国際地域学科(函館校)

広く世界を知り、地域の課題解決と活性化を担う人材を育成

 国際的な視野と教育マインドをもち、豊かなコミュニケーション能力を発揮しながら、地域を活性化できる人材を養成することを特色としています。
 現代において地域の諸課題を解決し地域を活性化するためには、関連する諸科学を国際的な観点から結びつけ統合することが必要であり、また、地域振興を担う人々を育成するという意味で教育学的視点も重要です。国際地域学科は、広い意味での「教育」を基軸としつつ、〈国際的な視野から地域の諸課題解決を志向する統合的知〉としての地域学という理念を掲げて人材養成を行います。

専攻・グループ

 地域学の基本知識と教育学的視点、並びに地域学を支える諸科学の専門知識を持ち、グローバル化した現代社会の地域学的問題を俯瞰的に捉え、国際的視野をもって地域社会の諸問題の解決のために積極的かつ主体的に行動できる人材を養成します。

国際協働グループ

 国や民族・地域・文化・社会の違いを超え、国際的環境で協働し活躍する力を身に付けます。

■国や民族・地域・文化・社会の違いを超え、共に行動する「協働」力を身に付けるために必要となる諸領域の学問を学びます。特に国際規模の経済活動や相互協力、関係性、地域情勢に関わる社会科学や、外国および日本の言語と文化に関わる人文科学を、多角的かつ横断的に学びます。

■国際レベルから地域レベルに至るまで「グローバル人材」のニーズが急速に高まりつつあります。そこで、カリキュラムの重点を、必要となる外国語運用能力、コミュニケーション力、異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ、および課題発見と解決能力の育成に置いています。国際協働的な「現場」体験による「生きた学び」や、国際語学センターを活用にした「通用する語学力」の習得を通して、「国内外で」国際協働を実践する力を磨きます。

■中学・高校の英語または国語の教員免許状や日本語教員の資格取得が可能です。日本や諸外国の言語や文化、外国語教育や日本語教育などの第2言語習得における効果的な取り組みなどを学び、国際的な視野をもった人材を育成します。

地域政策グループ

 地域が抱える政策的課題の解決に取り組むための知識と技術を身に付けます。

■人口減少社会への変化や少子高齢化の加速に伴う伝統的なコミュニティの崩壊、産業の維持・発展、福祉の問題、さらには災害からの復興や難民支援等、現代の地域社会が抱える政策的課題について、地域に分け入って多角的に分析し、その解決方法を考えます。

■大学の教室だけでなく、函館を中心とした道南地域をもう一つの「教室」として、また地域の住民を「先生」として、地域課題の解決に関わる理論と実践を学び、地方行政やまちづくりを担うためのネットワーク構築力と実行力を身に付けます。

■社会福祉士の受験資格の取得を目指すことができます。地域福祉・社会福祉の側面から地域の諸問題にアプローチし、子ども・高齢者・心身に障害のある人、生活困窮者などの支援に関する政策や取り組みを学ぶことで、実践的な知識と技術を身に付けます。また、中学(社会)及び高校(公民)の教員免許状の取得が可能です。

地域環境科学グループ

 地域の環境問題を解決するための科学的方法と技術を身に付けます。

■温暖化をはじめとした世界規模での環境問題や、それぞれの地域特有の環境問題を科学的側面から解決するために必要な理解、さらには技術を身に付けることで、生涯にわたって環境調和型社会の建設に貢献できるような人材を目指します。

■自然環境と調和した人間社会を作り出しそして維持するために、地域の自然環境、情報科学、心理学、理学(物理学、化学、生物学、地学)、数学などを多面的に学びます。

■中学・高校の理科または数学の教員免許状の取得が可能です。教育学と人間理解を重視した総合的な理系を学び、また地域の環境問題を題材として学ぶことで、数学・理科の楽しさ、魅力を教えていける人材を育成します。
 外国語の指導と特別な支援が必要な子どもたちに対応できる小学校教員を養成します。

■地域の教育的課題解決に主体的に取り組み、特にグローバル化する現代社会に必要な国際性を子どもたちに育成し、また、いじめや不登校などの問題に苦しんでいる子どもや特別なニーズのある子どもの支援に先導的に取り組むことのできる小学校教員を養成します。

■子どもが成長・発達する過程において生じる様々な教育問題を解決するため、国際的な視野をもって、地域の教育課題を解決するための研究を行います。

■特別支援に関する専門的な知識と臨床力を備えた教員を養成します。また、幼児教育に関する深い理解と実践力を備えた教員を養成します。特別支援学校教諭(知的障害者に関する教育の領域)、幼稚園教諭の教員免許状を取得することが可能です。