教育学部の金鑫准教授が「日本中国学会賞」を受賞

2024年10月12日に開催された日本中国学会第76回大会(於二松学舎大学)において、国語教育科の金鑫准教授が「日本中国学会賞」を受賞しました。
日本中国学会は、1949年設立された中国哲学、文学、語学、および日本漢学に従事する研究者が集う、日本最大の中国学専門の学会です。日本中国学会賞は、毎年発行の学会誌に掲載された優秀な論文の執筆者に授与されるものです。

受賞者
金 鑫(教育学部国語教育科 准教授)

論文題目
唐代の「仄韻律詩」について

要旨
初唐期に成立した近体詩には、平声押韻のものがほとんどであるが、盛唐以降、声律を用いる仄韻詩も多く見られ、先行研究では「仄韻律詩」と見なされる。しかし、「仄韻律詩」の判断基準に対する認識が異なる。本論文は、唐代の仄韻詩を全面的に調査することによって、「仄韻律詩」に関する諸説を検証し、「仄韻律詩」という概念を再考し、その近体詩の系譜における位置付けを明らかにするものである。