教育学部

前期課程の科類との基本的対応関係:文科三類

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ようこそ、教育学部へ
教育を通して人々の幸福とよりよい社会の実現をめざします

 教育学部は、人が学び成長し発達する活動を促進する営みについて研究し、保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学、社会教育機関等が社会や文化の発展に果たす役割や、人々の幸福とよりよい社会を実現する教育のあり方を様々な角度から探究しています。
 教育科学は多様な学問を総合した科学です。教育の成り立ちを理解するためには哲学、倫理学、歴史学、人類学などの知識が必要ですし、教育の機能を認識するためには社会学、経済学などの知識が必要です。学びと発達の過程を知るためには心理学、生理学、脳科学の研究が基礎となりますし、授業や学びのコミュニケーションを理解するためには言語学、社会心理学、情報科学の研究が求められます。また、教育の制度や政策を検討するためには政治学、行政学、法学の知識を活用することになります。教育において派生する病理現象を認識するためには臨床心理学や精神病理学も必要となります。世界の教育の改革動向を探り国際貢献を求めるとすれば、比較教育学や開発教育学の研究が必要です。国語教育、外国語教育、数学教育、科学教育、人文社会教育、身体教育、芸術教育等を研究しようとすると各教科領域の内容について研究する必要があります。
 このように教育科学は、人が学び発達する営みを実践的、制度的、政策的に分析する総合的な研究によって構成されており、どの分野の教育でも、教育を通して人々の幸福とよりよい社会の実現を求めている点では共通しています。教育学部では、基礎教育学、比較教育社会学、教育実践・政策学、教育心理学、身体教育学という5つのコースを設け、各分野の最先端の研究に根ざした、総合的な教育科学の教育をめざしています。生きた人間を対象とする教育科学は、いつも社会と文化の現実を批判的に問い直し、私たち自身の考え方や生き方を吟味しながら学ぶところに最大の魅力があると言ってよいでしょう。
 現代は、これまでのどの時代よりも教育の果たす役割が大きい時代だと考えられます。さらにコロナ禍において、教育の様々な面が改めて問い直されることとなりました。教育のあり方が子どもたちの将来と日本社会の未来を決定づけるものとなります。私たちは最先端の研究と最高の教育によってこの重大な使命を担い、教育の希望を育んでいます。
 教育学部の卒業生たちは、大学院に進学し研究者になる者、学校の教育現場で教師になる者、新聞社やテレビ局や出版社に就職して教育に関するジャーナリストや編集者になる者、一般企業に就職して社内教育や人事を担う者、教育行政において教育政策の立案に携わる者など、多様な進路を歩んでいます。あなたも教育学部で、子どもたちと日本社会の未来を拓く教育科学を学んでみませんか。私たちは皆さんの入学を心から歓迎します。
 

基礎教育学コース

「教育とは何か」を哲学・歴史・人間・臨床の4つの視点から考える

 さまざまな教育問題が議論の的になり、教育の改革が叫ばれる現代の日本。しかし、「教育とは何か」という基礎的な問いをおろそかにしては、問題の解決も改革の方策もむなしいものにおわるでしょう。この「教育とは何か」をじっくりと考えるための多様な機会を提供するのが基礎教育学コースです。そのために私たちは(1)哲学的な見方(教育哲学)、(2)歴史的な見方(教育史)、(3)人間学的な見方(教育人間学)、(4)臨床的な見方(教育臨床学)という4つのアプローチを用意しています。授業では、この4つのアプローチを身につけることをめざして、歴史資料や古典的テキストを読み込む、現代の最先端の思想や理論を学ぶ、教育問題を当事者とともに考える、といった活動を行います。私たちがそこで重視するのは徹底した議論、史料・原典の解読、問題を捉える感性の錬磨です。これらを通して教育についてのものの見方・考え方・感じ方を鍛え、広く教育的なコミュニケーションを理解し自らそれに働きかけるための判断力を養うことをめざします。


比較教育社会学コース

「社会現象、文化現象」としての教育を社会科学の手法でとらえる比較教育社会学コース

 なぜ教育格差が生じるのか、なぜ社会によって違う教育制度があるのか、そもそもなぜ教育は社会問題になるのか、皆さんはそんな疑問を抱いたことはありませんか。比較教育社会学コースでは、教育を、現代社会に深く複雑に組み込まれた「社会現象、文化現象」ととらえ、社会学を中心とした社会科学的アプローチにより、学際的に、しかも国際比較や異文化理解を含めた様々な視点から考察できる学生を育てていきます。そのために、調査テーマの設定からアンケート調査の実施、フィールドワーク、コンピュータによるデータ分析、報告書の作成等、社会調査の全過程を実際に体験し、量的および質的な社会科学的実証の方法を学びます。
 このような考え方と方法を身につけることで、大学院で研究を続けることはもちろん公務員や教職、シンクタンクなどでの調査研究や発展途上国の開発に携わる仕事を選ぶ卒業生も少なくありません。


