法学部

法学部教育の特色
 自由・闊達・進取の気風の下、少人数教育を実施しています。教員1名当たりの学生数は、1学年3名程度になっていますから、学生間および学生・教員間で親密な関係性を構築できるとともに、割り当てられる時間の長さは、学問的探求度合いを高め、個々のポテンシャルを最大限に引き出すことを可能にしています。学ぶ内容も学生の自主性を尊重する「完全自由選択制」を採用しており、法学・政治学を問わず、自身の興味関心にそった履修科目をセレクトすることができます。単に「自由」というだけでは、その裏返しとして、「何をしたらよいのか」という不安が付きまとい、結果的に闊達・進取を阻害することにもなりかねません。法学部ではこうした不安を払しょくし、自分磨きに専心していけるよう、基礎から応用まできめ細かいカリキュラムを段階的・系統的に用意しています。また、こうした気風に支えられ、国際交流も盛んです。今や名古屋大学法学部は世界と繋がる日本の拠点校になっており、世界へ羽ばたく学生をサポートしています。

【コース紹介】
<法律・政治学科>
 法学部の授業は大きく6つの分野に整理されており、どの分野の科目でも自由に選択して学ぶことができます。
公法
 公法とは、一般に、私法(国民・市民相互の関係を規律するもの)と対置される概念であり、国家機関や行政機関がかかわる法分野の総称をいいます。そこで、公法は、国家と国民・市民の関係にかかわる憲法と行政法を典型としつつも、租税法、国家間の関係を規律する国際法、刑法、刑事訴訟法、民事訴訟法も含めて理解されるのが通常です。もっとも、法学部のカテゴリーとしては、憲法・行政法・租税法・国際法を公法として整理するのが一般的です。

政治学
 政治学とは、一般に、政治に内在する法則を発見・認識する学問分野の総称をいいます。アリストテレスに代表されるように、古代ギリシャ・ローマ時代からはじまる最も古い学問分野の1つです。主たる研究対象は、国家および国家権力に関する現象です。法学部のカテゴリーとしては、政治学原論(狭義の政治学)のほか、政治思想史や政治史などに加え、国際政治や、行政現象を対象とする行政学や地方自治なども含まれます。

基礎法学
 基礎法学とは、一般に、実定法(社会に存在して実効性をもっている法)学の基礎をなす法学分野の総称をいいます。主たる研究対象は、個別の法解釈ではなく、あらゆる法に共通する性質です。法学部のカテゴリーとしては、法哲学、法社会学、比較法学、法制史、法思想史などがあります。

民事法
 民事法とは、一般に、刑事法に対置される概念として、民事裁判の基準となる実体法と手続法の総称として用いられます。主たる研究対象は、家族や一般社会、会社組織など様々な人との関係が生じる私的生活に関するものです。その意味では、民事法は、広く人と人との関係を規律する法ということも可能です。法学部のカテゴリーとしては、民法、商法、民事訴訟法に加え、国際私法や知的財産法などがあります。

社会法
 社会法とは、一般に、市民法(個人主義、所有権の絶対、契約自由の原則、過失責任の原則などを基本原理とする法体系)を修正する意味を持つ法分野の総称をいいます。その意味では、社会法は、資本主義社会から生じる各種矛盾の是正を試みるものといえます。法学部のカテゴリーとしては、労働法、社会保障法、経済法などがあります。

刑事法
 刑事法とは、一般に、民事法に対置される概念として、刑事裁判の基準となる実体法と手続法、さらには行刑等の刑事政策を総称するものをいいます。主たる研究対象は、犯罪と刑罰に関するものです。裁判員裁判の導入によって比較的身近な分野になったといえるでしょう。法学部で学ぶカテゴリーとしては、刑法、刑事訴訟法、刑事政策などがあります。