先輩からのメッセージ

 東京大学での収穫は、素晴らしい先生方や友人に出会うことができたことです。私は、中学生の頃から数学の研究をする職業につきたいと思っていました。東大教養学部では線形代数と微積分を習いましたが、身近にずっと専門的な本を読んでいる人もかなりいて感心しまた刺激も受けました。自分でも背伸びをして高価な本を買って勉強しようと試みましたが今から振り返ると浅い理解しか得られなかったし、分からないところを人に聞いて教えてもらったり、もっとじっくり時間をかけるべきだったと思います。
 東大の先生方は皆、国内外で有名な数学者ばかりなのだ、という事実も友人が教えてくれました。その中の一人の河東泰之先生にルベーグ積分の授業を受けたのが始まりで今でもお世話になっています。河東先生は、講義を何もノートなど見ずにするとか、授業が始まる前に部屋の外で待機していて時間通りに授業を始めるとか、複素関数論の授業ではアールフォースの本を全部終わらせてしまったなど圧倒されるエピソードを聞いていました。
 それまでの私は、定理の証明とか読んでいて、ぼーっと難しいなーと感じていても、自分が何をわかっていないのかを深く突き詰めようとはしていませんでした。河東先生のセミナーで学んだ大切なことは数学の本や論文を読む方法です。分かったと本当に思えるまで何回も読んで考えて、質問したり参考文献などもあたり、なども自分で作ってみる、何も見ないで理解したことを紙に書いてみるなどです。今、アイオワ大学で大学院生の指導をしているとあの頃の自分と同じ状態の人がたくさんいてニヤリとしてしまいます。河東先生は私が米国に行って結び目理論を学ぶことも後押ししてくださり現在の自分があると思っています。
 東大にいると研究費が潤沢で世界から一流の数学者が訪れ講演を生で聞くことができますが、それが普通でないと知ったのは米国の地方都市に職を得てからでした。数理図書館の充実度も世界最高です。東大は最高レベルの研究者や将来の研究者との交流を通し私を成長させてくれたと感謝しています。

アイオワ大学教授
 大人になるということは、過去をもつということである。その過去は喜ばしい思い出でも、嘆かわしい記憶でもありえる。上京、挫折、結婚といった社会的な儀礼でもよいし、後悔や苦悩など内省的な活動をもたらす出来事でもよい。ささやかな暮らしに基づく経験でも、歴史的な文脈を反映した非個人的な体験でもよく、大小を問わず、一度しか起こらないとは限らない。「過去」がなだらかな変調をもたらすのか、やにわにそれまでの生活を転覆させるのかは一様でないが、しかし、それによって引き起こされる変化は成長として理解される傾向にある。そうであるとするならば、自らの過去を引き受けた結果として、自らの過去を始点として伸びていくのが、その人の人生と呼べるのかもしれない。
 高校生のあなたたちには、そのような過去をもたない、あるいは、経験をしていても、そのようには意識していない人が大半であろうと思う。おそらく見据えているのは過去などでなく、未来であろう。あなたたちは、将来どのように生きていくのかと想像を膨らませられる時期にある。そして、この文章を読んでいるならば、進学を考えていることになる。
 就職活動や学歴や周りの大人たちを喜ばせるために東京大学に進まなくてもよいが、いくつかの点で利点はある。一つには、ノスタルジアに回収させることになく「過去」と向き合う精神的思考の忍耐力が得られる。もう一つには、「過去」を踏まえて変化する際に、選択肢と運が与えられ、これは世間的な評価によるところが大きい。 少なくとも私は、東京大学英文科で学んだ時間は自らの過去を理解する役に立っていると言える。教養学部理科一類で入学し、英文科に転学し、アカデミアに進むと考えていたが、結果として社会に出て果てには二つの仕事を抱えているように、十年前の、あなたたちの年齢の頃には想像していなかった変化を経験したが、自らの人生がこうであると相対的な言葉を理解することができるようになったと思う。なにもそれが目指すところだとは言わないが、自分の過去が人生の腑に落ちるというのは心地よい感覚でもある。
 過去がいつやってくるのかは誰にもわからない。なので、その時のために備えておく必要がある。自分が学びたいと思えることをとことんまで考えておくことは助けになるし、それを叶えさせてくれる懐の深さがこの大学にはある。それに世の中での生き易さも少しはついてくる。

