先輩からのメッセージ

三谷 明範
Senior Machine Learning Engineer

医学部医学科を卒業後、UCSDでNeuro-science PhD(神経科学博士)を取得し、米国シリコンバレーでソフトウェア・マシンラーニングエンジニアとして働いている。一社目はGoogleのHealth部門で眼科領域の画像診断の研究チームで糖尿病性眼症の診断アルゴリズムの開発に携わった。現在はAI画像診断スタートアップに転職し、医療画像をもとに個々人のリスクに基づいて患者の治療方針決定をサポートするための研究開発を行っている。従来、ある程度大きな患者集団に対して治療法を議論していたところ、機械学習などを用いてさらに細分化し個別な提案をしていくというのは今後さらに進んでいくと思われる。医学、コンピュータサイエンス、統計学といった幅広い知見が求められる興味深いテーマであり、さらに研究開発を進めていきたい。
 東京大学の教養学部前期課程のころ、HCAPというHarvard Universityとの短期交換留学を企画する団体に所属し、他の学生と共に一週間ほどボストンでプログラムに参加した。また、医学部進学後はMD研究者育成プログラムの第一期生としてさまざまな機会を与えてもらった。医学部神経病理教室の岩坪威教授および順天堂大学神経生理学教室の宇賀貴紀先任准教授(当時、現山梨大学教授)の下で分子生物学から計算論的神経科学まで、研究経験を積ませてもらい、いくつかの成果は論文にまとめることができた。
 研究以外では、大学三年目から五年目にかけての三年間運動会自転車部競技班に所属し、インカレやツール・ド・北海道といった大きなレースに出走させてもらったのも思い出深い。UCSD時代、トライアスロンや自転車のチームに一時期所属し、交流の輪を広げることができた。今も自転車には乗り続けており、たまにライドイベントに参加するなど長く続けられる趣味として楽しんでいる。
 今のキャリアにいたる上で、大学では入学前には想像もしなかったさまざまな経験をさせてもらい、また節目において先生方や先輩、同期、他分野の友人など多くの方に相談にのってもらった。東京大学には幅広い挑戦をサポートする土壌があり、だからこそ今機械学習と医学を融合する新領域に携われていると感じている。皆様がこれから恵まれるであろうさまざまな機会を活用し、活躍されるよう応援している。
齋藤 周
福岡ソフトバンクホークス GM 付データ分析担当

「微分なんて普段の生活の中で使うこと1回もなくない?なんで勉強するの?」
 ぼくが高校生の頃に友達から聞かれた質問です。ハッとさせられて何も答えられなかったのを強く覚えています。
 あれから5年の月日が経ち、ぼくは東京大学農学部を卒業して、現在は福岡ソフトバンクホークスというプロ野球チームで働いています。野球チームを強くすることばかり考える毎日で、微分積分の記憶すら危うくなってきていますが、冒頭の質問に対する現時点での自分なりの答えを書いてみようと思います。
 確かに微分積分を始め、学校で習うことが実生活において直接役立つ場面は決して多くないでしょう。ですが、勉強していた当時には想像もしていなかった形で役立ったりもするのです。例えばぼくの場合、大学で興味を持って勉強していた経済学の考え方を野球に取り入れてみたところ、そのアイデアがプロ野球チームに評価されて今の仕事につながりました。さらにいうと、大学の経済学では微分積分が前提知識としてあらゆるところで用いられています。そういう意味では、微分積分を勉強したことが間接的に自分の人生を大きく変えたと言っても過言ではありません。
改めて振り返ってみると、人生においては偶然の要素がきわめて強いなと思います。自分が今学んでいることがどこで役に立つかなんてわからないし、ひょっとしたら役に立たないかもしれない。だからこそ学生のみなさんには、自分の興味の赴くまま自由にたくさんのことを学んでほしいなと思っています。
 東京大学は、学問を行う上でこの上ない環境が整った場所だと思います。国立大学の中でも非常に恵まれた施設、素晴らしい先生方、そしてさまざまな才能を持ったたくさんの仲間たちが刺激を与えてくれます。さらに、志があれば学部の垣根を越えてあらゆる分野の授業を受けることもできます。こうした環境を活用し、学問に限らずあらゆる分野で活躍する若い仲間たちが出てくることを心より楽しみにしております。
森脇 可奈
東京大学大学院理学系研究科附属
ビッグバン宇宙国際研究センター 助教

