芸術工学
芸術と工学を設計という創造的なプロセスにおいて融合した我が国トップレベルの拠点として「感性研究」,「しくみ設計」,「イノベーション創出」の強みと特色を活用し,産業界,学協会,地方自治体等において,デザインに関する学術的な協力について主導的役割を果たしています。前身の九州芸術工科大学においても,「技術の人間化」という進歩的な理念をかかげ,いかに技術を人間生活に適合させるかを教育・研究してきました。今日のIT技術の進歩やそれがもたらす新しい文化の形成,生産や流通の革新,生活様式の多様化,地球規模での環境破壊などにともなって生じる問題を解決するためには,「技術の人間化」に基づくデザインの重要性は増しています。
新しいデザイン教育が始まりました
5学科体制から新しい芸術工学科へ デザインの対象は,「モノ」から「コト」,さらに「ビジョン」や社会への「問い」までを含むようになり,既存の教育・研究領域を横断できる人材が求められています。このため,芸術工学部ではこれまでの 5 学科体制から,2020 年度より芸術工学科の 1 学科に統合し,その中に緩やかに並列する5コースを設け,これまでの芸術工学の学問的アイデンティティを継承しつつ,拡大し,流動化するデザイン領域に柔軟に対応できる体制としました。
国際プログラムの設置 2 年次に,英語による講義や演習を通して留学で必要なスキルを身につけます。3 年次に,世界最先端のデザイン教育を行なっている欧米やアジアの大学に留学し,帰国後に留学の成果発表を行います。国際プログラム履修者には,学士号に加えて国際プログラムの修了証が授与されます。