スキー山岳部・学生がヒマラヤ未踏峰に初登頂!

10月24日に本学公式SNSでも紹介がありましたが、10月12日に本学運動会スキー山岳部の尾高涼哉さんを含む「日本山岳会学生部プンギ遠征隊」が、ヒマラヤ山脈の未踏峰に初登頂する快挙を達成しました。遠征隊のメンバーは東京大学、青山学院大学、立教大学、中央大学に所属する大学生5名です。「未踏峰」とはこれまで人類が登頂したことのない山のことで、ネパールのアンナプルナ山域、ペリヒマール山群に属するプンギ峰(標高6524m)への登頂に成功しました。


日本山岳会は1905年創立の、日本初の山の会です。登山文化を日本に広め、また数々の未踏峰へ登頂するなど多くの偉業を成し遂げてきました。現在は全国に約4800名の会員が在籍しています。

今回は挑戦の目的として、「未知なる山・場所・ルートを既知なるものへと変える探検的精神を含んだ営みである登山の本来の側面を体現すること」、「この時代にも山に青春を捧げる若者がいることを世間に発信することで、大学山岳部の存在とその活動を広めること」の2点を掲げていました。





登山隊のメンバーである尾高さんからコメントをいただきました。

今から50年ほど前、大学山岳部がヒマラヤなどの世界の山の初登頂を競っていた時期がありました。今は随分と時代が変わってしまいましたが、それでもやはり一度は海外の山、特に誰も登った事が無いような山に登ってみたいと思う人が、山岳部には一定数、存在してると思います。私もそのような思いを持って山岳部に入部した一人でした。
ただ、今の時代、どこの山岳部も各部の人数が少なく、(6-8人程度)単独の大学で海外遠征に行くというのはなかなか難しい面がありました。そこで、関東の大学山岳部が集まる、日本山岳会の学生部を通じて、同世代でヒマラヤの未踏峰に登りに行きたい仲間を探したところ、今回のメンバーで挑戦することになりました。

大学山岳部全盛の時代は過ぎ去って久しいですが、それでもまだ青春を山に捧げている若者がいるんだという事を、今回の挑戦を通してより多くの方に知ってほしいと思っています。

本学スキー山岳部も毎年新入部員の確保で苦労しています。スキー山岳部という名前は歴史的経緯から来たもので、活動内容は基本的に、夏山縦走、クライミング、冬山などの山岳部的活動です。勿論山スキーをやることも可能ですが、全くスキーをしない部員も大歓迎です!また自主性を重んじる部の風土もあり、各自自分に合った好きな活動をできますので、山に興味がある方なら誰でも楽しめる部活かなと思います。ご興味がありましたらぜひ、入部を検討していただけるとうれしいです。


(日本山岳会学生部プンギ遠征隊のメンバー/左上が尾高さん)



※詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0602_00073.html