私は、宇宙や銀河がどのように成長してきたかということを、コンピュータシミュレーションを使って調べています。宇宙といえば、暗黒物質や暗黒エネルギー、ブラックホールなどの言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。こうした、壮大でミステリアスにも感じられる宇宙の話は、高校生の頃の私にとっても興味をそそるものでした。
 しかし、大学入学後は特に宇宙にこだわるわけでもなく、漠然と物理が好きという理由で物理学科に進学しました。物理学科では五月祭の展示企画のために学生有志でいくつかの班に分かれて活動を行うのですが、私はコンピュータを使って物理現象をシミュレーションする班に参加しました。そこで、同じ班の友人が、これが面白そうといって提案してくれたのが、宇宙の暗黒物質分布のシミュレーションでした。その後、計算宇宙物理学の先駆者である物理学科の吉田直紀教授に助言をいただき、実際に自分自身でシミュレーションコードを作成することができました。こんなに単純なコードでこんなに綺麗なものが計算できるのかと感動し、宇宙への興味が再び湧いてきました。この時、自分が計算コードを書くといった作業自体も好きであることに気づき、これを機に現在の研究室に進学することを決めました。博士課程では、それまで修士課程で行っていたコンピュータシミュレーションを用いた研究に加え、機械学習による天文データ解析の研究を始めました。機械学習というこれまで全く使ったことのない手法を研究に取り入れるにはさまざまな困難がありましたが、最終的には新たなデータ解析の手法を構築することができました。この研究成果に対して、総長大賞をいただきました。
 大学では、自分が好きなことや、生涯を通してやりたいと思えることを見つける機会に溢れていると思います。それらは普段の講義の中だけでなく、その他のさまざまな活動にあるかもしれません。それらを見つけるには、新しいことやなんとなく面白そうだなと思ったことに挑戦することが不可欠です。そういった挑戦のための環境が東京大学にはあります。ぜひそれを活かしてください。
中條 麟太郎
文学部人文学科心理学専修 4年
株式会社LearnWiz 代表取締役CEO

「やりたいことを、やりたいようにやるのだ。」
 漫画「映像研には手を出すな!」で、アニメ制作に取り組む主人公、浅草みどりの台詞です。やりたいことをやりたいようにやる、すごく理想的な生き方に聞こえますが、ふと思います。「やりたいこと」ってなんだろう。私が東京大学に進学した理由も、何か東大でやりたいことがあったからではなく、学部の選択を二年遅らせることができるから、という消極的なものでした。
 そんな自分の転機となったのは、大学2年生の時に直面したコロナ禍でした。私は1年生の頃から学内でアルバイトをしていたことから、オンライン授業をサポートする体制の構築と運用に関わることになりました。コロナ禍という先の見えない状況において、目の前にいる教職員や学生の役に立つことができることに喜びを感じ、円滑なサポートの実現に向けて尽力するようになりました。
 さらに、オンライン授業支援を行う中で、同じく授業のオンライン化に尽力していた工学系研科の吉田塁准教授に出会い、より良いオンラインでの学習環境を実現するべく、2021年8月ごろからはオンライン教育プラットフォーム「LearnWiz One」の開発を始めました。「LearnWiz One」は、授業や会議、イベントなどに導入することで、参加者の主体性を引き出しながら、参加者間の意見交換を促すことができるオンラインツールです。開発したツールは、公開から半年で全国の大学を中心に10,000人以上の方に利用いただいたほか、世界最大のEdTechコンテストで表彰されました。現在は事業化を目的とした法人を設立して、より良い教育の実現に向けて日々邁進しています。
 東京大学での学生生活は予想外の出来事の連続です。この学校には、入学前には想像もできないほど多様な組織や研究室、好奇心に満ちた学友と先生方が集まっています。想像通りの学生生活を送るほうが難しいでしょう。だからこそ、自分の想像を超えた未来が形作られていくことを恐れずに、自分の感覚を信じて、目の前にある「やりたいこと」に挑戦することが大切なのだと気がつきました。挑戦した結果、何が起こるかはわかりません。何も起きないかもしれないし、失敗するかもしれません。でも、その過程で得られた学びは、必ず次の挑戦に繋がると信じています。
 大丈夫、やりたいことはきっと見つかります。皆さんの大学生活が実り多いものになることを願っています。
 

