高橋力也准教授の著書『国際法を編む』が受賞作に選出

国際教養学部 高橋力也准教授が、国際法に関する優秀な研究業績をあげた個人に対し授与される第56回「安達峰一郎記念賞」を受賞しました。


受賞者の千葉大学 藤澤巌 教授(前列左)と横浜市立大学 ⾼橋⼒也 准教授(同右) (写真は公益財団法人安達峰一郎記念財団よりご提供いただきました)



「安達峰一郎記念賞」は、国内外で発表される国際法関連の著作を対象に、日本の国際法学の権威者から推薦を受けた候補者について、安達峰一郎記念財団の選考委員会の審議を経て、授与が決定されます。

2023年度は、高橋准教授が本年1月に出版した著書『国際法を編む』が、日本、アメリカ、スイスなどで渉猟した一次資料の分析をもとに、国際連盟における国際法の法典化事業とそれに対する日本の積極的な貢献を明らかにし、戦前の日本の国際法観について新たな見方を示したものとして評価され、受賞作に選出されました。


著書に関する記事はこちら
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2023/20230623kokusaihouwoamu.html


高橋准教授に受賞のコメントをいただきました。
このたびは、伝統ある「安達峰一郎記念賞」を受賞し、身に余る光栄を感じています。

本書が、戦前の日本の外交官や国際法学者の営みと、国際連盟における彼らの活躍を明らかにしていく中で、たどり着いた結論は、国際法とは、単に各々の国益に導かれた国家間の綱引きから自然発生するのではなく、難解な法律用語を操り、条約の文言を一つ一つ手で編んでいく職人のような法律家たち、そうした具体的な「人」の手により産み落とされるということでした。

本学で担当する「国際機構論」の講義やゼミでは、国際連盟ではなく現在の国際連合(国連)を主として扱いますが、日々国連について学生に語りながら、今の国連を今日まで作り上げてきたのも、無味乾燥で抽象的な存在としての国家ではなく、あくまで血の通った具体的な「人」なのだという思いを、自分自身の中でますます強めています。今後も、「人」を中心に据えた国際機構論の研究と教育を、より一層発展させていきたいと考えています。

拙著を世に出すことができたのは、良好な研究環境を維持するために日夜尽力されている本学の教職員の方々や、知的な刺激を絶えず与えてくれる発想力豊かなゼミ生たちのおかげにほかなりません。この場を借りて、改めて深謝を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。


※詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2023/20231127takahashi.html