株式会社NTTドコモ、アイ・ピース株式会社(兼務)
 東京大学大学院で過ごした日々は、私の研究者としての礎を築いただけでなく、生命現象の美しさに触れる貴重な時間でした。博士課程で取り組んだ研究は、ある意味で「不可能」とされていたことへの挑戦でした。
 私たちの体には、自分の意志で動かせる部位と、そうでない部位があります。手足を自在に動かすことはできても、心臓や胃腸を好きなタイミングで動かすことはできません。しかし特殊な訓練を積めば、その垣根を跳び越えることができるのではないか—この問いが私の研究の出発点でした。
 私は実験動物ラットにこの訓練をさせる実験パラダイムを構築し、ラットが心拍数を意識的に制御できるようになることを示しました。驚くべきことに、わずか5日間の訓練で約50%もの心拍減少を達成することができたのです。この状態は2週間以上継続し、その間ラットの不安行動は低減し、また赤血球数は血液循環の低下を補うように増加しました。さらにこの実験パラダイムを用いることで、脳から心臓に司令が送られるしくみを明らかにしました。本研究がヒトでも応用可能かを検討し、心拍数の自己調節能力を向上させることで、不安の軽減、メンタルヘルスの向上、アスリートのパフォーマンス向上といった可能性を探っています。
 この研究は様々な実験技術を結集することで実現しました。これが可能となったのは、東京大学で出会った尊敬する研究者の皆様のおかげです。自由な研究活動を見守りつつも的確にご指南いただいた先生方や、追い求める真理に対して心ゆくで議論した学友、そして東京大学の恵まれた研究環境があったからこそ、このような挑戦的な研究に取り組むことができました。
 所属していた薬品作用学教室は、池谷裕二教授が主宰する全国でも有数の大型研究室です。薬学のみならず、物理、生物、情報科学など、多様なバックグラウンドを持つ約50人の学生や研究者が在籍し、複合的な技術やノウハウが凝集されたユニークな研究を展開しています。その原動力は『せっかく脳を持って生まれて来たのだから、ありきたりな脳の使用法に縛られて一生を終えるなんてモッタイない』という信念です。私たちが感じている世界とは何か、脳はどこまで開拓できるのか—そんな哲学的な問いを胸に、今後も世間の知的好奇心を刺激する研究を続けていきたいと思います。
 東京大学で芽生えた好奇心と探究心は、これからも私の研究人生を支える礎となることでしょう。未来の東大生の皆さんにも、この素晴らしい環境で、自分だけの問いを見つけ、探究する喜びを味わってほしいと願っています。

Stanford University Postdoc Fellow
 「東大だからって幸せになれるわけじゃない」
 「将来安泰だとは限らない」、、
 そんなこと!東大を目指そうか悩んでる君なら!もうなんとなく分かってるはず!東大を志望したのは独自の進振り制度があるから、、ごにょごにょ、、いいえ!私が目指したのは東大に入ったらなんかかっこいいかなと思ったから!でもそれで、いい!「東大入ったらなんかかっこよくね?」その直感最高。物心ついてまだ十数年だよね!ほぼ赤ちゃん、思い立ったら、まず走る!
 だけどね、本気で東大を目指して走り出すと、不思議なことが起こる。勉強がしんどいとき、一緒に夜まで残って問題を解いた仲間。模試の判定が悪くて悔しくて泣いた夜、陰で支えてくれた親や先生。その全部が今、宝物だ。
 大学受験は実は、ただの通過点ではない。「自分の力でやりきった!」って胸を張れる成功体験を、人生で初めて掴めるかもしれない瞬間なんだ。東大に届くかどうかは結果論。でも、そこを本気で目指す、その過程が人生を変える。
 そしてね、東大に受かった仲間も、惜しくも届かなかった仲間も――今はそれぞれの場所で、誇りを持って、自分の人生を自分で選び、懸命に生きて、輝いている。その姿が、私は一番かっこいいと思う。東大はゴールではなかった。自分の人生のハンドルを自分で握る、スタートする場所である。
 私はいま、株式会社Take Riskを創業して、世界的なブランドを作っている。大切な仲間と一番ワクワクすることをしている。東大の肩書きなんてもう、関係ない。
 でもね、根っこには、大学受験時代に東大を本気で目指し、大切な仲間と走り抜けたあの時間が、しっかりと重なっている。
 だから君にも言いたい。ゴチャゴチャ言わずに、まず走る。友人、親、教師。誰かの顔色をうかがう必要もない。「東大、かっこよくね?」。十分だ。

