法学部

専門分野をリードする教員による少人数教育で、リーガルマインドを養います。

 東京都立大学法学部は、50年以上にも及ぶ伝統を礎にした、法律学及び政治学に関する専門教育を行います。

 ネット社会化に象徴されるように、現代社会はその構造を急速に変化させています。それによりさまざまなメリットを享受できると同時に、これまで経験したことのない新たな問題も生じるようになっています。このような状況下、私たちは「一人一人の能力を引き出す専門教育」を心がけ、現代社会の諸問題に積極的に取り組む人材の育成に取り組んでいます。専門分野の基礎知識や体系的な諸理論を学ぶ講義科目と、学生の主体性が発揮される専門演習とを、車の両輪の働きをなすよう配置し、各専門分野をリードする教員を揃えています。

 本学部の卒業生は企業、官庁をはじめ、幅広い分野で活躍しています。また、法曹を目指す方は法科大学院、より専門的な研究者を目指す方は、定評ある研究者養成大学院への進学も可能です。

 皆さんの積極的な挑戦を期待します。
的確な判断力と公平な視点で秩序ある社会の実現に取り組む人材を育成します。

コンセプト

 「社会あるところ法あり」といわれるように、私たちの社会生活は、一定の規律がなくては成り立ちません。現代社会は、様々なルールが複雑に交錯してその秩序が維持されています。すなわち、法は、不正や犯罪、対立や紛争を解決・抑止し、公共サービスを適切に提供し、個人の権利や利益、財産を守るために不可欠なものであり、法律学とは、そうしたルールの中でも最も重要な「法律」を解釈するための学問なのです。

 憲法・民法・刑法といった基本的法分野のほか、法哲学・法社会学などの基礎法分野、経済法・知的財産法などの専門的・発展的法領域についても幅広く学び、既存の法体系やその背景にある歴史・理論についての知識や理解を深めるとともに、これらを基盤として、新たに立法・政策提案を行う技術を身につけます。

 将来は、法科大学院を経て裁判官・検察官・弁護士に、また、行政の一翼を担う公務員、あるいは民間企業の法務分野での活躍など可能性は多岐に渡ります。しかし、いかなる分野に進むにせよ、本コースで身につけた知識や思考方法は、社会秩序の根本部分を理解し、社会を改善していく上で大いに役立つに違いありません。
政治と行政を多角的に学び、公務員や社会人として活躍できるジェネラリストを養成します。

コンセプト

 たとえば、消費税増税は私たちの生活にどのような影響を与えるのか、環境問題は今後、どのように改善されていくのかなど、私たちの生活は日々、政治や行政と深くかかわっており、国や地方自治体によって作られる法律や政策は、市民の社会生活に大きな影響を及ぼします。一方、私たち市民が法律や政策に影響を与えることも事実であり、市民と法律や政策との間には双方向的な関係が生まれてくる。そこに政治が介在するのです。政治学は、まさにそのような市民と政府との相互関係を理解するための学問といえます。

 政治学コースでは、政治を理解するのに必要な基礎的概念を提供する「政治学」、国や地方自治体を考察の対象とする「行政学」、日本政治の軌跡を辿る「日本政治史」のほか、各人の関心に従って「現代日本政治」「国際政治」「比較政治」「西洋政治思想史」「日本政治思想史」など、政治と行政を幅広い視点から学習、常に問題意識をもって社会の動きをとらえ、さまざまな課題に柔軟に対応できる能力を養います。

 また、政治学コースでは、政治を直接対象とするこれらの科目に限らず、憲法や行政法、国際法などの公法科目もバランスよく開講しており、国家公務員や地方公務員をはじめ、広く社会で求められるジェネラリスト(広範囲な知識や経験をもつ人材)の育成に努めています。法律学コースとの垣根が低いため、法律学コースの学生と共に法律科目を学ぶことで、法科大学院に進学し、法曹界に進む学生も少なくありません。