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わからないことが沢山ある だから自然はおもしろい! そのひとつでも解き明かしたとき 君は興奮と感激でいっぱいになる
 理学部では理学に関する教育と研究を行っています。理学は「自然との対話」を通して、自然界にはたらく原理や法則を探求する学問です。「なぜ?」「どうして?」という素朴な疑問から自然の神秘に迫ります。研究の動機の多くは純粋な興味によるもので、人類の英知が脈々と重ねられていきます。とはいっても、自然の理解が直ちに実社会での応用につながることもあり、また、長い年月をかけて私たちの暮らしに大きな変革をもたらすこともあります。

 例えばミクロな世界を記述する量子力学。これももとはと言えば、原子の構造はどうなっているのだろう、光の本質は何だろうという純粋な興味を追究することから生まれたものです。しかし、それが、物質中での電子の振る舞いの理解を通して、半導体技術を生み、コンピュータテクノロジーを生み、そしてさらには現代の情報社会に繋がっています。また、量子力学は化学結合の本質を明らかにし、分子の構造と化学反応の微視的理解を進め、それがもとになって様々な機能性物質の開拓を可能にしました。私たちのまわりにはこのようにして作られたものがあふれています。一方、分子の概念は生物にまで及び、DNAの二重らせん構造の発見を契機としてバイオテクノロジーの爆発的発展がおこりました。もしも理学研究がなければ、現代社会で私たちが享受している利便性の多くは実現していないことでしょう。

 理学の重要性は応用に対する基礎だけにあるのではありません。自然の理解は、私たちの自然観・宇宙観の根本となっているものです。私たちに自然と共存することの大切さを教え、ときにはその猛威に立ち向かう知恵も与えてくれます。それらを通して、理学は社会の安全と、心のやすらぎを与えてくれるものと言えるでしょう。このように、理学は人類が築き上げた文化の最も深い基盤をなすものです。言い換えると、理学の発展は、人類の自然観を豊かにし、未来を切り開く原動力となるのです。

 理学部には、数学、情報科学、物理学、天文学、地球惑星物理学、地球惑星環境学、化学、生物化学、生物学、生物情報科学の10学科があります。

 理学部の卒業生の約90%以上が大学院(他大学、他研究科を含む)に進学します。実際の研究を通してより高度な専門的知識を身につけ、大学、官公庁、企業等での研究者をはじめ社会のさまざまな分野での活躍をめざします。もちろん、卒業後、官公庁、企業に就職する人もいます。

 自然にはわからないことが沢山あります。宇宙の質量の大部分を担うダークマターの正体は何だろう?エルニーニョの原因は?脳の記憶のメカニズムは?などなど。理学を志すなら「こういうことを知りたい」という大きな夢をぜひ持ってください。そして、それを解決できるだけの強い力を、これまでわかっている自然の仕組みを学ぶ中で身につけてください。そうすれば、自然は君にきっと感動を与えてくれるでしょう。