株式会社Take Risk 代表取締役
 

文科一類

公民の授業で法律に興味をもち、法律の成立過程をはじめ裁判や調停の中で、法律がどのように機能するかを学びたいと思っています。大学では第二外国語で選択した中国語にも力を入れて取り組みたいです。
またサークルでは15年近く続けているピアノやバンドなど音楽系の活動を広げてみようと思っています。高校生のみなさん、大学入学そのものが目標でもいいと思うので、そのために短いスパンでの目標を立てて積み重ねていくことを大事にしていってください。

文科一類

文科一類を選んだのは、貧困や労働、女性の役割といった社会問題を自分事として感じたことがきっかけで、政治の分野を専攻したいと思ったからです。また東大には多方面で個性を発揮する先輩がいることにも魅力を感じました。大学には興味のあるサークルがたくさんあり、アイドルダンスやK-POPダンス、アナウンス、そしてゼミなど、やりたいことはつきません。将来は国際的に活躍できる人になりたいので、さまざまな経験をしながら、夢を広げていきたいです。

文科二類

前期課程で興味があるのは「文化人類学」の授業です。また、今はあまり使われなくなった日本の言葉や方言、言葉そのものが好きなので、言語系の授業もこれから履修してみたいと思っています。高校時代は学校紹介動画を作成して自分たちの学校をPRしたり、イベントで受験生との対面相談や校内ツアーを担当したり、自主的に活動に取り組んできました。受験生のみなさんも一度きりの高校生活なので、勉強以外のことも全力で取り組んでほしいです。

文科二類

東大を志望したのは、東京六大学野球という舞台に憧れたからです。中学から始めた野球が大好きで、大学でも野球部に入ろうと思っています。
また中学・高校の時にはR-1グランプリの予選に挑戦し一回戦を突破したこともありました。正直なところ勉強が嫌いで好きなことに打ち込んだため現役の時は落ちましたが、浪人の一年間で勉強の中に自分なりの面白さを見い出せたことで合格することができました。将来は経済学部ならではの知識を活かし選択肢を広げていきたいです。

文科三類

高校の探究学習では、自分が知らない物事に対する問いを解明することが好きで、楽しさを見いだしながら探求をしました。大学では教育学系を中心に社会問題や環境問題など文科三類で幅広く学んでいきたいです。また高校時代に女子中高生の進路選択を支援するコミュニティに支えられたことから、それを運営している「ichihime」という東大発のNPO法人で活動したいと思っています。将来は研究職に就き、社会に対して研究成果を還元するためのアクションを起こせる人になりたいです。

文科三類

東大を本格的にめざしたのは高3の夏休み。焦りはありましたが、受験への不安は友達に共有して、あまり追い込みすぎず、基礎を積み重ねていきました。私は広く浅くたくさんのことに興味があるタイプで、将来のイメージも漠然としていたため、東京大学の前期課程で学びを自由に選択できるところが魅力でした。今は「現代教育論」や「認知の科学」、「教育心理」などの教育と心理の学びが掛け合わされた分野に興味があり、学んでみたいと思っています。

理科一類

ハードウェアとソフトウェアの両方に興味があり、中高時代ではロボコン部の活動に力を入れていたので、東大でもロボティクスやプログラミングを学びたくて理科一類を選びました。前期課程では「量子論」や「AIエンジニアリング」など工学全般に触れ、教育臨床心理学など異なる分野も幅広く学んでいきたいです。将来はどんな社会であっても自分の好きなことを続けながら流動的なキャリアが描けるように、まずは大学時代で基礎のある人間になりたいと思っています。

理科一類

有機ELという薄く柔軟な伸縮性のあるフレキシブルな素材に興味をもったことがきっかけで、その分野に特化している東大の研究室で研究したいと思い、理科一類を志望しました。前期課程では、研究につながるような学びはもちろん、論文の発表で必要になってくる英語の授業もしっかり受けたいと考えています。モチベーションが高い仲間たちに出会えたことがうれしいです。大学生活を通して、人生の中で一緒に協力できるような仲間を探していきたいと思っています。

