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木材学会中国・四国支部研究発表会で展示発表賞を受賞しました
 木材学会中国・四国支部30回(2018年度)研究発表会が、9月13日〜14日に高知県で開催され、環境理工学群 4年の山中 優花さん(森林資源学研究室(堀澤 栄 教授)所属)が見事、展示発表賞を受賞しました。

 木材学会中国・四国支部は、新しい建築材料や木質バイオマス発電用燃料など、多面的発展を遂げようとしている林産学の分野で学術的研鑽を図るとともに、中国・四国地方における木材関連産業に対する社会的貢献を行う団体です。

 本研究発表会では、中四国地区の研究機関を中心に研究者・学生等約80名が参加し、口頭・展示での研究・技術発表やセミナーが開催されました。

 中でも展示発表部門には7件がエントリーし、最も優秀な1件が選ばれる展示発表賞に、発表内容、質疑応答力などが総合的に評価され山中さんが見事選ばれました。

発表題目:
ホテイアオイを原料とするバイオエタノール生産における木材腐朽菌による糖化および発酵

〈発表概要〉
 水質浄化のため貯水池などで利用される水草の一種で、過剰繁殖による水路閉鎖等の環境問題を引き起こしている“ホテイアオイ(Eichhornia crassipes)”の資源としての処理・利用法について検討した。

 増殖速度が大きく、比較的リグニン含有量が少ないため糖化が容易であると考えられるホテイアオイの主要成分分析を行い、エタノールとして原料化できる可能性があるかどうか資源としての評価を行った。次にセルロース・ヘミセルロースに対する分解能をもつオオウズラタケ(Fomitopsis palustris NBRC30339 )のグルコースからのエタノール発酵能を検討し、最後にホテイアオイを原料としたオオウズラタケによる発酵実験を行った。

 実験の結果、オオウズラタケではエタノール生成されなかったため、高い発酵性をもつスエヒロタケ(Schizophyllum commune NBRC4928)やオオウズラタケとスエヒロタケの混合培養物による発酵実験も同時に行ったがこちらも生成されず、ホテイアオイの抗菌性や成分組成の検討が課題となった。

 今回の受賞を受けて山中さんは、「インターンシップでフェイスパックの製造過程を見学し、目には見えない微生物が成分組成に影響を与えることを目の当たりにして菌類の分野に興味を持ちました。今回の受賞は指導してくださった先生や相談にのってくれた研究室の仲間のおかげで、とても嬉しいです。実験では分からないことがあったり結果が出なかったりと行き詰まることもありますが、研究発表会で各分野の専門家の先生方からいただいた研究の進め方に対する助言や、発表するにあたって学んだ“研究結果を上手くまとめ相手に伝える方法”を糧とし、大学院進学後もより一層研究活動に励みたいと思います」と今後の抱負を語ってくれました。