文科一類

高校生の頃、東大に通う先輩からお話を聞く機会があり、学びながら進学選択制度で柔軟に対応できることを知りました。進路を決めきれていない私には、それも東大を選ぶひとつのきっかけになったと思います。前期課程はオムニバス形式の授業もあり、いろいろな先生から幅広く受けられるのが魅力です。すでに「住環境の科学」という授業に影響をされて農学部へも興味が湧き始めています。課外活動は躰道部に興味があるので、部活と学業の両方を充実させたいです。
伊藤 杏珠

文科一類

将来は法曹界を目指していて東大で法律を学びたいと思い、文科一類を志望しました。大学では司法試験の勉強だけでなく、クイズ研究会にも興味があるので、いろいろな知識や自分の教養を広げたいです。高校時代は旅行が好きだったので地方へ行き、旅先で趣味の天体観測を楽しみました。勉強も一生懸命やらないといけませんが、友達と一緒に勉強をすることも教養を広げる面で大事だと思います。友達といろんな考え方を共有して、いろんな視点から学んでほしいと思います。
北川 友也

文科二類

高校時代は理数科に所属していましたが、文系で数学を使ったことを学びたいと思い、文科二類の経済を志望しました。日本と海外の金利や投資に対する思想の違いや、海外のお金に関する効率的な感覚を日本にも導入できないかを考えていきたいです。バドミントンなど運動系のサークルに加えて金融研究会のようなサークルにも入っていきたいと思っています。東大ではたくさん情報や刺激を受けながらコミュニケーション能力を高めて、人脈を広げていきたいです。
山鳥 慧希

文科二類

社会の仕組みづくりやマーケットデザインを学びたくて、文科二類を志望しました。語学にもとても興味があり、将来は海外で暮らしてみたいと思っているので、海外に留学したり、第二外国語で中国語クラスを選んだりして、いろいろな言語を話せるようになるのが目標です。クラスはみんなTLPプログラムの仲間で帰国子女も多く、語学力がつきそうな環境でしっかり学べそうですが、語学だけでなく関心のある経済の分野も学び、大学4年間を有意義に過ごしていきたいです。
渡辺 誉

文科三類

東大の文科三類に入った兄が楽しそうに学び、入学後も自由な進学の選択肢を叶えていく姿に憧れていました。高校の論文を書く過程で文献をたくさん読んだことがきっかけとなり、心理系や教育系、教養系と幅広く興味を持ったので、私も進学選択で何を探求していくか学びながら決めていきたいです。課外活動では駒場祭実行委員に興味があり、人と関われる部活やサークルにも所属したいと思っています。興味の幅を広げるためにも人との出会いを大切にしたいです。
阿部 優里

文科三類

私は政治系に興味を持っていたのですが、受験勉強するなかで歴史や環境問題にも興味が広がっていったため、総合科目の幅が広い文科三類を志望しました。前期課程では「食糧と環境」の授業を受けたいと思っていて、進路も文系にこだわらず、いろいろ視野にいれながら決めていきたいです。課外活動では、続けてきたバスケットボールのサークル以外にも、駒場祭実行委員にも興味があります。これからも自分で責任をもって何かに取り組む経験を大事にしていきたいです。
煖エ 聖

理科一類

高校の時にグローバルな人材を育成するためのプログラム活動に参加したことがきっかけで、ソーシャルビジネス、社会課題をビジネスで解決することに興味を持ちました。まだどの分野を学ぶかはっきりとは定まっていないのですが、まずはどの分野にも関わりがありそうなAIを学んでみたいです。大学ではビジネスで解決したい課題と、自分がしっかりその課題に向き合う理由、解決できる適正があるのかなどを学びのなかで見つけて視点を広げていきたいと思っています。
坂原 史明

理科一類

私はバイオミミクリーという、生物を模倣したものづくりに興味があります。まだ具体的なことは決まっていないので、前期課程で幅広く学べる東大を志望しました。海外ではバイオミミクリーの研究が盛んな国もあるので、留学できたら有名な先生の講義を聞きたいと思っています。また、分野を問わず海外の方と交流したいので、様々な国際交流イベントに積極的に参加していこうと思います。大学の経験を通して、ものづくりに限らず将来の選択肢を広げていきたいです。
鳥居 さくら

理科二類

高校時代は生物部に所属していて、地元に生息しているオオサンショウウオの調査をしたり、科学の甲子園に出るための課題に挑戦したりしていました。その活動を通して、大学では農業をテーマに生物学を学びたいと思っています。高校では受験勉強のためにたくさん時間を費やしたので、大学では興味の向いたことに取り組む時間を作り、いろんな価値観を得られるような体験を重ねていきたいです。将来は幅広い視野を持つ研究者を目指して研究をしていきたいと思っています。
岡田 和輝

