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完全自動運転を目指すFPGA設計の国際コンテストで第4位
 12月9日〜13日、中国天津市でフィールドプログラマブル技術に関する国際会議「2019 International Conference on Field-Programmable Technology」が開催され、会議内で行われたFPGA(Field Programmable Gate Array:設計者が構成を設定できる集積回路)設計コンテストで、システム工学群 集積システム研究室(密山 幸男准教授)のチームが第4位に輝きました。

 設計した論理回路を自由に書き込めるフィールドプログラマブル技術は、高性能コンピューティングシステム、低電力制御機器、モバイル通信機器など、幅広い分野で用いられています。最近では機械学習アプリケーションの組込み実装にも用いられており、未来のIoT社会を実現するキーテクノロジとして注目されています。

 今回の設計コンテストの課題は「将来のレベル5自動運転(自律的な完全自動運転)に求められるFPGA技術」をテーマとして、自律走行ロボットを開発し自動運転の完成度を競うものです。会場に設けられたミニチュアの道路上で、横断歩道や交差点、信号、障害物、歩行者などを認識しながら所定のルートを走行する精度が競われました。

 3カ国14チームの参加があった中、本学チームは複数のカメラとFPGAボードを使用し、ハードウェア処理とソフトウェア処理の協調動作を工夫することで安定した走行を実現し、第3位で予選を突破、最終ラウンドでも健闘し初出場ながら第4位の結果を残しました。

 FPGAを用いた自律走行ロボットの開発は、画像認識処理のFPGA実装のみならず、車体設計から電子工作まで、情報・機械・電子に関する知識と技術が求められるため、コンテスト課題としては極めて難易度が高いものです。ほとんどの参加チームは大学院生によるものですが、本学チームは学部生で構成されており、他の参加チームからも高い評価を受けました。

 チーム代表の田中さんは「FPGA設計コンテストを通じて多くの大学の人たちと交流でき、技術的な意見交換を行ったり、上位大学の完成度と技術力の高さに刺激を受ける、貴重な機会となりました。当初予定していた全ての機能の設計、搭載が本番に間に合わず、悔しい結果に終わりましたが、この経験を今後にいかしてさらに頑張って行きたいと思います」と今後の抱負を語りました。