教員養成課程(札幌校・旭川校・釧路校)
深く子どもを理解し、実践的指導力を持つ創造的な教員を養成
小学校・中学校・特別支援学校・幼稚園教諭および養護教諭を養成する課程です。教育に関する高い専門性と新しい教育課題に対応できる実践的指導力をそなえた優れた学校教員を養成します。新しい教育課題に対応する指導力を習得できる札幌校、教科教育を深く学べる旭川校、地域に結びついた教育実践力を習得できる釧路校と、各校で特色のあるカリキュラムが展開されています。
専攻・分野
専門性の向上を目指し、総合的指導力を持った小中学校教員を養成します。各教科の内容や指導に関して学びつつ、多様な課題を解決できる創造的実践力の育成を目指しています。また、特別支援教育、養護教育のキーキャンパスでもあります。
本専攻では、障害のある子どもの理解と支援について学んでいます。「あたリまえ」から「人間の能力のすごさ」に気づいたら、それはすでに障害の理解と、その支援に向けての一歩を踏み出していることになるのです。
※特別支援教育専攻、芸術体育教育専攻及び養護教育専攻以外の分野の所属は入学後に決定します。
学校教育専攻
教育学分野
教育心理学分野
人間は学ぶことによって成長します。しかし、今日、子どもの成長をめぐる様々な困難が生じています。子どもの貧困や不登校、いじめをどうとらえ、どう対応したらいいのか。受験勉強は本当に子どもの生活の中で生きた力になっているのか…。考えなければならないことが山積しています。学校教育専攻では、教育学、教育心理学の視点からこうした現代的課題に取り組み、教育の基本を学びます。子どもの成長を支える豊かな環境を作るために、私たちに何ができるか、一緒に考えてみませんか。特別支援教育専攻
特別支援教育分野
見たり、聴いたり、動いたり、集中できたり、字が読めたり書けたり、人の気持ちを想像できたり。私たちは、日々いろいろな能力をあたりまえに使って生きています。しかし、それらの能力の一部がうまく機能しなかったらどうなるでしょうか。本専攻では、障害のある子どもの理解と支援について学んでいます。「あたリまえ」から「人間の能力のすごさ」に気づいたら、それはすでに障害の理解と、その支援に向けての一歩を踏み出していることになるのです。
言語・社会教育専攻
国語教育分野
社会科教育分野
英語教育分野
言語・社会教育専攻では、言語や社会についての学問を通じて、教師となるにふさわしい人材を養成することを目指します。国語教育分野、社会科教育分野、英語教育分野という三つの分野からなっています。これらは、単に国語や社会や英語を教える技術を身に付けるためのコースではありません。社会の仕組みや言語・文学のあり方について、きちんと考え、次の時代を担う子どもたちをしっかり支えていくことができる人物となるための修養の場です。理数教育専攻
算数・数学教育分野
理科教育分野
知識基盤社会といわれる今日において、子どもたちには、論理的に思考し、判断し、表現する力が求められています。このような力を育むために、算数・数学や理科という教科は、学校教育において重要な役割を果たすことが期待されています。理数教育専攻では、論理的に思考し、判断し、表現する力を児童生徒に身に付けさせることができる力を育成していくために、算数・数学または理科についての専門性を身に付けた小学校、中学校の教員を養成することを目指しています。生活創造教育専攻
総合技術教育分野
家庭科教育分野
生活創造教育専攻は、未来の持続可能な社会を見据えた「生活を創る力」を培う専攻です。昨今の急速な技術革新により、私たちの生活は便利になる反面、時にものや技術を主体的に使いこなせなくなっています。一方、家族の変動を視野に置いた新たな生活の仕組みづくりが求められています。本専攻では、技術や科学を基盤としてものや技術を創造し、それらを主体的に使いこなす力、並びに生活実践を通じて「生活を創る力」を育成する教育について学びます。子どもたちが、それらの力を身に付けることは今後、ますます重要となっていきます。芸術体育教育専攻
音楽教育分野
図画工作・美術教育分野
保健体育教育分野
「絵を描く、工作する」「歌をうたう、楽器を奏でる」「走る、ボールを投げる」。子どもはこのようなことが大好きです。目を輝かせ、一心に取り組む中で、子どもたちの感性は磨かれ、創造力が育まれます。芸術体育教育専攻では、「美術教育」「音楽教育」「体育教育」をそれぞれ専門に学ぶことを通して、子どもの感性と創造力を豊かに育み伸ばすことができ先生を目指します。養護教育専攻
養護教育分野