理科二類

高校時代、コロナ禍で学校も塾も行けず、文化祭も体育祭も無く悔しい思いをしました。そこで自分を見つめ直して自分の好きな化学を活かして何かできないかと考えたとき、今はきちんとした治療薬がない病気の薬の開発に携わりたいという夢ができました。前期課程では、薬学以外にも心理学や行動心理学に興味があるので、分野は関係なくいろんなことにチャレンジして見解を深めていきたいです。課外活動でも護身術など新しいことを始めてみようと考えています。
中野 優香

理科三類

薬学部か医学部かで志望を迷っていたとき、私の母が病気に罹り、その病気の研究が盛んだった東大で包括的に人体を学んでいきたいと思ったのが医学部を目指したきっかけです。大学では生化学を学びたいと思っているのですが、医学以外にもTLPプログラムに選出されたので、フランス語を含め3か国語が話せるように、語学の勉強も頑張りたいです。私は地方の公立高校出身なのですが、クラスの人たちからたくさん刺激を受けて、つながりも広げられたらと思っています。
二橋 亮輔

理科三類

私は医学部へ進んで疫学を研究したいと思い、理科三類に入りました。理系は必修科目が多く選択は限られますが、全学体験ゼミナールでの鉄をテーマにした講義と製鉄所を見学する体験的な授業に興味を持っています。学業以外では、医学部生が集まる鉄門倶楽部のサークルに入ったり、思いっきり遊んだり、学生時代のうちにしかやれないことをいろいろ経験していきたいです。東大を目指すなかで自分には無理だと折れそうになることがあっても、最後まで諦めないでほしいです。
堀尾 日菜

文科一類(法学部)

コロナの自粛期間中、人文書をたくさん読み、英語ディベートに取り組むなかで、社会問題やそれを生じさせる根本的な社会構造に関心を持つようになりました。私の今の関心は、GAFAなどの巨大企業が市場を独占や寡占状態とすることで、経済・政治・社会の様々な場面で人々の生活に過大な影響力を持ってしまっていることです。東大では競争法・国際私法などの実定法を学ぶとともに、法哲学・法理論などの基礎法学から社会を捉える訓練をしたいです。このように、学校推薦型選抜を通して「東大に入って何をやりたいのか」という明確な目標を意識し、学生生活に対する心構えができました。
金子 周平

文科二類(経済学部)

私の夢は日本の社会課題を解決するビジネスに携わることです。中学生の時、身近な出来事から考えた高齢者向けITサービスがコンテストに入賞し、その際、新しいアイデアを形に出来る人になりたいと思いました。高校では英語ディベートに打ち込んで知見を広め、今は高齢化やエネルギー問題、スマート農業に興味があります。また、人々と経済の流れを把握するツールとして、会計を勉強したいと思うようにもなりました。大学では会計や経営について深く学び、将来は成長産業にアプローチしつつ、新しい仕組みを創出しながら社会貢献したいと考えています。
松永 穣一

文科三類(文学部)

高校の部活で友達と映像制作をしたことがきっかけで性的少数者の人権問題や社会問題に興味を持つようになりました。学びたいテーマは「性の価値観がどのように形作られてきたのか」。なぜ社会では性別は2つしかないものだと捉えられているのか、二分化された性別に当てはまらないものもあるのではないかということについて、ジェンダー論や社会学の視点から歴史的に探っていきたいです。東大では生物学や進化論から性が作られる仕組みを学んだり、学術と芸術を融合して何かを表現したり、今まで関わりがなかった分野にも足を延ばしていきたいと考えています。
煢ラ 洸星

文科三類(教育学部)

私は幼い頃から教育や人権問題に興味をもち、中学で地元にある療養所を訪れてから、ハンセン病について調べ始め、高校ではデジタルアーカイブを企画して作ったり、記憶継承のありかたをテーマにした政策提言をしたりしました。活動を広げていくなかで自分のやってきたことにも自信がついたので、人権学習のあり方について、これからもより深く考えていきたいと思っています。大学ではインクルーシブ教育などを学び、教育の実現も含めて、人と人とが関わり合う記憶継承の在り方を研究し、いろんな人がともに生きる社会の実現に貢献していきたいです。
岡野 明莉

文科二類(教養学部)

