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工学部材料科学科の吉田智准教授が、第74回(2019年度)日本セラミックス協会学術賞を受賞することが決定しました
 工学部材料科学科の吉田智准教授が、第74回(2019年度)日本セラミックス協会学術賞を受賞することになりました。(11月27日理事会承認)2020年3月18〜20日に開催される日本セラミックス協会年会にて受賞講演を行うとともに、同年6月5日に開催予定の同協会総会において表彰されます。

 日本セラミックス協会(http://www.ceramic.or.jp/ (外部サイトへ移動します))は、セラミックスの産業及び科学・技術の発展を目的として1891年(明治24年)に創立された、セラミックスに関する日本で唯一の総合的な学術・産業共同の団体(会員数:約4,500名)です。日本セラミックス協会学術賞は、セラミックスの科学・技術に関する貴重な研究をなし、その業績が特に優秀なものに授与すると定められています。

【受賞業績について】
題目:
ガラスの押し込み変形機構の解析とその組成依存性に関する研究

業績推薦理由:
 ガラスの脆さの克服はガラスにおける究極の研究課題の一つであるが、その困難さ故に、破壊の基礎科学をベースに取り組む研究は少ない。しかしながら、薄型ディスプレイの台頭により、近年は産業界からもガラスの強度の支配因子の理解が求められるようになってきた。

 このような背景から吉田智氏は、ガラス表面の傷(クラック)の発生メカニズムに着目して研究に取り組んできた。吉田智氏の代表的な研究業績は、次の2点である。

(1)異物の衝突や接触によりガラスに発生するクラックは、ガラスの押し込み変形機構から影響を受けることを、実験データに基づき初めて定量的に示した。同氏が提案したガラスの変形機構の評価指標は、ガラス強度の支配因子の一つの標準として、国内外の多くの研究者に利用されている。

(2)圧子押し込みによるガラスの変形や応力場の変化を、世界で初めて動的に観察し、破壊直前の変形や応力場が、その後発生するクラックの起点や形状に影響を与えることを示した。

 吉田智氏の研究業績はガラスの基礎科学のみならず、先端ガラス材料の応用に重要かつ不可欠なものであり、日本セラミックス協会学術賞に値するものとして推薦する。