医学部
人間性豊かな医師の育成と、
医学研究者となるための基礎を培います。
札幌医大は開基80周年を迎えました。
コロナ禍もようやく終息し社会もほぼ平常を取り戻したように見えますが、コロナの感染者はいまだに減らず、附属病院では時に重症患者が入院され気を抜けない日々が続いています。2025年は札幌医科大学の前身の女子医専が設置されてから80年、新制の大学となって75周年にあたります。人間でいえばほぼ平均寿命に達した感じです。大学としては成熟期に入っているといっていいでしょう。また、2024年には附属病院のリニューアル工事も終了し大学キャンパスの一連の工事が終了いたしました。あとはエネルギーにあふれた学生諸君により札幌医科大学が100年に向けて発展出来る事を確信しております。医学部を卒業するとほとんどの人は医師になるわけですが、その進路は様々で臨床医学、基礎医学、公衆衛生などがあります。しかしいずれの分野に進んでも、そしてどこに住んでいても一生涯勉強し続けなければなりません。医療は絶え間なく進歩しており医師はそれを学ぶことを怠った瞬間に取り残されてしまうからです。札幌医科大学医学部は大学在学生ばかりではなく卒業生に対しても学習のためのサポートをし続けます。また、良い医療を提供するためには、知識のみではなく様々な医療スタッフとチームを組み、最善の治療方針を決定していかなければなりません。医師はそのチームの中では常にキャプテンである事を求められます。そのためには学生時代から部活動、ボランティア活動などを通じ、判断力やコミュニケーション能力を養う努力は必要です。
札幌医大は有意義な学生生活を送るためのソフト、ハードの面でのサポート体制も整備されております。あとはエネルギーにあふれた皆様を迎え、札幌医科大学が新しい時代に向けて発展出来る事を確信しております。
医学部長 齋藤 豪
札幌医科大学から地域へ、そして世界へ
入学者選抜の変更について
札幌医科大学は、「医学・医療の攻究と地域医療への貢献」を建学の精神として掲げ、北海道の地域医療を支えるとともに、世界へ羽ばたく医療人を育成してきました。本学では、令和8年度入学者選抜より学校推薦型選抜「先進研修連携枠(ATOP-M)」を廃止し、「総合型選抜(道民枠)」を導入します。これにより、地域医療に対する強い関心と志をもった受験生を、より多面的に評価し受け入れる体制へとしています。また、一般選抜においては、先進研修連携枠(ATOP-M)を廃止し、該当する入試枠を「札医大卒後研修枠」とし、本学の卒後キャリア形成プログラム(附属病院・国内外連携機関・大学院教育などを含む)への理解と参加意志を有する受験生を対象とします。※令和8年度入学者選抜制度における変更点の詳細は、必ず最新の「令和8年度入学者選抜要項」および「学生募集要項」をご確認ください。
入試枠連動のキャリア形成
卒後キャリア形成モデルプログラム
医学部卒業後、医師として一人前になるまでには、臨床研修・専門研修を含めて約10年かかると言われますが、この期間に、いかに有益な研鑽を積めるかが、キャリア形成の分かれ道となります。札幌医科大学医学部「札医大卒後研修枠」及び「道民枠」の入学生は、卒業後2年間の臨床研修を経て、3年目からは本学附属病院各診療科及び医学部講座等に7年間所属します。充実した指導医陣のもと、本学附属病院や国内外の関連機関で研鑽を積み、専門医の資格を取得するプログラムに従事します。また、「特別枠」の入学生は、卒業後、道内の医療機関に9年以上勤務し、かつ、当該勤務期間のうち5年以上の期間を北海道知事が指定する公的医療機関等で研修・勤務し、臨床医としての研鑽を積みながら地域医療への貢献を果たすことになります。
プログラムにおいては、大学院に進学し、研究の道で学位(医学博士)を取得するプランも選択できます。
こうした様々な可能性を具体化するプログラムが用意されています。