menu


第352回『梅』
 皆さんこんにちは!そして受験生の皆さんお疲れ様でした。

 3月に入り、徐々に暖かくなってきましたね。昼間の最高気温も15℃を超える日が多くなってきました。

 さて、春の花と言えば何を思い浮かべますか?「桜」と答える方が大半と思います。「サクラさく」とも言いますもんね。しかし、万葉の時代、奈良時代では「花といえば梅」と言われていたそうです。今回は「梅」にまつわるお話をしていきたいと思います。

 京都では、梅の開花が進み、見ごろを迎えている所も多いです。中でも北野天満宮は梅の名所として知られ、この時期になると境内に梅が咲き誇ります。北野天満宮といえば、学問の神様、菅原道真公をお祀りしているところですね。関西在住の方は、初詣に訪れた方も多いのではないでしょうか。

 天満宮の社紋は「梅」です。菅原道真は漢学者として中国の文化に詳しく、親しみを感じていたことから梅をこよなく愛した「愛梅家」としても知られています。

 忠臣で高いくらいまで上り詰めた道真ですが、時の権力者である左大臣藤原時平との対立から、大宰府に左遷されてしまいます。出発する時に屋敷に梅が香り高く咲いており、梅の木にあてて一句詠みました。

「東風吹かば匂い起こせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」
(春の東風が吹くようになったら、花を咲かせて香りを届けておくれ、梅の花よ。 私(がいなくても、春を忘れないでいておくれ。)

 太宰府天満宮の「飛梅伝説」によると、道真を慕って一夜のうちに梅が京都から太宰府まで飛んできたそうです。信じがたい話ですが、道真がいかに梅を愛していたか伝わってきますよね。

 学問の神様にちなんで、今年の花見は少し早めの梅鑑賞でいかがでしょうか。