22世紀をDesignせよ!
学部の教育・研究方針
工学部の使命は、専門的知識と、統合した工学知と、3C精神を基盤としてイノベーションを実現し、グローバル化した社会の発展に貢献するプロフェッショナルを育成することです。また、そのための質の高い研究を推進することを通して、社会からの信頼と負託に応えることを理念としています。
工学部では、工学分野の基礎学力を重視しながら、データサイエンス教育、特色である光工学教育、デザイン力(問題発見・解決力)教育、分野横断的教育を組み合わせ、専門的視点だけではなく、関連分野を複合的に捉える俯瞰的視点や異分野コミュニケーション能力をあわせもつ人材を養成します。また、基礎科学から最先端にわたる幅広い分野の研究を通して、実践的なデザイン力を育成します。
教育や活動の特色
1.光工学
光工学は、情報通信・映像・自動車・医療・食品など、多様な産業で必要な学問分野です。特に光産業を重点振興産業とする栃木県では、光工学の知識を有する人材への期待は非常に高まっています。宇都宮大学工学部では、オプティクス教育研究センターと連携して、光に関する入門から最先端技術まで体系的な科目群を用意し、世界で戦える志高い光学技術者の育成を行っています。
2.人間と感性の工学
工学の対象となる人間を総合的に理解するために感性や生命の教育・研究を行っています。教育では、『感性科学入門』や『生命人間科学』の講義で、工学の視点で見えてくる人間像や、技術と人間の関係を教授します。研究では、医療・文化等の分野融合による新しい工学の創造に挑戦すると共に、地域連携による伝統工芸品の魅力発信システムの開発にも取り組んでいます。
3.工農連携
ロボティクス・工農技術研究所(REAL)を2018年6月に設置。国のプロジェクトである地域科学技術実証拠点整備事業「先進的ロボット技術による地域潜在力イノベーション推進拠点」として、光センシングやネットワーク技術を駆使した農業ロボットシステム、味覚・食感評価などによって、工農連携による地域イノベーションを牽引します。
4.医用生命工学
Society 5.0 が掲げる「人間中心の社会」を実現する上で、健康・医療・生命科学分野の発展が不可欠であり、医学と工学を融合した医用生命工学の果たす役割は益々大きくなっています。工学部では、持続可能な人に優しい社会の実現を目指して、基礎から応用にわたる医用生命工学分野の研究に取り組んでいます。