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乾燥地研究センター
 乾燥地研究センターは、1990年(平成2年)6月8日に全国共同利用施設として設立された、乾燥地問題に組織的に取り組む、わが国唯一の研究機関です。乾燥地科学分野における全国共同利用・共同研究の拠点として、砂漠化や干ばつ等の諸問題の解決及び乾燥地における持続可能な発展に資する研究を推進しています。

 日本には乾燥地はありませんが、乾燥地で生じている様々な問題は私たちの暮らしと無縁ではありません。特に経済のグローバル化により、私たちが日々口にする食料にも乾燥地由来のものが多く含まれるようになりました。乾燥地での農業が干ばつなどにより被害を受けると輸入国である日本にも影響が及びます。また、乾燥地で生じている問題が直接日本に影響を与える場合もあります。近年関心を集めている黄砂問題もその1例です。黄砂の発生にはモンゴルや中国の乾燥地における砂漠化や干ばつが大きく関わっています。さらに日本は、国際条約である「砂漠化対処条約」の締約国でもあります。国際社会の一員として乾燥地における問題に取り組む責務を負っています。

 乾燥地研究センターの前身は鳥取大学農学部附属砂丘利用研究施設で、砂丘研究の歴史は1923年頃まで遡ることができます。砂丘利用研究施設の時代において確立した砂丘地の農業利用に関する研究成果を基礎として、乾燥地で生じる諸問題の解決に向けた研究を行ってきました。2009年には乾燥地科学分野における文部科学省共同利用・共同研究拠点の認定を受けました。そして平成22年度から共同利用・共同研究拠点としての活動を始めています。

 これからも、国内外の研究者とともに乾燥地の持続可能な発展に寄与すべく研究に邁進する所存です。関係者の皆様のよりいっそうのご支援とご協力をお願い申し上げます。

2016年4月1日
鳥取大学乾燥地研究センター長 山中 典和