国際地域学部

2つの異なる視点から真の解決策を見つける

少子高齢化は日本だけの問題ではなく、グローバルな問題です。他方、世界には人口爆発が起きている地域もあります。ある特定の地域の問題だけを解決すればおしまいということではなく、それらを関連付けて考えてみることも必要でしょう。本学部は、地域と国際という2つの異なる視点から、両方に共通する、または関係するかもしれない課題を見つけ、その解決策を考えていく学部です。この能力は、すべての人に基本的に必要で、すべての人が養うべきものだろうと個人的には思っています。本学部では異文化を理解するための手段として留学も選択できます。ただし、留学することだけが異文化を知る方法ではありません。あなたにとっての異文化は国内にも存在しているはず。知らないことを見つけるのが楽しいことだということに気づいて学んでほしい。知っていることを楽しむのは高校生までの勉強です。本学部に来て、視野を広げながら学ぶ力を体得してください。
学部長 岡 英一


国際地域学科

高いコミュニケーション能力を身につけるために、1年次には習熟度でクラス編成した英語科目を履修します。2 年次にはグローバルな視点から入る学び方「グローバルアプローチ」と、地域創生の視点から入る学び方「地域創生アプローチ」の2つのアプローチからいずれかを選択し、専門性を深めます。グローバルアプローチでは1学期間、または2学期間の海外留学が必須。地域創生アプローチでは1学期間の海外留学を推奨しています。

国際地域学部を読み解く5つの特長

学生の興味に応じた柔軟な学び

01 全員が集中的に英語学習に挑む1年次

1年次の最初の半年間は、ICTを活用した言語開発センターでの学習も含め徹底的に英語を学びます。留学先で開講される科目を英語で学ぶために、留学希望者はTOEFLITP510点以上(目標550点以上)の語学力の修得を目指します。

02 異文化に対して開かれた自分を構築するための海外留学

ただ単に、海外へ留学することだけでグローバルな人材になれるわけではありません。自国を離れ自分がマイノリティであると理解すること、他者と共に生きていくという意識を身につけること、またそのなかで積極的に自らを開いていくことが異文化の理解につながります。global thinker(グローバルに考える人)となる契機を与え、世界に対する幅広い理解と自己に対する理解を深める、留学や国際交流の場を用意しています。

03 社会の中で実践的に考える課題探求プロジェクト(PBL)

PBL(Project-Based Learning)は、地域の企業や自治体と連携し、実際に社会にある課題の解決に取り組む、実践的な科目群です。変動する社会の中で、自ら考え、行動し、自分なりの答えを導き出す力を身につけることを目指します。

04 課題探求プロジェクト⇋︎専門教育科目理論と実践の往復

03の課題探求プロジェクトを1年次後期から3年次後期まで実践していきますが、学年進行に伴って、専門教育科目を学び、課題解決や調査・分析手法を習得します。理論と実践を往復することで、確かなプロジェクトマネジメント能力を形成します。

05 課題を深く理解するための文理融合型教育

本学医学部や工学部との連携により、文系・理系に偏らない幅広い分野の授業を履修できます。自然科学系の専門科目「総合科学科目」や、データの分析や取扱いに関する科学的な手法や技術的な基礎を学ぶための「リサーチ・リテラシー科目」などの理数系科目も、専門科目として位置づけています。