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教育学部 北原教授「第5回 住総研 清水康雄賞」受賞
 教育学部 北原啓司 教授が下記により「第5回 住総研 清水康雄賞」を受賞し,去る平成28年11月2日(水),第一ホテル東京(東京都港区)にて,贈呈式及び記念講演が行われました。

【受賞理由】
 北原啓司氏は,地元東北を中心に住まい・まちづくりの実践はもとより,その担い手を育てることに積極的に取り組まれました。とりわけ「まち育て」のキーワードのもとに,住民・行政・専門家・学生等が,まちづくりに主体的かつ協働して取り組むことの意義を示し,その具体化と理論化に尽力されました。

 その成果は,ワークショップを通して多様な担い手が協働して実現した「相馬村安田団地集会場-すばる103」や「黒石こみせ通り松の湯再生計画」として具体化し,さらに,まちなか居住に商店主が取り組んだ弘前の「土手住専科(まちづくり勉強会)」の支援活動に凝縮されています。土手住専科では,東北初めての借上げ公営住宅や,活動に共感した新聞社が地域の居場所を提供した「上土手スクエア」が実現しています。さらに,東北大震災からの復興においては,市民参画を重視して後方支援する「きたかみ震災復興ステーション」の実現と運営に尽力されました。これら実践活動において,北原氏は,優れたコーディネート力を発揮しつつも,自らは応援団に徹し,住民や行政が主人公であるというまち育ての神髄を体現しています。この点も素晴らしいことだと思います。もちろん,東北での実践に加えて,それを研究者として理論化し,「まち育て」や「まちなか居住」に関する執筆を通して,全国的に注目される業績へと発展させています。

 一方,地元ラジオ局で毎週土曜日に放送される番組「まち育てないと」を15年の長きにわたり制作・運営していることも特筆されます。北原氏と住居学研究室のゼミ生が出演し,まち育てを楽しく語る場として地元に根付いています。

 以上,北原啓司氏による,「まち育て」を主題とした住まい・まちづくりの実践と,それを研究・理論化した一連の業績は,清水康雄賞が顕彰すべき「住まいに関する研究並びに実践における特に優れた成果」にふさわしい顕著な成果として,高く評価されました。

「住総研清水康雄賞」について:
 創設60年を機に平成20年(2008年)に創設された顕彰制度です。対象者は,住総研の目的「住まいに関する総合的研究・実践並びに人材育成を推進し,その成果を広く社会に還元し,もって住生活の向上に資すること」に適った優れた研究成果をあげるとともに,新たな時代につながる,或いは新分野を切り開くことが期待できる実践的活動を行ない,かつ今後も活躍が期待できる研究者です。