理科二類

受験勉強では物理・化学が自分に向いていると思って選択しましたが、幼い頃から生物が好きでたくさん触れてきたことから、東大の理科二類で生物化学をもっと勉強したいと思いました。部活では、中高6年間フェンシング部だったので、続けようと思っています。またIMOPROJECT、コーヒー同好会、スパイス同好会など飲食料理系サークルも豊富にあって楽しみです。将来はまだ漠然としていますが、専門知識をもちながら研究だけではない道に進むことも考えています。

理科二類

最初は医学部をめざしていましたが、人間や動物に限らず、広く生物全体を対象にした研究がしたくて理科二類を選びました。また、高校時代に競技クイズをしていて、東大のクイズ研究会に入りたいと思ったことも東大をめざしたきっかけのひとつです。前期課程では生物学の研究につながっていくような憲法、社会制度系、いわゆる政治系の授業を履修しようと考えています。将来は、研究活動と教育活動を両立して、大学で研究することをイメージしています。

理科三類

幼いころから数学と医学に興味があったのですが、将来は医学研究をしたいと考えるようになり、最先端の研究が行われていて、研究施設も充実している東京大学を志望しました。大学では、新しいことに挑戦をしていきたいので、サークルは鉄門のゴルフ部に入ろうと思っています。高校時代の一番の思い出は、3年の文化祭運営でコント班に所属して半年以上ネタを書いたこと。勉強も楽しみ続けることが合格への一番の近道だと思います。受験生のみなさんも頑張ってください。

理科三類

高校時代にアメリカへ留学した際に、現地の高校生が受験にとらわれずに、自分の夢に向かっている姿に感銘を受けました。その経験が「小児がんを治したい」という思いにつながり、将来は臨床医の道に進みたいと考えています。前期課程の二年間は、自分が今学んでいることがどういう役割があるのか、目の前のことに取り組むだけでなく、客観的に見つめながら勉強をしたいです。また学業だけでなくアルバイトや部活にも打ち込んで大学生活を楽しみたいと思います。

文科一類(法学部)

平和学習やボランティア活動を経験してきたことから、高校では平和に関するテーマで研究活動を行ってきました。平和を考える上では、国際法への理解なしには考えられないと思い、国際法研究に伝統がある東大で法学を学びたいと思いました。法的な思考力を鍛えながら、平和というテーマへの切り口を広げ、哲学や歴史、芸術など、前期課程での幅広い学びを通して、さまざまな観点や視点を増やしていきたいです。将来は一人ひとりに向き合える国際弁護士として、国をまたぐ問題や難民支援、平和につながる活動がしたいです。

文科二類(経済学部)

小学生の頃からプログラミングに興味をもち、高校3年まで情報オリンピックに参加しました。課題に対して適切なアルゴリズムを作り、設計してコードを実装するといった経験から、マッチング理論やゲーム理論を用いた制度設計を、経済学部のマーケットデザインの分野で活かしていきたいと思っています。今はまだ社会実装の例が少ない新しい分野ですが、複雑な条件や制約の中で、より良いマッチングをするためにも取り組んでいきたいです。一見すると学部と関係ないような経験でも、自分が追求したいものがある人は学校推薦型選抜に挑戦してください。

文科三類(文学部)

中学3年のときに一冊の本と出会い、そこで複雑な社会を体系的に捉える見通しの良さに感動したのが社会学に興味を持ったきっかけです。特に関心があるテーマは「家族」です。日本の家族の現状や課題について、社会学に限らず、哲学や思想、歴史など、さまざまな分野から考察しながら深く学んでいきたいです。自分の目で見た社会を理論に反映させたいという思いが強いので、フィールドワークや質的調査で社会を知りつつ、自分のやりたいことを活かせる分野を見つけたいです。

文科三類(教育学部)

人がどうすれば互いに分かり合うことができるのか、ナラティブや物語という観点をもって、臨床心理を学んでいこうと教育学部を選びました。
将来は、他人との相互理解の促進に向けて、何かできたらと考えているので、大学では専門性を高めながら、学びを広げていきたいです。私は、高校時代はもともと理系でしたが、日本語形容詞の通時的な意味変化の傾向を研究したことで、自分のテーマを見つけ文転しました。高校生のみなさんも、変化を恐れずにいろんなことに挑戦しながら高校生活を過ごしてください。

