神道文化学部

【神道文化学部の教育研究上の目的】
 神道文化学部は、神道を中心とする日本の伝統文化の理解及び修習並びに内外の諸宗教及び関連する宗教文化の分析と比較を通して、国際化され情報化された現代社会の発展に寄与し社会の健全な形成に貢献する人材を育成することを目的とする。

【神道文化学部の特色】
 神道文化学部は、平成14年4月、國學院大學の創立120周年を機に、文学部神道学科を改組拡充して開設した学部です。

特色(1)―神道を学びの軸とした宗教・文化の学びができる
 神道文化学部では、神道だけではなく、世界のさまざまな宗教、さらに、それら宗教に関連する文化について学びます。

 しかし、単にさまざまな宗教・文化に関する情報をたくさん知ってもらえれば良い。ということではなく、個々の宗教・文化の特色を神道と比較しながら理解し、さらには宗教・文化の総合的な特色を考える力をも養えるようなカリキュラムを用意しています。当然、学びの軸は神道ですので、神道自体の特色を十分学ぶことが基本となります。

 学部での学びを修得できれば、「確かな基準のもとでの比較」を駆使した思考法も身に付きます。

特色(2)―多様なアプローチで神道文化を学べる
 例えば一般的な人文系学科ですと、さまざまな物事を、文学なら文学、歴史学なら歴史学と、単一、あるいは少数の専門的アプローチから理解することになります。

 対して、神道文化学部は、世界を見据えているとはいえ、宗教と宗教に関連する文化に学びの対象が絞られます。しかし、そのアプローチ方法は文学・歴史学・考古学・民俗学・社会学・文化人類学、そして神道学・宗教学・仏教学など、とさまざまあります。

 ひとつの物事をさまざまな角度から考えたい。神道文化学部は、そうした力を身に付けたい人の学部でもあります。

特色(3)―時間を有効に使いながら、幅広く、意欲的に神道文化を学べる
神道文化学部の教育には、次のような特色があります。
●学業と生活の両立がしやすいフレックスコース(昼夜開講)制
●神道を中心としつつ、国内外の宗教・文化をも広く学べる「神道文化コース」「宗教文化コース」からなるコース制
●主体的・意欲的に学べる演習を柱の1つとしたカリキュラム編成

特色(4)―日本文化を「体得」できる
 神道文化学部の正課の教育では、日本に根差した文化を学ぶことが少なくありません。これをより実践的に理解できるよう、体験型の催事で日本文化を「体得」する機会を設けております。

●共に学ぶ意識を高め、体得の基本的姿勢を形作る「アイスブレイク」
●日本文化にかかわる教養を身に付ける「書道講座」「衣紋講座」「御幣講座」「和歌講座」「マナー講座」
●いにしえの心を今に伝える「観月祭」「成人加冠式」

 アイスブレイク以外の催事への参加は自由です。

 この他にも、学内外の団体との連携企画や、宗教文化を深く学ぶ一助となる宗教文化士資格試験の対策講座、神道と多様性との関係性を深く知るためのボランティア活動などへの参加の機会もあります。