教育学部

「面白い」を拡散させる専門性を学ぶ

本学の教育学部が目指しているのは、“実践力”を持った教員を養成することです。そのために早い段階から、小中学校の子どもたちに接する機会を持ち、教育実習より前に学校現場で子どもたちを観察し、サポートするといったプログラムを多く設けています。こういった活動を通して、「先生になろう」という意識や覚悟が高まっていきます。もちろん、教科の専門性も必要です。専門性を学ばないと、教えることはできませんから。大切なのは、これをぜひとも教えたい、こんなにも面白い、ここが楽しいんだよと自らが理解して子どもたちに接すること。つまらないと思っていると、そのつまらなさもきれいに拡散します。面白さや楽しさが感じられれば、それをもっと学ぼうとするでしょう。そうやって自発的に学んでいけるように導ける教員になることが究極の目的。そのためにどうしたらいいのか、それを学ぶ学部です。
学部長 山本 博文


初等教育コース

〈小学校教育サブコース〉
1系(教科探究系)…小中連携・一貫教育を担う教科の専門性を身につけた小学校教員を目指す。
2系(子ども理解系)…子どもの発達や学習に関する高い専門性を身につけた幼稚園・小学校教員を目指す。
3系(学校・地域連携系)…地域社会と連携した教育を展開し、地域の中で主体的に生きる力を育成できる小学校教員を目指す。
〈特別支援教育サブコース〉多様なニーズのある子どもへの専門的な対応ができる教員を目指す。

中等教育コース

〈人文社会教育サブコース〉「国語」、「英語」または「社会科」の中学校・高等学校教員を目指す。
〈理数・生活教育サブコース〉「理科」、「数学」、「技術」または「家庭」の中学校・高等学校教員を目指す。
〈芸術・スポーツ教育サブコース〉「音楽」、「美術」または「保健体育」の中学校・高等学校教員を目指す。

教育学部を読み解く5つの特長

より実践的に学べる体感型の授業と実習

01 1年次からの実践型授業プログラム「探求ネットワーク」

教育現場では、総合的な学習の時間や特別活動といった教科以外のカリキュラムについて、高い専門性を持って活動できる教員が求められています。「探求ネットワーク」は、そういった教科の枠を超えた活動を行えるよう、地域のさまざまな学年・学校の子どもたちと一緒にプロジェクトを進めるという実践型授業プログラムです。学生が子どもたち自らが課題を見つけ、学び、考え、主体的に判断して問題を解決するといった資質を養うための指導力や知識や技能を実践的に学びます。

02 兄や姉といった身近な立場に立って子どもたちをサポート

不登校、発達障がい、個別支援や付き添いが必要な子どもたちをサポートするプログラム「ライフパートナー」は2年次からはじまります。学校や家庭に出向き、雑談や遊び、学習、運動などを通して子どもの心に寄り添う力をを養います。

03 教育実習を補完・強化する「学校体験学習」

「教育実習」の事前・事後学習として、6つのプログラムが用意されています。これらの中から、学習内容、実施時期を考慮して計画的に体験学習に取り組むことで、教職に必要な能力、知識、態度をさらに磨きます。

04 教職の業務全体を学べる「教育実習」

教育実習は子どもたちと接し、一人ひとりの成長の度合い、個性や思いを理解することからはじまります。先輩の授業を観察・分析し、授業計画を立て、模擬授業を行うなど、段階的に実践に至るカリキュラムやサポート体制が組まれています。

05 教員採用試験対策のための多彩なサポート

教員採用試験の1次試験対策を中心に「教職教養」の講義や学習会、2次試験対策には、本番同様の条件で行う「集団討論対策講座」や、「論作文」に関する講座など、教員採用試験対策のためのさまざまなプログラムを用意しています。大学の専任教員が指導を担当するだけでなく、実際に活躍中の現職教員が教職について語る講座を設けるなど多彩なサポートを行っています。