未来を救う力を育む!YDC、医療体験教室の功績で金沢消防署から表彰

地域と共に歩む医療教育の成果が高く評価

令和7年1月7日(火)、学生団体「Yokohama Dream Catchers」(YDC)が、金沢区消防出初式において金沢消防署より一般消防功労者表彰を受けました。これは、昨年9月にYDCが同消防署と協力して開催した「医療体験教室」における、小中学生に向けた心肺蘇生法等の指導や、救急車の適正利用の啓発への尽力を称えるものでした。

※YDC(Yokohama Dream Catchers)とは、2010 年に発足した横浜市立大学医学部医学科看護学科の学生からなる団体です。


左から千葉未久瑠さん、多田直輝さん、富田潤さん、杉野杏夏さん、近野理事長


この「医療体験教室」は、未来を担う子どもたちや青少年たちに、救急医療の重要性や緊急時の適切な対応について学んでもらうことを目的とした体験型イベントでした。
参加者の子どもたちは、救急車の正しい利用方法や応急処置の基礎を実践的に学び、医療や救命の重要性を体感しました。この取り組みが地域の医療教育に貢献したとして、YDCの尽力が今回の表彰につながりました。
金沢区公会堂において開催された、今年の金沢消防署による出初式において、表彰状が贈呈され、YDCメンバー4人が代表して出席しました。

表彰されたYDCメンバーのコメント(医学部医学科 杉野杏夏(すぎのきょうか)さん)
このたび、金沢区消防署より表彰状をいただき、大変光栄に思います。今年度、金沢消防署の皆さまと合同で、小学生と中学生を対象にした「医療体験教室」を実施させていただきました。この教室では、救急医療の基本や緊急時の応急処置をわかりやすく学べる内容となっており、私たちは、教える立場でありながら、地域の皆さんから寄せられる声を通じて、多くの学びと刺激を得ることができました。イベント当日は、小中学生とその保護者の方々にご参加いただきました。最初に参加者全員に向けてYDCから横浜市の救急医療の現状についての授業を行い、その後、消防署の方とYDCの2グループに分かれてそれぞれで実践的な授業を実施しました。消防署の方には、救急車の呼び方や救急車内部の見学の授業を行っていただき、YDCはキャリア教育とBLS(一次救命処置)の授業を行いました。BLSの授業では、実際に人形を使った胸骨圧迫や訓練用AEDを使用した救命処置の練習を行いました。参加者の皆さんは、積極的に手を挙げて発言するなど真剣な気持ちで参加し、活気あふれる時間となりました。今回の合同イベントでは、普段体験できない救急車に関する授業を行うことができ、YDC単独で行うよりも、より救急医療を身近に感じていただけたのではないかと思いました。今後も金沢区を中心に、地域の皆さまと協力しながら積極的に活動を展開し、地域の医療教育や防災意識の向上に貢献していきたいと考えています。微力ではありますが、金沢区、そして横浜市のお役に立てるよう努めてまいります。このように表彰をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。