健康栄養学部

健康栄養学科/定員40名/池キャンパス

現代社会を食から考察。
人問の体をよく知り、健康な食と生活を探求。


 管理栄養士を養成するための学部として、現代社会が抱える健康問題を、社会環境、経済環境などの背景を含めて深く掘り下げ、幅広い視野を持って自ら論拠を探す教育を行っています。

 少人数制により教員と学生の距離が近く、広く深い知識の探求ができる環境のもと、食生活と栄養の観点から、人々の健康を司る食のエキスパートとして活躍する人材を育成するほか、さまざまな分野で応用力を発揮できる職業人としての気質を養います。
 健康栄養学部は、人間や健康の本質を理解しながら、生命の源である「食」を探求し、人々が健康に生活できるよう貢献できる栄養や食生活の専門家を養成することを目的としています。

 したがって、健康栄養学部では、次のような人を求めています。

1 地域社会や人間、健康そして「食」に対して興味・関心を持ち、さらにこれらを探求する意欲のある人[関心・意欲]

2 物事に主体的かつ積極的に取り組む姿勢をもつ人[主体性]

3 健康栄養学部の専門分野を学ぶために、高等学校等で修得すべき理系科目も含めた基礎的な知識・教養を身につけた人[知識・教養]

4 幅広い視野と柔軟な感性を有し、今までの知識・教養をもとに論理的な思考によって適切に判断できる人[思考力・判断力]

5 社会の一員であることを自覚し、他人の立場にたって考えることができ、コミュニケーション能力がある人[表現力・協働性]
◆実習・実験
 食品や栄養のことを学ぶとともに、それが人の体にどのように作用し、健康維持・回復することができるかなど、食べ物と体の関係を研究し、検証します。

◆臨地実習
 大学で学んだ知識を生かし、高知医療センターや県内の保健所、保育所、保健センター、自衛隊などの施設の中で、実際に栄養管理指導を実践します。学生が希望する施設を実習先に設定し、より実践的な実習を可能にしています。

◆総合演習
 専門分野の6領域を総合的に行えるようにするとともに、管理栄養士国家試験合格に向けた集中的な勉強をします。国家試験の前には模擬試験を実施し、集中的にサポートします。
<専門基礎分野>
◆社会・環境と健康
 社会や環境と健康の関わりを理解し、健康増進や疾病予防について学びます。

◆人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
 人体の構造や機能を系統的に理解し、主要疾患の成因、病態、診断、治療などを学びます。

◆食べ物と健康
 食品の成分を理解し、生産から加工・調理を経て体に摂取されるプロセスを学びます。安全性や栄養学など、人体への影響や評価を理解します。

<専門分野>
◆基礎栄養学
 栄養素の消化・吸収や機能、代謝と生理的意義について学び、栄養について理解します。

◆応用栄養学
 各ライフステージにおける栄養的・生理的特徴について学び、身体状況や栄養状態に応じた栄養管理について理解します。

◆栄養教育論
 疾病の一次予防、健康維持、QOL向上のため、行動変容を促す栄養教育のあり方、基礎理論と進め方、行動科学理論、カウンセリングの基本と応用を学びます。

◆臨床栄養学
 傷病者の状態や栄養状態の特徴に基づき、適切な栄養管理を行うために必要な事柄を学びます。医療・介護制度やチーム医療における栄養管理の役割について理解します。

◆給食経営管理論
 栄養面、安全面、経済面など、給食の管理運営能力を養います。マーケティングの原理や応用についても理解し、組織管理のマネジメントについても学びます。

◆公衆栄養学
 地域や職域などの健康・栄養問題について考え、集団の健康を維持・増進するために必要な事柄を学びます。
しっかり学び資格を取得し
目標への切符を手にする


●栄養士
●管理栄養士国家試験受験資格
●栄養教諭一種免許状

管理管理栄養士国家試験受験資格とは?
 栄養士免許を持つ人が管理栄養士を目指す場合、一定期間栄養指導に従事するか、管理栄養士養成施設を卒業する必要があります。高知県立大学では、卒業と同時に国家試験受験資格を得られます。