理科二類(教養学部)

高2の時に「高校生と大学生のための金曜特別講座」を受講したことで、教養学部の統合自然科学科という進路を見つけることができました。最も関心のあるテーマは、高校時代に課題研究でも取り組んだ植物微生物間の共生です。生物や数理、科学哲学等にも幅広く興味があるので、前期過程では分野を問わず幅広い知識基盤を得た上で、生物を軸として分野にとらわれずに未知を追究するパイオニアになれるよう学んでいきたいです。東大に行きたいという強い思いが苦しい時も自分を助けてくれました。自分の進みたいと思った道を最後まで諦めないでください。

理科一類(工学部)

高校では部活動でロボット開発の研究をし、バイオミメティクスという生物の特長を工学技術に活かすことをテーマにしてきました。生物が営む、非常に低エネルギーでありながら効率のいい生命活動がいかにして生まれ、どういう仕組みで進化したのかを考えるために、工学部では進化学など自分の興味ある分野を幅広く学んでいきたいです。また研究だけでなくアカデミックとビジネスをつなげたいと考えていて、東大には多様な興味をもつ人がたくさんいるので、仲間を集めて起業を経験してみたいと思っています。

理科一類(理学部)

小学生のときに買ってもらった図鑑を読んで、気づいたら天文学が好きになっていました。研究を体験するようになってからは、光の強度や、波長、色など限られた情報源からデータを引き出し、分析する、その努力の過程が天文学の面白さだと思っています。大学ではこれから研究することを見極め、まだよく解明されていない球状星団を観測的に見ながら、宇宙の歴史の解明につなげていきたいです。高校生のみなさんも、 やりたいことに出会えるまではいろんなことにチャレンジしてください。そして、思い切って自分の好きなことを追究してほしいです。

理科二類(農学部)

もともと釣りが好きで、夏場に海に行くとたくさん釣れるキュウセンという魚が、性転換を行うことを知り、興味をもちました。高校では、キュウセンとニシキベラの2種を対象魚として性転換と血球数の関係について調べ、発表をしました。将来は大学院に進学し専門知識を深め、身についたスキルを柔軟に展開していけたらと考えています。僕は研究が好きで、好きなことを続けていたら、東大の学校推薦型選抜につながったので、学校推薦型選抜に挑戦しようと考えている高校生のみなさんも、自分の好きなことをどんどん突き詰めてほしいです。

理科二類(薬学部)

多くの人が関わり、長い年月をかけて完成する創薬のプロセスの中で、自分も研究者の一人として携わりたいと考え薬学部を選びました。高校時代は研究成果の発表会や政策提案型のディベートなど、面白そうだと思うことには挑戦してきましたが、その中でも頑張っていたのは生物部での研究です。食品保存料であるナイシンとの相乗効果を示すような物質を探索し、どの構造が作用に関係するのかを調べました。前期課程では薬学に偏らず、幅広く学んで視野を広げていきたいです。高校生の皆さんもいろんなことに挑戦して、楽しみながら頑張ってほしいです。

理科三類(医学部医学科)

将来は医学研究の道に進み、最先端の研究をリードする第一人者になりたいと考えていたので、東大の学校推薦型選抜に挑戦しました。推薦生は早期から研究者に向けての専門教育を受け、研究室を見学して研究の現場に関わることができるので、とても楽しみにしています。私はエボラ出血熱や狂犬病などウイルス感染症の分野に関心があり、新型コロナウイルス禍を経てからはパンデミックがもたらす影響にも興味が広がりました。大学ではウイルス感染症を研究テーマの軸に据えて、AI活用の可能性なども考えながら、新しい挑戦をしたいと考えています。

理科二類(医学部健康総合科学科)

私は生物部でヒトの健康に関する研究を精力的に行ってきました。その一つが抗変異原性を有する化合物の探索です。私の出身の秋田県ではがんの罹患率、死亡率が全国上位であり、特に消化器系のがんが多いことが喫緊の課題です。そこで、細胞のがん化の第1段階である遺伝子突然変異を抑制する物質を食品に使われる物質から発見できないか探究しました。 生物統計学を活用したがんなどの疾患研究に関心があるので、将来は健康科学の研究者を目指し、人々の健康に寄与したいと考えています。そのためにも学びの場を最大限に活用し、学問を深めていきます。