高校では、模擬国連活動を中心に様々な活動をしていました。そこで先進国と発展途上国との間に支援と被支援の乖離が起きていることや本来必要な支援が受けられていない発展途上国をどのようにカバーしていくのかについて、考えるようになりました。学校推薦型選抜の準備では、これまでの自分の活動を振り返るきっかけにもなり、将来やりたいことの方向性が見えてきたように思います。大学では各国の相互関係を深く理解するため、国際関係論を学び、いつか誰もが自分の望むことや行きたい環境を決めることができる社会を実現することが私の大きな目標です。
後藤 慧

理科一類(工学部)

私は量子コンピューターに興味があります。その中でも、まだ技術自体が世界で実現しきれていない光量子の分野を大学で学びたいと思っています。また、起業やソフトウエア開発にも興味があるので、起業家精神を持った仲間がたくさんいる環境がとても魅力的です。自分で考え出したアイデアを直接形にするようなスタートアップに憧れていて、将来は深く研究しながら、社会や企業と関わりを持って、技術の発展に大きく貢献したいと考えています。受験生の皆さん、将来やりたいことや目標があるなら、自信を持って学校推薦型選抜にぜひ挑戦してください。
宮 陽人

理科一類(理学部)

幼い頃から数学に興味があって、その頃から「数学者になる」という将来のイメージを持ち続けてきました。高校の数学研究部だけでなく、学外でも数学が好きな高校生と集まって専門性の高い数学を学び合い、それが国際数学オリンピックでの結果につながったことが、学校推薦型選抜を意識するきっかけにもなりました。今は、代数学や数理論理学などに興味がありますが、大学では数学全般にわたって幅広く学びつつ、自分の専門を決めていきたいです。また地質系サークルに入ってフィールドワークをするなど、数学以外のところでも興味を広げたいと思っています。
神尾 悠陽

理科二類(農学部)

小学校の頃に鳥の図鑑を読んだことがきっかけでバードウォッチングを始め、鳥類の生態や行動、鳥類と環境の関わりについて知りたいと思うようになりました。大学では環境全般について幅広く知識を深め、社会生態学や統計学も学んで自分の力にしたいです。将来は大気海洋研究所の佐藤克文先生の研究室でバイオロギングの手法を用いた鳥の研究を通じ、鳥類と環境を保全する活動をしたいと考えています。また、様々な動物を観察する経験も積み、自分の研究に活かしていきたいです。積極的に活動を広げることで、新しい出会いや発見にもつながると考えています。
尾上 愛実

理科二類(薬学部)

学校推薦型選抜に挑戦するにあたって、私には目立った実績はなかったのですが、高校時代、学校でできることを最大限、全力でやってきたことが一番アピールできることだと思いました。例えば、総合的な探究の時間で変形菌など生物や科学に関する研究をしたり、文化祭実行委員長としてコロナ禍でもできる文化祭を作るため、他校の生徒とも協力して作り上げたりしました。大学では薬学以外にも広い分野に応用できるタンパク質について学び、分野融合の動きが著しい薬学の世界で、これまでの活動で身につけたコミュニケーション力を活かしていきたいと思っています。
高山 宙

理科三類(医学部医学科)

中学2年生の夏休みに自然科学分野の合宿に参加したことをきっかけに、様々な科学オリンピックにチャレンジするようになりました。その中で生物学の勉強も進め、細胞の仕組みや構造に関心を持つようになりました。今は分子細胞生物学に興味があって、将来は基礎医学研究者になりたいと考えています。前期課程では医学だけでなく幅広く勉強して、後期では生物を物理の観点から探求し、専門性をより深めたいです。新しいことへのチャレンジには勇気がいりますが、挑戦することで初めて見える世界があるので、受験生のみなさんにもぜひチャレンジしてもらいたいです。
武重 翔竜

理科二類(医学部健康総合科学科)

オープンキャンパスの講義で「社会医学」という分野があることを初めて知りました。例えば、痛みなどの不調が出現した時、現在の医療体制では対症療法にとどまっています。一方、社会医学は痛みや不調の根本を見極め、予防、医療環境の整備をすることで対応していく医学だということがわかり、健康総合科学科でぜひ学びたいと考え志望しました。自らの足の不調、手術を通じて感じたことや疑問に思ったことを活かし、社会医学の学びを通して、日本にとどまらず世界の人が最適な治療や予防を受けられるような医療体制づくりを考えていきたいです。
清水 悠華