教育学部
人間の成長・発達の科学の時代〜人間発達科学へのアプローチ〜
教育学部は、入学定員65名の比較的小規模な学部ですが、これに対して専任の教員は30数名を擁し、更に外部からの兼任教員も加わって、5つの特色あるコースごとに斬新なカリキュラムを開設しています。
急激に変化し国際化する現代社会の中で、創造性を生かし、積極的に取り組み、社会をリードできる人材を養成するために、少人数によるマンツーマン教育がそれぞれのコースにおいてなされています。
教員と学生のコミュニケーションがうまくいっているのも本学部の特長です。
なお、本学部では公認心理師の資格取得に対応した科目を開講しています。
コース紹介
教育学部 人間発達科学科
生涯教育開発コース
人間の教育は家庭から始まり、学校、社会を通じて生涯にわたるものです。このコースでは、人間形成と発達の過程を規定するさまざまな文化的・社会的要因について歴史、制度、地域社会、労働、技術などの様相から考えていきます。具体的には、教育社会史、教育行政学、社会教育学、技術・職業教育、教育福祉学といった領域から、アプローチをしていきます。
学校教育情報コース
高度情報化の時代、学校はどのような役割を担い、どのような期待に応えていくべきなのでしょうか。このコースでは、情報化社会における学校教育の過程や構造について、実際の学校生活や学校文化について、参与観察やフィールドスタディを行いながら、人が成長し、その中で意味を求めていく姿を共に考えていきます。具体的には、教育情報学、カリキュラム学、教育経営学、教育方法学、教師発達論などの領域からアプローチをしていきます。
国際社会文化コース
現代社会は、複数の国家が結びつきを持つ国際化、「ヒト・モノ・カネ・情報」が国家・地域などの垣根を越えて地球規模でやり取りされるグローバル化が進展しています。このコースは、異文化に出会い、異文化の人々と語り合い、相互理解を深めたり、同時に自文化を再発見し、自己を見つめ直すことを目的とするプログラムです。具体的には、人間形成学、教育人類学、教育社会学、比較教育学、大学論といった領域から、グローバルなレベルでの人間や教育の問題を一緒に考えていきましょう。
心理社会行動コース
私たちは、人やモノ、そして自分自身を、どのようにとらえているのでしょうか。このコースは、人間の認知や機能、人格特性について、社会的文化的文脈の中で、科学的かつ数量的に解明していこうというプログラムです。具体的には心理計量学、学習行動学、パーソナリティ発達学、社会行動学、応用行動学などの領域から、探求していきます。
発達教育臨床コース
人間が発達するのは、どのようなプロセス、どのような仕組みで可能となるのでしょうか。このコースでは人間の成長と発達について大きく2方向から探求しており、一方は誕生から老人にいたるまでの過程から、他方では家族・学校・地域・職場といった生活空間の広がりの中から考察します。具体的には、生涯発達心理学、発達援助臨床学、家族発達臨床学、学校臨床心理学、医療臨床心理学などの領域からアプローチをしていきます。