子どもをとりまく環境の変化に伴い、児童生徒の健康問題も多様化しており、子どもたちの心と身体の成長・発達への課題も多岐にわたっています。養護教諭は学校において子どもたちの健康管理、保健指導、健康相談活動などを行う専門家であり、養護教諭への期待はますます大きくなっています。養護教育専攻では医学、看護学、学校保健、衛生学、公衆衛生学、精神保健、養護実践など子どもの心身の健康支援に必要な科目について様々な角度から学びます。※特別支援教育専攻、芸術体育教育専攻及び養護教育専攻以外の分野の所属は入学後に決定します。
教科教育を深く学び、教科の実践的指導力を持った小中学校教員を養成します。各教科教育専攻では、教科教育担当と教科専門担当の教員が緊密に連携し、特に中学校の教科内容の研究の充実を図っています。
そのためには、自然科学について深く理解し、子どもにもわかりやすい言葉にする力を身につけること、そして、オトナとは違う子どもの学びの特徴を知ることが必要です。
教育発達専攻
教育学分野
教員の資質・能力の土台となる、教育の方法・歴史・制度・実践および関連諸学問(哲学、社会学、心理学)などを幅広く学び、より大きな視点から教育について考えます。教育心理学分野
教員に求められる心理学の教養と実践力。特に、児童生徒の認知的・社会的発達に関する課題、学習法・教授法に関する理論と実践、また現代の教員に不可欠な心理臨床的な知識と実践力を養います。幼児教育分野
幼児期の発達特性を踏まえ、小学校教育との接続を視野に入れながら、幼稚園教育要領に示された各領域のねらい及び内容に基づいて展開される教育課程と指導方法について学びます。特別支援教育分野
特別支援教育分野では、主として障害のある児童生徒に対する教育・支援について学びます。しかし、「障害」の概念は幅広く、突き詰めれば、子どもたちの多様性を受け入れ、適切に対応できる教師になることが目指されます。国語教育専攻
国語教育の主要分野である国語科教育・日本語学・近代文学・古典文学・漢文学・書道などに関する基礎的知識と、それを実際の教育現場で活用できる能力を身に付けます。英語教育専攻
英語学(文法・音声・意味・英語史など)、英語文学(イギリス文学・アメリカ文学・文学理論など)、英語教育学(第二言語習得・指導法・教材・評価など)および英語コミュニケーション学(非言語コミュニケーション・異文化理解)について学びます。社会科教育専攻
地域と世界の姿や出来事をさまざまな視角から動態的に捉え、それらを理解し、また社会の諸問題を主体的に調べ、考え、判断し、教育者及び一市民として適切に行動できる力を身に付けるために、人文社会科学の諸学問を学びます。数学教育専攻
数学専門の科目では、現代数学の考え方やその有用性について学ぶだけでなく、数学的な論理を操る力や理解力、表現力を身に付けます。数学科教育では、算数・数学教育の目的や指導内容、指導法、評価などについて学びます。理科教育専攻
理科を教えるには、楽しくわかる授業をすることが求められます。そのためには、自然科学について深く理解し、子どもにもわかりやすい言葉にする力を身につけること、そして、オトナとは違う子どもの学びの特徴を知ることが必要です。
生活・技術教育専攻
技術分野
「ものづくり」を基本として、技術に関する科学的思考力と経験的知識を育み、それらに基づいた教育方法を学びます。特に、技術に関する基礎・基本を見据え、時代に即した教育のできる応用力・実践力を有する教員の養成を目指します。家庭分野
「くらしづくり」を基本として、ひと・もの・さまざまな環境との関わりの中で、現代社会における家庭生活を中心とした人間生活を総合的に学び、自立(自律)と共生の立場から、生活の質を向上させることのできる、創造性を有する教員の養成を目指します。芸術・保健体育教育専攻
音楽分野
小学校、中学校、高等学校の音楽教科の教員として必要とされる、音楽教育への深い理解とともに専門家として高度な演奏技術を学びます。つまり、教育者としてまた演奏家としてバランスのとれた資質を磨きます。美術分野
人が豊かに生きるために大切な「美しいもの、優れたものに感動する力」、「感性を働かせながら創造する喜びを味わう力」を養う教育について、美術への深い理解と教育への探究を通して学びます。保健体育分野
健康・運動・スポーツとこれらを取り巻くさまざまな事象を多面的に理解し、多岐にわたる運動技能を身につけ、実践的な保健体育科教育法を学びます。高度な専門性、豊かな運動実践経験、確かな指導力をそなえ、学校や地域社会に貢献できる教員を育成します。 へき地・小規模校教育など、地域の特徴をふまえた教育を学び、実践力をもった小中学校教員を養成します。北海道の地域特性を生かした実践的な教育や、幅広い教育課題に対応するために教科横断的な教育実践と教材開発などに取り組みます。
※分野の所属は入学後に決定します。
地域学校教育実践専攻
