特別展示『東京エフェメラ』
基本情報
区分展示
対象者
社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生 / 教職員
開催日(開催期間)
2023年4月29日 — 2023年9月3日
開催場所
その他学内・学外
会場
インターメディアテク2階「GREY CUBE(フォーラム)」
東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3F
アクセス:JR東京駅丸の内南口徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結、千代田線二重橋前駅(4番出口)より徒歩約2分
時 間:11時-18時(金・土は20時まで開館)
*時間は変更する場合があります
休館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館、ただし5月1日、8月14日、8月21日は開館)、6月25日、その他館が定める日
参加費
無料
申込方法
事前申込不要
お問い合わせ先
050-5541-8600(ハローダイヤル)
本展示は、これまでミュージアムに収蔵される機会の少なかった「エフェメラ」を通じて、戦後東京のヴィジュアル・アイデンティティを捉える試みです。
終戦以来、二度のオリンピック開催を機に東京は劇的な変化を遂げ、同時にその先進的なイメージを国内外に発信してきました。しかし、一般的に共有されている「東京」とは、多種多様な記号の集合体であり、固定された具体的なイメージではありません。その渾然としたイメージを多角的に捉えるために、戦後日本独自の印刷文化の底流を支えてきた「エフェメラ」、すなわち一時印刷物から、東京にまつわるコレクションを公開します。各種地図、都市計画書、行政報告書、デザインマニュアル、各種報道、宣伝広告、ポスター、チラシ、国外向けパンフレット、観光ガイドなど、ミュージアムや図書館には残っていない、広範囲に亘る「東京」関連資料を新しい観点から紹介することによって、国内外のヴィジュアル・コミュニケーション手段を介して発信されてきた戦後東京のイメージの解読を試みます。
都市計画や宣伝方法を規定する公的資料のみならず、個人の表現者や民間組織が生み出してきた珍しいエフェメラ類まで包括することによって、「理想都市東京」と「東京の実相」を対照し、現在まで引き継がれているグラフィック・デザインが、「東京」をいかに形付け、その断片から定型的に描こうとし、時には美化し象徴化してきたか、これを具体例に基づきながら検証します。
当初から一時的な利用に過ぎない用途に当てられた紙もの。ミュージアムに収蔵されている名作や標本と違って、その一つ一つは決して「代表的」な作品ではありません。しかしそれらを大量に収集し、一堂に並べて検証することによって、それらにしか見えない複雑な東京像、それを伝えるグラフィックデザインの細かい変化、そして時代の空気が明らかになります。
主催:東京大学総合研究博物館