合格体験記
私は一浪して念願の一橋大学合格を勝ち取りました。現役時も同じく一橋を受験しましたが最低点マイナス51という悲惨な結果でした。私が在籍していた高校はお世辞にも進学校といえる学校でなく一橋合格者を過去に輩出したこともなく、焦りからか基礎を蔑ろにし、応用ばかりに手を出し現役時は今から思えば愚かでした。(センター数学のUBで半分しか取れないのに一橋の過去問に手を出すなど)また配点を理由に英語と社会ばかりに時間を割き、苦手な国語と数学を一橋模試で平均を割ろうと対策しませんでした。日本史も近現代重視だからと近現代ばかりしたりしてました。そういった戦略ミスから、一橋模試でA判定にもかかわらず落ちました。本番英語と日本史が上手くいかず、当然国数はぼろぼろ。
こういった経緯で浪人をはじめましたが、そのとき私は秋か冬に本格的に二次対策をするまでは配点など気にせずとりあえず現役時の苦手を克服することを決意しました。具体的に言うと数学と国語を一からやり直し、また日本史も教科書を全ページ隅々読みました。しかし国語と日本史はよかったのですが、数学はなかなか克服できず、センター直前まで苦しみました。センター本番は数学が151となんともしょっぱい結果で合計も87%で現役時と少ししかかわりませんでした。センターリサーチもボーダーマイナス6点でDでした。しかしこの時期くらいになると春からの頑張りのお陰か英語、日本史で確固たる自信があり国語と数学も足を引っ張らないと思い、臆せず一橋に出願しました。
そうして迎えた二度目の二次試験ですが、一日目は数学で合わせて二完半でき(目標は一完半でした)、国語も感触がよく、無事に終えられました。が二日目、英語は難無く予定通りの65%から70%の得点は出来たものの、日本史がいつもより難しく感じ適当に書いた所が三問くらいあり、焦りました。後で答えを見たら覚えていた内容であり、試験中に思い出せなかった事を悔やみました。けどそのミスは数学で埋め合わせていると思い、気持ちは楽でした。ここが現役時との大きな違いです。そして、合格発表の日、私は関西出身なので家でパソコンで見ましたが、自分の番号を見たときは、思わずその場で泣き崩れてよろこびました。自分があのなりたかった一橋生になったと思うと自然と涙が出ました。
僕が皆さんに伝えたいのは苦手科目を無くすことの大切さです。おそらく僕は数学と国語を克服していなかったら合格はなかったでしょう。苦手を放置して得意科目で補うというのは限度があります。僕は現役時、一橋二次の英語と日本史で八割をとるということを前提で苦手を放置してましたが、これは一橋模試を見ればわかるように中々困難です。それよりは、英語、数学、国語、日本史でまんべんなく得点するほうが受かりやすいです。僕は英語と日本史では無難に六割から七割を目標にしました。模試の結果に左右されないことも大切です。僕もそうですが一橋模試A判でも落ちます。浪人して予備校は前期通いましたが、大人数が合わずやめました。それから個別指導などで添削を受けました。浪人したらみんな固まって予備校にいきますが、僕の周りではいって成功した人は少ないです。いっても、講師の話を聞くだけで後は友達とお喋りというパターンが多いように思いました。僕みたいに、全然進学校でない高校の方は一橋大という超難関大にこの高校から合格できるのかと不安に思うかもしれませんが、僕が現役時したような過ちをしない限り、現役合格も可能です。大学受験はおそらく人生最後の大逆転チャンスですので、頑張って下さい。