最大限に活用しながら多様な活動を促す都市空間の再生を目指しました。
 学生グループを代表して、大学院自然科学技術研究科2年の駒月さんは、「対象地選定の段階からグループメンバーとの議論が白熱して多くの意見が交錯しましたが、最終的にはみんなで協力して良い作品にすることができました。優秀賞を受賞できてうれしいです」と語りました。また、同1年山田さんは、「大垣駅南口駅前エリアを対象地と決めた後には、船着き場・公園・ロータリーといった広い空間の利活用について、具体的なデザイン案を練り上げてみんなの意見や想いを詰め込んだ作品を形にすることができてうれしかったです」と語り、チームでの協力が受賞につながったことをそれぞれ振り返りました。さらに、今後学生グループは大垣市に本作品を提案する予定です。
 岐阜大学は、これからも地域社会と連携し、学生の挑戦を後押ししていきます。

●提案作品:垣をほどく
●学生グループ:
 大学院自然科学技術研究科 2年 菱田佑樹、駒月健太
 大学院自然科学技術研究科 1年 宮川朗、青木佑太朗、山田蓮人
 社会システム経営学環 4年 舩田颯太
●指導教員:社会システム経営学環 教授 出村嘉史(都市・景観研究室)


記念写真


「垣をほどく」ポスター作品

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土木デザイン設計競技「景観開花。」