1年次から小学校・中学校の学校現場で学ぶ「学校教育の実践と省察」や、地域の諸活動や自然環境との関わりから「実践力」を身に付けます。また、少人数指導法を学ぶ「へき地校体験実習」や、さまざまな専門性を持つ教員がチームを組んで指導する「プロジェクト研究」などを開講することで、多様な分野にまたがる新しい教育課題に対応できる実践力をもった教員の養成を目指します。学校教育実践分野
子ども・学校に関する様々な教育現象・教育問題を取り上げ、へき地・小規模校教育を典型とした学級経営力・学習指導力・地域教材開発力など、総合的な実践力を高めます。また、将来教員になった時に、「はたして何を子どもに教えられるのか」を、一人ひとりの子どもと向き合って考え、実践を通した授業づくりを学びます。発達教育実践分野
心理学、教育学、社会学、特別支援について有機的に学ぶことで、子どもを含めた人間の発達について理解を深めます。目に見える障害だけでなく、心のような見えないものも大切にする教師を育てます。授業やフィールド活動では、児童養護施設、少年鑑別所、家庭裁判所、不登校児童生徒への支援センターなど「学校ではないけれど子どもと関わる現場」にも足を運びます。地域環境教育実践分野
持続可能な地域社会に関わる実践力のある教員養成を目指しています。このため社会環境、自然環境を、子どもたちが成長し、地域社会の担い手になるための機会として捉え、横断的、総合的に修得できるよう科目を配置しています。学生は社会や自然の課題を主体的、対話的に学び、基礎・基本的な資質・能力の向上を図ります。国語教育実践分野
近代文学・国語科教育学、古典文学、国語学・日本語学、漢文学の4つのゼミナールがあります。1年次からゼミナールに分かれて、それぞれの研究指導教員のもとで研究に必要な知識や方法を学んでいます。毎週、1年次から4年次までのゼミ学生が一堂に会してのゼミを行い、先輩からも指導を受ける機会があります。社会科教育実践分野
小学校から高校までの社会科の内容や指導方法に関して専門的力量のある教員や、社会科を構成する諸学の専門的知識を有する教員の養成を目指しています。本分野には地歴(日本史、外国史、地理学)、公民(倫理学、社会学)、社会科教育学の研究室があり、2年次からいずれかの研究室に所属することになります。英語教育実践分野
英語を教えるには、ことばの知識に精通し、運用能力を身に付け、その上で教授法を学ぶことが大切です。1年次は英語の仕組みや多様性、運用の面白さを体感し、2年次からは知識や運用能力に加え、実践的な指導力の修得を目指します。3年次からは各研究室で専門性を磨きながら卒業論文を作成します。数学教育実践分野
1・2年次は数学の基礎的な内容を広く学び、数学を学ぶおもしろさ(と苦しさ)を体感します。3年次からは教科教育学も含め、数学及び数学教育の学びを深めて専門性を高めます。また、3年次後期からそれぞれのゼミに分かれ、どのようなテーマで研究するかを考えていき、4年次には各ゼミで卒業研究や論文作成に取り組みます。理科教育実践分野
物理学、化学、生物学、地学、理科教育学の5つの研究室があります。各研究室では、小・中学校で教えるために必要な知識と技術をしっかり身に付けます。日常生活でもわくわくするような現象がいっぱいあります。これらを発見し、解明する喜びを体験します。美術教育実践分野
本分野では「描く」、「作る」、「鑑賞する」という体験に根差しつつ、生活や社会を見つめ直し、より豊かな価値観を提案できる能力の開発を行います。「美術科教育」、「彫刻・造形理論」、「デザイン」の3領域を総合的に学び、「人」と「作品」と「暮らし・社会」に向き合う姿勢を養うことで、「心の教育」を実践できる人材育成に努めます。音楽教育実践分野
ピアノや声楽などの演奏技術も磨きながら、音楽教育学、音楽学、音楽史、作・編曲法ほか、音楽と関わりのある学問分野について幅広く学びます。3年次から各自卒業研究のテーマを設定し、卒業研究ゼミで内容の検討を重ね、4年次で論文または演奏(ピアノか声楽を選択)によって卒業研究を完成します。箏の講座、能の体験講座もあります。家庭科教育実践分野
家庭科教育実践分野では、生活を科学的に考えることを基礎におき、生活をよりよくするために知識と技能をどのように役立てるかを総合的に考え、将来、生活を重視し豊かに創造できる子どもたちを育てるための指導方法について学びます。釧路校では、特に家庭科教育学と生活経営学を中心に学び、授業実践研究や卒業研究の作成を行います。保健体育科教育実践分野
柔軟さのある深い思考力と冷静さを備えた積極的な行動力を有する専門職としての教師の力量形成をめざして、小学校の体育と中学校・高等学校の保健体育の学習指導の考え方と進め方、ならびに運動・スポーツに関する理論と実践を学びます。なかでも、学校や地域の特性を活かしたカリキュラムや授業づくりを支える理論と実践の学びを重視しています。※分野の所属は入学後に決定します。