No.2 物語

 「貴族なんて決していいものじゃない。」そんなことを考えながら、舞踏会の喧騒を眺める。近づく足音にふと顔を上げると、派手なドレスに眼が眩む。申し込まれたものを断るわけにはいかず、抱擁と演舞、冷静に考え、仕方なく受け入れた。こうやって、金と地位に溺れた大人たちの道具として、一生終わるんだろうか。豪勢なシャンデリアをぶら下げた天井はせわしなく回るけれど、一向に目は回らなかった。To be continued...?(まっつん)