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12/5 UP

undertake
[動詞]引き受ける、約束する
「(仕事)引き受けてくれるかい?(来るって)約束してくれるかい?」「(な)あんだっていく(野口英語)
【語呂物語】Undertake→
Under「下に」とTake「連れて行く」。自分の下に連れていく、で「引き受ける」という意味になる。自分の管轄「下におく」感じの意味合いなので、「約束する」とか「着手する」という訳が適している場合もある。
自動詞で「責任を持つ」という訳もあるようだが、これはちょっと古いらしい。
イギリスでは「(死体を)引き受ける」という発想で「葬儀屋をする」という訳もあるが、話し言葉なので、英作文では使わない方がいいだろう。
語呂合わせは、単語の発想をわかりやすく会話文にしたものである。江戸っ子風に「『引き受けてくれるかい?』『ぁんだっていく!』」と、発音することを楽しんでください。

10/17 UP

honest
[形容詞]正直な、高潔な、率直な
正直に(率直に)話して→おねがい、ストレートに話して→おねストに話して(野口英語)
【語呂物語】Honest→
ホネスト、と発音したくなる人もいるだろうが、Hourの発音と同じように、Hは発音しない。Hourは「アワー」、Honestは「オネスト」である。
正直な、率直な、という意味があり、副詞としても、本当に、という意味になる。
例えば、次の英文。
“Honest,Taro, I didn’t mean to tease you.”
HonestとTaroの間にカンマがなければ、「正直な太郎」の意だが、Honestが単体で使われているので、「本当に」の意味だろう。他のところも訳して、
「本当なんだ、太郎、揶揄するつもりはなかったんだ」
という訳ができる。
ちなみに、この単語を形容詞の比較級や最上級にする際はmoreや the mostを使う。オネステストって言いにくいもんね。
語呂合わせは、発音の「オ」を意識してもらえるように作った。結構、意味も通っているし、わかりやすいのではないでしょうか。この単語の発音を聞いたら、即座に、「おねがいストレート!」と思ってほしい。

10/11 UP

advise
[動詞]〜にアドバイスする[勧める]
先生「俺が助言したのはどこに行ったんだ!」
私「っ、ドバイ
(野口英語)
【語呂物語】Advise→
アドバイス、というカタカナ語にもなっているが、英語の発音は「アッドバイス」である。名詞であれば「Advice」、動詞であれば「Advise」の綴りになるのが、非常にややこしい。
動詞であれば「相手に何か言って行動をいい方向に変えようとする」の意味がある。忠告、助言などと訳されているが、文脈によってはお節介なんて意味にもなりうる。
語呂合わせは私が高校の先生に実際に言ってみた言葉である。
この後、先生は「ドバイって、、、どこだよ」と拍子抜けして仰った。
ドバイはアラブ首長国連邦の首都である。非常に豪華絢爛な街並みで、湯水のように大量のお金が流れている街だ。先生がそれを知らなかったこともびっくりだったが、何より、ダジャレになっているのには気づかれなかったのが、非常に残念だった覚えがある。

8/31 UP

beverage
[名詞]飲み物、飲料
飲料が飲みたい!ビバ0時!(野口英語)
【語呂物語】Beverage→
この単語を見ると、私は「杉崎ビバレッジ」を思い出す。
杉崎というのは、私の高校の大先輩である。私と同じ塾に通っていた。
私の塾には飲食ができる部屋があった。冷蔵庫、電子レンジ、水道、給湯器が無料で使える。おまけに講師の先生が生協から食べ物を仕入れてきて、100円、200円、とこれまた安値で売って下さる。しかし、飲み物はあまり用意されていなかった。夏になると、これが結構辛い。
そこに目をつけた杉崎先輩は、地元の業務用スーパーでこれでもかというほど贅沢にジュースを買い、冷蔵庫の一角で紙コップ一杯50円で売っていたのである。恋と勉強に疲れた夏の後輩たちにはこれはありがたく、ジュースは飛ぶように売れた。これが「杉崎ビバレッジ」と呼ばれるようになる。夏期講習の期間は1日一回、正午に飲料の入れ替えを杉崎先輩を中心に先輩たちが行っていた。ジュースが飲みたいときは、「ビバ0時!」と思って自分で買うのを我慢していた覚えがある。
そういうわけで、私にとってはBeverageというのはただ単に飲み物というだけではなく、青春の1ページを思い出す単語である。ちなみに先輩方は大半浪人した。だが一年後には全員、第一志望に合格したらしい。いい時代であった。