教育実践・政策学コース

学校教育から生涯学習・教育行政等、教育現場そのものへの実践的なアプローチ

 このコースは、教育という現象あるいは作用を徹底的に「現場」から捉えたいあなたのためにあります。他のコースが特定の学問的方法を重視しているのに対して、このコースは小・中・高の学校、公民館・図書館・博物館等の社会教育施設、これらに行財政的に関わる教育委員会や文部科学省、そして地域における市民の自主的、相互的な学びの場、塾や専門学校等、さらには途上国の教育機関や団体等を直接対象にしています。
 コースには、実際に国内外の教育機関における実践の参与観察を行い教育改善の方法を探っている教員、教育実践や教育政策に関する歴史資料の検証を通して教育の本質をとらえようとしている教員、教育委員会や学校の管理職を対象に聞き取り調査を行っている教員、生涯学習の現場で学習者と一緒に行動しながら研究をしている教員、日本中の図書館や博物館を訪問してどのような資料がどのように利用されているのかを研究している教員、「言語」の教育作用がどのように現れているのかをコンピュータを駆使して研究している教員など、多様な教員がいます。実践的な教育現場研究に参加しませんか。


教育心理学コース

人間の学習行動や認知・情報活動とその発達、心理支援、心理検査まで幅広く学べる

 教育心理学コースには、大きく分けて「教育心理学」と「臨床心理学」の2領域が含まれます。「教育心理学」では、人間の学習行動や認知・情報活動、子どもの発達、テストによる評価・測定をテーマとし、「臨床心理学」では、心理支援や心理検査をテーマとしています。大学院ではこの2つがそれぞれ独立のコースを構成していますが、学部段階ではこれら2つの領域の教員が協力して指導を行っています。そのため、所属学生は自分自身の興味・関心に応じて、広い範囲の講義ならびに研究テーマを選択することができます。
 心理学は一般に、データに基づいて研究が進められる実証的な学問です。本コースでも、そうした実証的な態度やスキルが習得できるように、教育心理学の内容面だけでなく、実験やデータ分析の方法に関する授業にも力点が置かれています。演習やコース行事等では、教員や大学院生と交わる機会も多く、アットホームな雰囲気の中で積極的に学びたいという学生に適したコースです。


身体教育学コース

身体から何がわかるか?身体教育学コースとはこんなところです

 身体を理解するー身体の構造と機能を理解し、生活の中の身体の営みから、身体と心の理(ことわり)、両者の結びつきを考えます。個人の遺伝的要因、年代や性による特性、生活習慣や障がいとの関わり等、幅広い主題を身体の営みとの関連で考察します。
 脳から身体を考えるー運動、知覚、認知等脳の働きは身体の営みと不可分の関係にあります。さまざまな環境条件の中で、人間が発達し、学習すること、新たなものを創造すること、個性が作られていくことやそのメカニズム等を観察や実験を通して解明します。
 身体を使う、整えるー身体が目的を持った動作をする時に、神経、筋肉、骨格がどのようなメカニズムで働くのかを理解し、身体の使い方や整え方、トレーニング方法等を考えます。
 身体を支える健康と安全ー現代の社会において、病気を予防し健康な毎日を送るための基盤は何か、それをどのように探求すれば良いかを考えます。さらにその成果を社会に還元する上で教育システムやカリキュラムとして何が必要かを考察します。最先端の研究施設や附属中等教育学校他で、多様な研究が行われています。

必修科目

・基礎教育学概論
・基礎教育学演習
・基礎教育学特殊講義
・基礎教育学研究指導
・比較教育社会学概論
・比較教育社会学基礎演習
・教育社会科学演習
・教育社会科学特殊講義
・比較教育社会学研究指導
・教育実践・政策学概論
・教育実践・政策学基礎演習
・教育実践・政策学研究指導
・教育心理学概論
・教育心理学基礎演習
・心身発達科学演習
・心身発達科学特殊講義
・教育心理学研究指導
・身体教育学概論
・身体教育学基礎演習
・身体教育学研究指導

教職関係科目

・各教科教育法(基礎)
・各教科教育法(実践)
・教育心理
・教育原理
・道徳教育の理論と実践
・道徳教育法
・総合的な学習の時間の指導法
・特別活動論
・特別活動の指導法
・教師論
・教育と社会
・特別支援教育総論T
・教育課程
・教育の方法
・進路指導・生徒指導
・生徒指導・進路指導
・教育相談
・教育実習
・教職実践演習(中・高)

特設科目

・「学びの場」づくり
・特別支援教育総論U
・ディスアビリティ・スタディーズ
・バリアフリー総論
・ダイバーシティと社会
・マイノリティの排除と包摂
・発達保育実践政策学概論
・デリシャスムーブメント
・演技実践
・身体表現の実践
・ドラマセラピーを通した表現実践
・超ドローイング演習
・この世界を抽象的視点で遊ぶ
・アートとしてのアニメーション表現行為
・映像のための音楽・音響制作
・Cartoon Storytelling
・Sound Sense: Reevaluating our relationship with music
 
●総合教育科学科
 
基礎教育学専修
基礎教育学コース

教育社会科学専修
比較教育社会学コース
教育実践・政策学コース

心身発達科学専修
教育心理学コース
身体教育学コース