工学課程

機械工学、世界に冠たる「日本の技術力」の根幹

機械工学は、日本が世界に誇る「ものづくり」のベースであり、科学技術立国をかかげるわが国において、これからも重要となる学問領域です。科学技術の発展につれ機械工学が担う役割は多様化し、機械技術者には幅広い知識と柔軟な対応能力が求められています。本分野では、社会的要請が強い5分野(情報・制御、設計・生産、熱・流体、材料、融合テクノロジー)の基礎と応用を、学生諸君が主体的、実践的に学ぶための充実した体制が整えられています。

分野の特色

機械工学分野では、持続可能な社会の実現に資する技術者・研究者の養成を目的として、環境・エネルギー、メカトロニクス、スマートファクトリーの3コースを設けています。機械工学の高い専門知識を柱とし、データサイエンスや情報科学、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーなどの複合的・発展的研究を通じて、これまでにない技術を創出し、国際的に活躍できる指導的技術者・研究者、社会の持続的発展に貢献できる人材の育成を目指しています。

産業と技術革新の基盤づくりに貢献する

電気電子情報工学分野は、電気エネルギー・制御工学、電子デバイス・光波制御工学、情報通信制御工学の3コースがあります。IoT時代を支える電子機器は先端電子デバイスで構成され、そこに電力が供給され、そして高度な制御プログラムで動かされています。その全てを学ぶことができるのが電気電子情報工学分野の特長です。基礎的な科目から高度な専門科目までを系統的に学ぶことができるカリキュラムを編成し、実践的技術者教育を行います。

分野の特色

基礎的な科目から高度な専門科目までを系統的に開講し、周辺分野も俯瞰できる指導的技術者・研究者の養成を目指しています。卒業生は電気電子機器の製造業・発送変電分野・情報サービス分野に限らず様々な業界での活躍が期待されます。

世界を紡ぐ「情報・経営」を学ぼう

新型コロナウイルスの世界的大流行は、我々の住む「グローバル社会」の脆弱性を露呈させました。その一方で、いまほどビッグデータの統計分析や数理モデル・AIによる疫学的予測の重要性が示されたことは過去にはありませんでした。さらに、テレワークの普及を含む“新しい生活様式”は、情報技術に下支えされた数多くの新たなビジネスを生み出しました。
サイバー空間に国境はありません。情報・経営システム工学分野では、今まさに大きな変革期を迎えた世界を紡ぐ実践的な技術と知識を学びます。

分野の特色

情報・経営システム工学分野では、超スマート社会構築と持続可能な発展を実現するために、数理・データサイエンスの素養を身につけ、システム開発、データ分析、革新的技術・ビジネスモデルの創出、プロジェクト管理、経営戦略の策定と推進に欠かせない高度な専門性と創造的・実践的能力を備えた、国際的に指導力を発揮できる高度IT人材・研究者・経営者、社会の持続的発展に貢献できる人材の育成を目指しています。

物質生物工学で未来社会の課題解決に挑戦

物質生物工学分野では、限られた種類の原子や化合物を元にして人工的に新たな材料を創り出すアプローチと、複雑系で多様・多階層なシステムである生物の機能を工学的に活用するアプローチの両者を融合・実践することで未来社会の課題解決を目指します。本分野では、資源活用工学講座、生体環境工学講座、材料創成工学講座の3つの講座を設け、社会から要請される様々な課題の解決に挑戦します。

分野の特色

現代社会で高まっている社会的ニーズに対応し、将来、破壊的イノベーションを実現できる優れた技術者・研究者を育成するために、教育研究の柱となる、材料創成工学、資源活用工学、生体環境工学に分類します。学部では基礎科学の理解と先端研究に向けた導入教育を行い、修士課程修了までに、論理的に専門的知識・技術を使いこなす高度な問題解決能力を身につけ、材料、生物資源、プロセスにおける最先端の動向を国際的俯瞰で多角的に習得することができます。

レジリエントかつサステナブルな社会の発展を担う工学分野

地球環境の保全や自然との共生を図り、自然災害等から国民の生命と財産を守って、幸せな社会を持続的に発展させることを目的に、人類の健全な社会・文化・経済活動を支える種々の社会基盤施設を、環境との調和を図りつつ適切に計画・設計・建設・維持し、総合的及びグローバルな視点からサステナブルな社会を目指し、尚且つ巨大災害に対応するための工学分野です。

分野の特色

建設工学に加え、環境関連のハード面及びソフト面の関連分野を強化、拡充することにより、環境社会基盤工学全般の基礎的な知識を修得するとともに、興味ある専門分野を広く、深く継続的に学習できるようなカリキュラムになっています。大学院では、より高度な専門知識を身につけ、総合的な知識が得られるような科目構成になっています。