hide
[動詞]隠す、隠蔽する、秘密にする、〔人を〕かくまう
[名詞]皮革、〔けだものの〕皮、〔人の〕皮膚、〈話〉身の安全

「見せるか、隠すか。はい、どう?」「ひっど!秘伝にしろ!」(野口英語)
【語呂物語】Hide→
隠す、という意味よりも大事なのが、活用のしかたである単語である。
Hide-Hid-Hiddenと活用する。Hided、なんて言ってる人がいたら「ひでぇど?」と、優しく教えてあげた方がいい。はい、どう?ーひっど!ー秘伝、という活用のしかたである。
Hide and seek「隠れんぼ」
というのも押さえておくと、たまに役立つか。
隠れる、というイメージは私の名前から想像するとわかりやすい…かもしれない。私の名前は「えいご」と読めるし、英語のことをやっているんだから名前も「えいご」だろう、と思う人もありそうだが、正しくは「ひでご」である。
ほら、ひで(Hide)は隠されたものだったでしょ?ちなみに、この名前は2022年現在、千円札に描かれている、医学者の野口英世先生にもかけてある。私にとってはだが、意外とお気に入りの名前である。

8/30 UP

abrupt
[形容詞]突然の、急の、ぶっきらぼうな
っ…!ラプトルが突然(急に)…!(野口英語)
【語呂物語】Abrupt→
突然、という意味がある単語。suddenよりも唐突度合いが高い。
「ラプトル…何のこと?」と思った方に説明しよう。恐竜の一種に「ラプトル」、という奴らがいる。人間の子どもくらいの大きさの肉食恐竜で、群れで狩りをする。
狡猾で、酷いことをしてもへっちゃら。狙われた草食恐竜は、よほどのことがないと生き残れなかったであろう。もちろん、今では他の恐竜と同じく、絶滅している。
さて、abruptというのはそんなラプトルが突然目の前に現れるくらいの予想外な展開を表している。パニックになって、銃を持っていれば乱射するし、棒を持っていれば必死でふりまわす。それくらいの驚きである。
abrupt steep
「急な坂」
という用法もあるので、「突然」よりは「急な」という日本語で覚えておく方がいいかもしれない。

gene
[名詞]遺伝子
遺伝子寺院の鐘の音ジーンジーンの響きあり(野口英語)
【語呂物語】Gene→
「遺伝子」のことである。では、遺伝子とは何か?生物系でない人でも、知っておくに越したことがない知識だから、この機会に押さえてしまおう。ちなみに、高校生物で習う内容である。
例えば、私、野口の頭を見てみよう。まず、強烈な二重まぶたに目が行く。こげ茶色の虹彩は日本人なら珍しくもなんともない。耳をほじくると乾いた耳垢が大量に出てくる(きゃー汚いー!)。こげ茶色の髪は髪質が硬いため、しょっちゅう寝癖が立つ。
「何を言い出したんだこいつ…」と言う人もあるかもしれないが、今挙げた特徴は、全て遺伝子の仕業である。「遺伝子」とは、生物の特徴を決めるはたらきを持つ因子のことを言うのである。即ち、生物のレシピである。多くの場合、そのレシピはある言語で書かれている。それがデオキシリボ核酸のヌクレオチド鎖、即ちDNAである。
単語を覚えるだけなら、平家物語よろしく、「遺伝子寺院の鐘の音、ジーンジーンの響きあり」と覚えておけばよい。ただ、こういう専門用語は、少し詳しくなっておくだけで長文の意味が分かりやすくなる。しっかり、深くまで押さえておこう。

launch
[動詞]打ち上げる、〔ミサイルを〕発射する、発射
(宇宙についての)論地打ち上げる(野口英語)
【語呂物語】Launch→
「打ち上げる」「始める」といった意味の単語である。
元々は「槍(Lance)」を投げる意味らしい。そんなところから何か始めること全般に使うようになったのだろう。最近では専ら、宇宙開発についての長文で出てくる印象がある単語である。
日本語の「論地」は議論して争うところ、という意味である。ロケットや人工衛星は今や、環境への負荷が大きいなどの理由から一大論地となりつつある。また、ロケットの中も、世界各国の秀才が集まり研究についての論地となるであろう。そんなわけで、「論地」と「launch」には一定の関連性があると言えるかもしれない(こじつけにもほどがある)。

shudder
[動詞]震える、ぞっとする
「ちょッと、私ゃだぁ(わたしゃだぁ)ー!」(とぶるぶる震えるゾッとする)(野口英語)
【語呂物語】Shudder→
寒さや恐怖でぶるぶる震える、という意味がある単語。
「ギャル」と呼ばれる皆さんが幅を利かせていた時代、語呂合わせの鉤括弧のようなこういう文字の書き方が流行った。本人たちは「わたしやだー!」と読んでいたかもしれないが、当時の若い私には「わたしゃだぁ」としか読めなかったのよねぇ。
人間が震える意味も勿論覚えるべきだが、建物が震える意味もあることを押さえよう。建物が「北風さぁん、私ゃだぁ〜」とか言いながら震えるイメージは、なかなか滑稽かもしれない。ちょっと公序良俗には反しそうだが。