モバっちょ


分子をパーツに用いる究極のものづくり
藤田誠卓越教授 ― ひとりでに組み上がる分子
 目に見えない分子の世界で、分子でできたパーツを自在に組み立てて極限的に小さいコンピュータや我々の体内でも働いてくれるマイクロマシンをつくり上げることは、人類が掲げてきた夢の技術のひとつです。分子の世界には、部品をつまみ上げ組み立て作業を行うツールが存在しないため、このような技術は不可能と考えられてきました。

 私たちの研究室では、配位結合と呼ばれる「分子と金属イオンを引きつける弱い力」に着目し、ばらばらの分子のパーツに金属イオンを作用させると、狙いとする働きをもった分子の集合体がひとりでにくみあがる現象を発見しました。以来、配位結合を駆動力として、さまざまな働く分子集合体を自発的に組み上げる研究に取り組んでいます。ミクロの世界で活躍する機能的な分子集合体をひとりでに組み上げる、究極的な省エネ・省資源のものづくり技術につながります。