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日本環境共生学会の「学会賞」を受賞しました
 平成30年度日本環境共生学会における論文賞、奨励賞を本学教員及び学生が受賞し、9月29日に執り行われた「日本環境共生学会第21回創立20周年記念学術大会学会賞授与式」において表彰状が授与されました。

 同学会は、「地球環境をも視野に入れた人間居住研究の場」との考えにより、既存の科学を深化させる方向ではなく、広範かつ多岐にわたる学問分野の知見をネットワーク化することによって生まれるであろう“新しい学際領域”の構築を目的とした学会です。

 本年度も、全国から投稿された論文のうち、優れた学術的貢献がなされた論文が「学会賞」として選定されました。

 学会賞のうち「論文賞」は、環境共生学の進歩・発展に著しく寄与した優れた研究業績として、その意義や貢献が多大であると判断される研究論文の著者が表彰されるもので、竹内 悠一郎さん(大学院修士課程 環境数理コース2年)、古沢 浩 教授(環境理工学群 物理統計学研究室)、吉村 耕平 助教(地域連携機構 社会マネジメントシステム研究センター)、那須 清吾 センター長/教授(地域連携機構 社会マネジメントシステム研究センター/経済・マネジメント学群)が受賞しました。

 論文は「台風期の河川流量への気候変動の影響:高知市街を流れる鏡川を例に」と題し、受賞者の共同研究の成果をまとめたもので、気候変動と河川流量シミュレーションの結果を組み合わせ、気候変動の影響で台風期における高知市の鏡川の氾濫リスクがどの程度上昇するのかを明らかにしています。

 さらに、将来性を十分有すると判断できる環境共生に関する萌芽的論文の著者を表彰する「奨励賞」を吉村 耕平 助教が受賞しました。

 論文は「気候変動の適応策としてのダムの治水・利水容量の再配分に関する考察:紀の川流域を例として」と題し、気候変動による水災害への適応策を見出すため、紀の川のダムの容量再配分に関する分析から河川の流量を算出する流出モデルを構築し、ダム容量再配分が気象変動の適応策として有効であるとの結論を導き出しています。

 竹内 悠一郎さんは受賞を受けて、「台風等の災害リスクが高い地域である高知県に貢献できる研究ができ、さらにその研究論文が栄えある賞をいただき大変驚き感激しています。古沢教授のもとでの環境理工学群ならではの研究や、研究室のメンバーの協力、那須教授、吉村助教という分野を超えた先生方からご指導いただけたことで導き出せた研究成果であり、大変嬉しく感謝しております。今後は、本受賞を糧に更に研究活動に励みたいと考えており、研究室にも気象変動など防災に関する研究を行う学生が増え、研究がますます発展して欲しいです」と、受賞の喜びと今後の抱負を語ってくれました。