農学部

食料問題と環境問題の克服に向けて

 食料・生活資材の安定供給,生物生存環境の保全,人類の健康と福祉に貢献することは,農学に課せられた使命です。私たち人類が生存を続けるためには,環境を維持しながら生物資源を有効に利用する方法を開拓しなければなりません。これは地球環境から人間社会に至るまでの幅広い問題を取り扱う総合科学としての農学によって,初めて実現されるのです。農学は,人類が生態系を大きく乱すことなく生産し,生活するのに最も適した方法を見つけるための学問であり,バイオテクノロジーなどの発展に支えられ,新たな飛躍の時代を迎えています。
 農学部は,農学の使命を達成する多様な人材の育成を目的として,生命科学,環境科学,食の科学等において,国際的に通用する専門性と技術を有し,課題探求能力とバランス感覚を備えた人材の育成を行っています。農学部生物資源環境学科には,生物資源生産科学,応用生物科学,地球森林科学,動物生産科学の4コースが設置され,各コースは複数の専門分野に区分されています。このような総合的な教育体制の中で,幅広い教養と専門知識を備えた専門家と教養人の育成を行い,新しい時代の要請に応えています。